主人に突然離婚を切り出されました(30代・女性)

2017.06.05公開
川瀬まり

回答者
川瀬まり
臨床心理士

 
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ご質問

主人に突然離婚を切り出されました。理由は「一人になりたい」「もっと仕事をしたい」ということでした。

 

そのためには、「家族が邪魔で、夫や父親の役割を捨てたい」「家族のためにがんばって働こうなんて思ったことない」と言われました。

 

数ヶ月前から、帰宅拒否症のように毎日終電で帰り、朝早くに家を出ていました。

 

今まで家事育児は私ひとりやってきました。主人が家で仕事をしているときは、幼い娘と一緒に静かにしていました。

 

主人は片親の一人っ子だから離婚のハードルも低いし、さびしいという気持ちがないと自分で言っています。

 

さびしいという気持ちがない人間なんているのでしょうか?

 

今まで夫、父親をやってきたけどそれは素の自分じゃないと言いますが、こうなる前は娘を溺愛していました。

 

仕事をやりたいから家族が邪魔になった。別れたいなんて思う人いるんでしょうか?私には理解できません。

回答

ご相談ありがとうございます。

 

「仕事をやりたいから家族が邪魔になった。別れたいなんて思う人いるんでしょうか?」というあなたの疑問は、別れなくても仕事はできるのですから、当然だと思います。

 

突然、ご主人からこんなことを言われたら、誰でも混乱します。

 

ご主人の言い分をそのまま受け止めると、「なんて勝手で冷たい人」と思います。

 

ただ、ここで冷静に考える必要がありそうです。

 

まず、見極めるべきは、(ご主人が自ら言うように)これまでが素でなかったのか、それとも今のご主人が本来のご主人でなくなっているのか、です。

 

もし、元々こんな人だった場合、離婚したいと言い切っているご主人を変えることは難しいでしょう。

 

その場合は自分とお嬢様にとって、離婚した方がいいか、しない方がいいかの慎重な判断が必要になります。

 

それを決めるのはあなた自身ですが、冷たいご主人と共に生活を続けていくなら、それなりの覚悟が必要になります。

 

でもいかがでしょうか。

 

今、あなたが戸惑っているご様子、これまで娘さんを可愛がって平穏に来られた様子を思うと、今のご主人に何かあるような気もします。

 

例えば、仕事が忙しすぎて、余裕を失い、バーンアウトのような状態になっているのかもしれません。

 

(バーンアウトは重いものだと、ある朝突然起き上がれなくなる人もいるくらいで注意が必要です。)

 

もしくは、他の原因で鬱状態になっていることも考えられます。

 

ストレスや疲労の蓄積にはいろんな原因があり、本人にしかわかりません。一般論を言えば、家庭では小さなお嬢様ができ、生活が随分変わったことでしょう。

 

特に、出産前後は夫婦関係に問題が出やすい時期として知られています。他にも家庭外での人間関係、仕事で何かあったのかもしれません。

 

良いこと、悪いこと、生きているといろいろありますが、実は結婚、出産、昇進などでも、嬉しさの一方でストレス因となることがわかっています。

 

もう少しご主人について知る必要がありそうです。

 

離婚したいという今の気持ちが、本当なのか、今の状態が言わせているものなのか。

 

不調の裏に病気が隠れている可能性もゼロではありませんし、日常生活に支障が出るほどの気持ちの塞ぎや疲れがあれば、一度お医者様に診てもらった方が良いでしょう。

 

念のために申し上げますが、離婚する・しないの決断はあなたが納得してからにしてくださいね。そうでないと、後で苦しむことになります。

 

ご主人に取り付く島がないようなら、しばらく自由にさせてあげるのも一つです。

 

凍りついた心を少しづつ溶かしていくように、北風と太陽戦法ですね。頑ななご主人にも、話ができる瞬間がきっと来るはずです。

 

その時、素直にあなたの気持ちを伝えられるようにしておいてください。

 

もし、ご主人が夫・父親の役割ができず苦しいのなら、離婚という前に、一度この問題に真っ向から向かい合ってほしいと思います。

 

何か過去に原因があったのか、そういう「人」なのか。いずれにしても、今からでも遅くありません。

 

ご主人さえ変わろうと思えば、変われます。

 

もし、夫婦関係・家族関係で問題がある場合は、カウンセリングが助けになります。問題にもよりますが、心理療法の一つにシステミックというのがあります。

 

家族(夫婦)を一つのシステムと捉え、個人というよりシステム自体を変えることで、問題を解決しようとするものです。

 

話し合いが必要、話し合った方が得だと伝えて、一度冷静に話し合ってください。

 

事前にルールを作っておくのも有効です。例えば、相手が話し終わるまで中断せず聞く、腹がたったらそう伝えてもいいので怒鳴らない、ものは投げない、等。

 

また、相手を説得することより、自分の気持ちを伝えることに重点をおいてください。

 

まずは、納得いく話し合いができるといいですね。難しいと思ったら、一人で苦しまず早めに第三者に介入してもらってください。

川瀬まり

川瀬まり

臨床心理士

臨床心理士(psychologist)性セラピスト(sexologist)

川瀬さんのホームページはこちら

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