ネットの男性と性行為…こんな自傷行為は止めたい

2017.10.31公開 2018.05.24更新
村松真実

回答者
村松真実
看護師 心理相談員

ご質問

私は一年前くらいにうつ病になりました。きっかけはインターンシップの過度な労働からの疲労で自暴自棄になってしまったことです。

 

今もまだ病院に通っています。最近は鬱の症状も軽くなったと、自分で自覚できるようにまで回復しました。

 

しかし私には、一つだけやめようと思っていてもなかなかやめられないことがあります。

 

それは、ネットの男の人と会うことです。

 

きっかけは、うつ病に初期くらいの時期に、自分なんてどうにでもなれという思いで会ってしまいました。

 

初めての時は本当に殺されることを覚悟で会いました。当時のどうにでもなってしまえという思いで、好きでもない人と私のはじめてが終わってしまいました。

 

それから、今日に至るまで色々な人に出会ってしまいました。

 

あっているその時間だけは、ちがう自分になってしまい、一瞬だけ寂しさを忘れることが出来ました。

 

しかし私は、性行為が好きでやっている訳ではありません。見えない自傷行為です。もうこんなことは本当はやめたいです。

 

周りから見る普段の明るくて夢に一直線な自分からはイメージできない一面だと思います。

 

どんどん寂しくなっていくいっぱうです。怖いです。自分のことが自分だと思えません。

 

それとこのサイトの、解離性障害のセルフチェックでは非常に危険な状態なので病院に行きましょうと出ました。

 

もしもそれが原因ならどうしたらいいんでしょうか。

 

病院には聞かれないから何も言わない、より相談してみた方がいいのでしょうか。本気で治したいです。

回答

初めまして。ご相談ありがとうございました。

 

今まで誰にも言えなかった胸の内を、打ち明けることは苦しかったのではないかと思います。

 

けれど、隠さずに相談してくれたことを嬉しく思います。

 

知らない男性との性行為を続けてしまうことは、自分を傷つけることだと判っていながら、傷つけることで自分を保とうとしている面があるのだと感じました。

 

それほど、あなたの心は、苦しさと寂しさと不確かさといった気持ちとで一杯になっているのですね。

 

だからこそ、その苦しさを一瞬でも忘れさせてくれて、確かな自分を感じさせてくれる方法の一つが、性交渉なのでしょう。

 

知らない相手だからこそ、どんな自分を見せても良いとも感じているのかもしれません。

 

それほど、今の自分の立っている足場が、揺らいでいる証拠なのでしょう。

 

ですが、あなたは何から一番逃れたいと感じているのでしょうか。

 

良い子でいないと価値がない、できない自分なんて誰からも必要とされないのではないかといった不安や寂しさからでしょうか。

 

良い子のフリを続ける自分が許せないからでしょうか。

 

自分の心に向き合うことはとても苦しく、怖いことでもありますが、あなたの苦しさが何からきているのかを知ることは、今の現状から抜け出せるきっかけにもなります。

 

今、通っている精神科の先生に話をしてみることは、その一歩になると思います。

 

解離性障害かどうかも、あなたのことを理解してくれている医師に話したうえでのことになります。

 

インターンシップの過度な労働からの疲労や、自暴自棄になった理由が何かは分かりかねますが、きっと自分自身が引き裂かれるほど苦しい体験だったのだと思います。

 

ですが、今のあなたは、確実にその苦しさを乗り越えてきた時間の経過があります。

 

また、無理して明るい自分を演じなくても、あなたを受け止めてくれる人もまた、必ず存在します。

 

私も、あなたから直接お話を聴いたとしても、あなたを嫌うことも、否定することもしません。

 

それは、実は私の友人も、同じように20代前後の時期に、男性と関係を重ねることで自分を安定させていた子がいたからです。

 

その子にとっての20代前後は、自分自身を信じられずにいた時期であり、友達である私たちは、見守るしかできませんでしたが、友達を辞めることもしませんでした。

 

それは、彼女が抱えていた苦しい悩みを知っていたからです。

 

だからこそ、あなたも誰かに思いを打ち明けて、自分を見守ってくれる相手を作って欲しいと思います。

 

それが医師やカウンセラーであっても良いですし、心許せる友人ができた時でも良いと思います。

 

今は、色々な面を持つ自分のことを受け止めてくれる人がいることを信じることができないかもしれません。

 

性行為という確かな感覚を得ることで、自分を確かめようとしてしまうのだと思います。

 

しかし、たとえ両親がいなくても、友人や知人に裏切られたとしても、未来のあなたにはなりたい自分になる権利と自由と時間があります。

 

本当に治したいと思う気持ちも、時には揺らぐことがあると思います。

 

そんな時は、いつでもメールをいただければと思います。

 

自分なんて、なんて思わないで。今までも、そして、これからも、あなたはあなただから大切な人です。

 

精神科の先生と相談しながら、一歩ずつ自分を理解し、自分を好きになってほしいと思います。

 

苦しみを乗り越えて、あなた自身が未来を歩き出すことを応援している人がいることを、忘れないでください。

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