妹が産まれ、母に放っとかれた幼少期の傷が癒えません

2017.12.22公開 2018.06.02更新
加藤たかこ

回答者
加藤たかこ
臨床心理士

ご質問

幼少の頃、妹が産まれ、親にあまりかまってもらえなくなり、寂しさでいっぱいでした。

 

私は子供に関係のある言葉を見たり聞いたりすると、怒りなどで不安定になります。

 

私なりに耐えてたのに、妹が風邪をこじらせ救急車騒ぎになった時、私は放っとかれました。

 

かまって欲しくて母に甘えたら、「邪魔!」と言われたのが凄くショックでした。

 

子供だった私は「妹が産まれたから私は必要無いんだ!」と思いました。

 

私にとって、子供(赤ん坊)は自分から母を奪う憎い存在でしかありません。

 

憎い存在を産める年齢になってから、自分の体が汚らわしく感じ、お腹に赤ん坊がいるのを想像しながら、思いきりお腹を殴ってしまいます。

 

殴り終わった後、「どうして、こんな思いをしなきゃならないの?」と悲しみが押し寄せてきて涙が出ます。

 

現在、精神科に通院していて、病名は統合失調型障害と聞きました。

 

先生が言うには「精神病を持ってる方は、あなたのような行動を取ってしまう事もある」と言われ、イマイチ納得できませんでした。

 

大人になった私と妹は、たまに遊ぶ仲です。

 

でも、幼少の頃の寂しかった事を思い出すと、その頃に戻ったような感覚になり、妹を責め自分も責めてしまいます。

 

幼少の頃の自分の心の傷が癒えてません。時が止まってるように感じます。

回答

はじめまして。投稿いただき、ありがとうございました。

 

子供のことに関係ある言葉を見たり聞いたりされると、気持ちが大きく揺れ動かされてしまうそうですね。

 

親は子育てにおいて、兄弟姉妹の間で無意識的に違った対応をしてしまうことが多いものです。

 

例えば、1人目の子供はまだ子育てに慣れず、神経質に厳しく対応してしまいます。

 

それに比べると2人目、3人目くらいになると「そんなに厳しくしなくていいんだな」とわかり、1人目に比べたら甘い対応になったり、雑になったりします。

 

また、下に子供ができると、その子供に手がかかるからと、上の子供にお兄ちゃん、お姉ちゃんとしての振る舞いを過度に期待してしまうこともあります。

 

ご相談者さんもきっとそうやって、親にお姉ちゃんとしての期待を大きくかけられて育ってこられたのでしょうね。

 

長女や長男は最初の子だから、お年玉の金額が下の子より高かったり、洋服もお下がりではなく、新品を買ってもらえることも多かったかもしれませんね。

 

でも、ご相談者さんとしては、そのような物質的なものではなく、もっと甘えたい気持ちを受け入れて欲しくて、本当に寂しい思いをされてこられたのだろうと思います。

 

特に、妹さんが救急車で運ばれた時のことははっきりと覚えていらっしゃり、それだけご自身にとって鮮明に印象づいた体験だったのだろうと思います。

 

ご相談者さんは、その時よりも前から、うっすらと「もしかしたら私は必要とされていないのでは?」と考えていらっしゃったのではないでしょうか。

 

だからこそ、救急車の出来事が起きた時には「やっぱりそうだった!」と確信を得たような気持になったり、幼少の子供ながら、一生懸命考えた結果として、結論付けられたのだと思います。

 

子供の感性は純粋で傷つきやすいからこそ、強く情動が動いた体験として、後々まで残ってしまわれたことと思います。

 

ご相談者さんは幼少期からの傷が残っており、時が止まったようだとおっしゃっていますね。

 

心の中の時間が幼少時代で止まっているご相談者さんにとって、自分の心とは裏腹に、体だけどんどん勝手に大人になってしまった現実というのは、大きな苦しみを感じることでしょう。

 

ご相談者さんは赤ちゃんがいることをイメージしながら、ご自身のお腹を強く殴ってしまうそうですね。

 

文章からその痛みや苦しみが強くにじみ出て、あたかも私自身も痛みを感じているかのように思いました。

 

でも現在も、妹さんとは良好な関係を築いていらっしゃっていて、親思い、妹思いの素敵な女性であることを思います。

 

現在、病院に通院されているとのことですが、そちらの病院には臨床心理士等の専門職の人はいらっしゃいますか。

 

ご相談者さんは1人の素敵な女性として、前に向かっていく権利があります。

 

可能ならば、ご自身の辛かった思いを、カウンセラーと検討していくことで、前に進む力に変えていかれたらと思います。

 

主治医の先生の言葉に納得がいかないところもあるとのことで、そういったことについても対応して貰えることも多いかと思います。

 

ご相談者さんは、親・妹思いの優しいお姉さんだったからこそ、その思いをご自身の中に抱えてこられたことを思います。

 

これから先、気持ちが少しでも穏やかな日々が続きますよう、応援しています。

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