うつ病でも仕事したい…求人情報を見る3つのポイントとは?精神保健福祉士が解説
うつになって、自分の能力が落ちたと感じていませんか?
以前は簡単にできたことができなくなったり、集中力が落ちてしまったりするのはうつ病のれっきとした症状です。
今までと同じことができなくなると、「これから仕事なんてできるだろうか…」と不安が募りますよね。
今回のコラムでは、うつの間も仕事を探しやすいように応募する求人のポイントをお伝えしていきます。
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うつ病でも仕事ってできる?
うつ病だからといって働くことへの希望をあきらめる必要はありません。
ただ、休養が必要な期間もあるかもしれません。
まずは精神科や心療内科を受診し、働くことが可能かどうか、医療面からの判断をもらいましょう。
そのうえで、就業可となれば、働き続けていくことは十分にできます。
うつ病で仕事が長続きしないケース
診断にかかわらず、対人関係や仕事の進め方などがうまくいかず、ひとつの職場で仕事を続けられないケースがあります。
よく聞く意見は以下のようなものです。
職場が「ブラック企業」だった
このように表現される方がとても多いです。細かく事情を伺うと、
・上司に叱責を受けた、
・聞いていない残業があった、
・入社前に説明を受けた職務と違うことをやらされた
…など、その内容は多岐にわたります。
どんな点に対して自分は「ブラック企業」だと感じたのか、整理してみましょう。
合理的に納得できる部分と、どうしても譲れない部分に分かれるのではないかと思います。
譲れない部分に対して、同じようなことが起きなければ次の仕事はうまくいくのではないかと思います。
これまで気づかなかった発達障害がある
最近、話題になっているのが「大人の発達障害」です。
・仕事のやり方がいまいちわからない
・指示されたとおりに仕事を知ることができない
など、つまずくポイントがあり、職場に適応しきれないことでうつ病になってしまうケースです。
うつ病になる前に、仕事がうまくいかないと感じたことはありませんでしたか?
説明されたやり方より良いと思った手順をとって注意を受けたり、職場の人と仲良くなろうとしてうまくいかなかったり思い当たる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
一概には言えませんが、発達障害によって職場での振る舞いや仕事の進め方がわからないことがあります。
うつ症状の治療過程で発覚することもあるので、気になる方は主治医に相談してみてください。
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自分の力以上にがんばってしまう
学生の頃、テスト前に猛勉強をした経験はありますか?
自分の実力以上の結果を短期間で出したことがあっても、社会人になってから同じようにがんばり続けることは難しくなってきます。
徹夜や長時間勤務、作業の追い込みなどが終わっても次の日また仕事があるのが社会人です。
ブーストをかけるやり方では、いつか燃え尽きてしまいます。
求人情報を読む上での3つのポイント
うつによって、離職を余儀なくされた方は次にどんな働き方をすればいいのか迷うこともあると思います。
求人情報を見ながら、仕事選びについて考えてみましょう。
通勤時間がなるべく短い勤務場所を選ぶ
個人差がありますが、うつの症状で電車移動が辛く感じることがあります。
また、服薬によって車の運転を制限されることもあるでしょう。
そのため、移動の負担はなるべく減らすことをおすすめします。
通勤時間30分圏内で探してみてはいかがでしょうか。
シフトが不規則なところは避ける
うつの症状でとても多いのが睡眠障害です。
夜眠れなくなってしまうことが多く、治療には睡眠導入剤を用います。
決まった時間に服薬し、就寝することが大切になってくるのでシフトが固定されているところをおすすめします。
マイペースに行える個人作業が多いものを選ぶ
発達障害に当てはまりやすいことですが、人と作業を分担して行うと、自分の業務範囲がわからなくなってしまったり、コミュニケーションの負担がかかりすぎてしまったりということがあります。
マニュアルが揃っているデータ入力や清掃業務など、自分の業務範囲がわかりやすいものをおすすめします。
さいごに
ここでご紹介した求人情報の見方は、必須というものではありません。
やりたい仕事やこれまでのご経験などで向いていると感じたものがあるかと思います。
もしも、治療の中で働く自信を失っていたら、より働きやすい環境や職種で働く期間を作ってもよいのではないかというご提案です。
参考にして頂ければと思います。
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- 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
- 本記事は2018年8月2日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。