うつで仕事探し…向いている仕事やおすすめの職種とは?精神保健福祉士が解説

2018.07.10公開 2018.10.29更新
 

うつの回復期でそろそろ仕事を探したいけど、どんなところに気をつければ…

 

仕事を始めて、うつが再発しないか心配…

 

今回は、そんなあなたに仕事探しのポイントや向いてる仕事や職種、注意点について精神保健福祉士が解説します。

 

【関連記事】

>>転職時にうつ病を隠す?申告する?それぞれのリスクを解説

>>うつ病で転職を繰り返す人の6つの傾向と対策は?

>>うつ病でも仕事したい…求人情報を見る3つのポイントとは?

>>【まとめ】うつ病と仕事…精神保健福祉士コラム・お悩みQ&A【随時更新】

 

うつで仕事探しするときの3つのポイント

オープン?クローズ?

まず、最初に「うつのことを職場に話すかどうか」検討しましょう。

 

うつを始め、障害を職場に公表し働くことを「オープン就労」、障害のことを告げずに働くことを「クローズ就労」といいます。

 

オープン就労では精神保健福祉手帳をお持ちであれば、障害者求人に応募することができます。

 

障害者求人では、職場で障害に応じた配慮を受けることができます。

 

例えば、出社時間を1時間ずらしたり、短時間勤務を検討してもらえたりします。

 

「隠さなくていいんだ」と思えるだけでも、ご自身にとって肩の荷が下りる部分もあるのではないでしょうか。

 

一方、クローズ就労の魅力は職種の豊富さと給与面です。フルタイム求人が多く、その分月給制のものが多いためです。

 

 

通院時間を確保する

うつは回復しつつあっても服薬治療が続きます。

 

急な断薬は不眠や離脱症状によるしびれ感などを引き起こし、症状が再燃しやすくなります。

 

仕事が忙しくても、必ず病院に行くようにしましょう。

 

そのため、休みの日に病院に行けそうか、そうでなければ、通院時に休みをもらえそうか考えながら求人をみることが大切です。

 

 

続けられそうな仕事を考える

病気になったことで、人間が変わるわけではありません。

 

しかし、症状によって、前はできたことができなくなってしまったり、我慢しながらやっていたことに取り組めなくなったりします。

 

安定して長く働くことは、生活リズムや環境を落ち着けることができて症状の安定にもつながります。

 

どのような業務で、どのくらいの頻度なら続けられそうか考えてみましょう。

 

 

向いている仕事の3つの特徴

うつをはじめ、精神疾患をお持ちの方は急激な変化に強いストレスを受けます。

 

環境的にストレスが少ない仕事の特徴をお伝えします。

 

 

勤務時間が決まっている

多くの求人で、シフト制の勤務時間を採用しています。

 

勤務体系がシフト制なのは構いませんが、なるべく固定した時間で入れるところをおすすめします。

 

精神的な安定は、決まった生活リズムから生まれ、体への負担が少ないためです。

 

 

やり方が決まっていて、マニュアルがある

うつ症状で思考が鈍り、判断までに時間がかかったことはありませんか?

 

迷いが少ない業務の方が、うつのときは向いています。マニュアルがあるか、面接の際に質問してみてもいいと思います。

 

 

休んでしまった日に他の人が引き継げる

「仕事に穴をあけたくない」

「自分がいないと職場がまわらない」

 

そういう思いを抱く方も多いでしょう。職場に必要とされることが支えである方もいらっしゃると思います。

 

しかし、健康な人でも全く仕事を休まないわけではありません。

 

まして、疾患があれば通院でどうしても休まなければならない日があります。

 

体調が整わず、急に休んでしまった場合にもフォローがきく仕事がおすすめです。

 

 

仕事探し、おすすめ職種3選

ここまでの内容を踏まえて、職種の例をお伝えします。

 

それ以外の職種がすすめられないということではありませんので、ご参考まで。

 

 

清掃業務

清掃のいいところは、マニュアルが決まっているところが多い点です。

 

業務内容も清掃の範囲、使用道具、清掃後の例など誰が見てもわかりやすいため取り組みやすい職種といえます。

 

 

事務

事務は勤務時間の変動が少ない職種です。

 

休みも決まった日にとれることが多く、生活リズムが乱れにくいです。通院の予定も組みやすいでしょう。

 

 

軽作業

倉庫や工場などの軽作業業務も取り組みやすい仕事のひとつです。

 

短期での募集が多く、比較的気軽に応募できることが魅力です。やることがわかりやすいため、休んでしまったときもフォローしやすいところも利点です。

 

 

仕事探しをする上での注意点

就職活動の予定期間を長めに考える

実際に、仕事に就く前に仕事探しの期間があるかと思います。

 

働く意欲が高ければ高いほど、すぐに仕事が決まらないと焦ってしまうものです。

 

しかし、就職活動は予想よりも体力を消耗します。休息を挟みながら、ゆっくりと仕事探しをしましょう。

 

 

主治医の許可を得る

仕事探しを開始する前に、必ず主治医に相談しましょう。

 

自分ではもう大丈夫と感じていても、主治医から見て働くには課題が残っている場合があります。

 

もし仕事を探すことに対してストップをかけられたら、理由をよく確認して、仕事をできるくらい回復しているのか考えてみましょう。

 

 

仕事が決まったあとも注意

いざ、仕事が決まっても「やっぱりだめだ」と思うことはたくさんあります。

 

特に初出勤の前は憂鬱な気分になったり心配で眠れなくなったりします。

 

初出勤を乗り越えられないほどの壁だと感じたら、働くことを考え直してもいいと思います。

 

うつの治療・体調が優先です。

 

 

さいごに

個人的な適性と、疾患を抱えてできることは少し異なるかもしれません。

 

長く続けられそうな仕事をしながら、いつかやりたい仕事について考え続けることもいいと思います。

 

働き始めることをきっかけに「できること」から「やりたいこと」へ手を伸ばしていけるといいですね。

 

【関連記事】

>>転職時にうつ病を隠す?申告する?それぞれのリスクを解説

>>うつ病で転職を繰り返す人の6つの傾向と対策は?

>>うつ病でも仕事したい…求人情報を見る3つのポイントとは?

>>【まとめ】うつ病と仕事…精神保健福祉士コラム・お悩みQ&A【随時更新】

菊池恵未

精神保健福祉士

精神保健福祉士として、都内NPOにて精神障害者の支援を行う。就労支援担当として面接同行や就職後の業務メニュー作成などをしてきた。障害年金や生活保護受給の相談にものっている。JCTA日本臨床化粧療法士協会認定のもと臨床化粧アドバイザーとしてメイクアッププログラムを実施。

記事をシェア
記事をツイート
記事をブックマーク
  • 本コンテンツは、メンタルヘルスに関する知識を得るためのものであり、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題について責任を負うものではありません。
  • ユーザーの皆様へ:ご自身のお悩みについて相談したい方は、こちらからご登録をお願いします。
  • 専門家の皆様へ:コンテンツついて誤りや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください

関連記事