うつで仕事探し…向いている仕事やおすすめの職種とは?精神保健福祉士が解説

2018.07.10公開 2019.05.16更新

うつの回復期でそろそろ仕事を探したいけど、どんなところに気をつければ…

 

仕事を始めて、うつが再発しないか心配…

 

今回は、そんなあなたに仕事探しのポイントや向いてる仕事や職種、注意点について精神保健福祉士が解説します。

 

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うつで仕事探しするときの3つのポイント

オープン?クローズ?

まず、最初に「うつのことを職場に話すかどうか」検討しましょう。

 

うつを始め、障害を職場に公表し働くことを「オープン就労」、障害のことを告げずに働くことを「クローズ就労」といいます。

 

オープン就労では精神保健福祉手帳をお持ちであれば、障害者求人に応募することができます。

 

障害者求人では、職場で障害に応じた配慮を受けることができます。

 

例えば、出社時間を1時間ずらしたり、短時間勤務を検討してもらえたりします。

 

「隠さなくていいんだ」と思えるだけでも、ご自身にとって肩の荷が下りる部分もあるのではないでしょうか。

 

一方、クローズ就労の魅力は職種の豊富さと給与面です。フルタイム求人が多く、その分月給制のものが多いためです。

 

 

通院時間を確保する

うつは回復しつつあっても服薬治療が続きます。

 

急な断薬は不眠や離脱症状によるしびれ感などを引き起こし、症状が再燃しやすくなります。

 

仕事が忙しくても、必ず病院に行くようにしましょう。

 

そのため、休みの日に病院に行けそうか、そうでなければ、通院時に休みをもらえそうか考えながら求人をみることが大切です。

 

 

続けられそうな仕事を考える

病気になったことで、人間が変わるわけではありません。

 

しかし、症状によって、前はできたことができなくなってしまったり、我慢しながらやっていたことに取り組めなくなったりします。

 

安定して長く働くことは、生活リズムや環境を落ち着けることができて症状の安定にもつながります。

 

どのような業務で、どのくらいの頻度なら続けられそうか考えてみましょう。

 

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菊池恵未

精神保健福祉士

精神保健福祉士として、都内NPOにて精神障害者の支援を行う。就労支援担当として面接同行や就職後の業務メニュー作成などをしてきた。障害年金や生活保護受給の相談にものっている。JCTA日本臨床化粧療法士協会認定のもと臨床化粧アドバイザーとしてメイクアッププログラムを実施。

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2018年7月10日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。