新人看護師はストレスだらけ…すぐできるストレス解消法をベテラン看護師が解説

2016.12.20公開 2017.03.21更新
 
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前回は、新人看護師の悩みを「良いストレス」にするために、できないことがあっても「落ち込まない自分」をつくり、成長に向けて「改善策を立てる」方法をお伝えしました。

 

しかし、それでも落ち込むことも、やめたくなるほどの気持ちを経験するのが新人時代。今回は、「落ち込んだ自分を元気づける」ストレス解消法をお伝えします。

 

 

落ち込むのは「真剣な証拠」

落ち込む時ってどんな時だと思いますか?

 

一生懸命にやってもうまくいかない時に、「あー、自分ってダメだな。」と自分を責めてしまう気持ちになりますよね。落ち込む背景には、「真剣に取り組んでいる」からこそ、「思うようにできなかった」ときに感じる「自分を責める気持ち」なのです。

 

しかし、真剣に取り組んでいた事より、自分を責める気持ちばかりに傾いてしまい、落ち込んだ気持ちを引きずることがありますよね。

 

だから、落ち込むことがあったら、必ず「それだけ真剣にやっているんだよね」「一生懸命に頑張ったよね」と、自分に声をかけてあげてください。

 

落ち込みの気持ちとセットにして、その真剣さを承認するクセをつけてみてください。そうやって受け止めることで、自分を過度に責めることをしなくなるのです。

 

 

リセットの時間を作る

落ち込む気持ちを引きずると、仕事でのパフォーマンスに影響が出ることもあります。そのために、落ち込みを感じたら、なるべくすぐに、「リセットの時間」を取ってあげてください。

 

今、感じている「気持ち」と「思考、考え」「身体の感覚」を意識的にリセットするのです。状況をみながらですが、ほんの数分間でできる方法を紹介します。できるだけ一人になれる場所を探してやってみるといいでしょう。

 

簡単リセット方法

1.目をつぶって安定した姿勢を取る。できたら座ったほうがいいですが、立っていても構いません。肩幅に足を開いて、スッと背筋を伸ばします。いつまでもその姿勢が保てるくらいの安定した姿勢を取ってください。

 

2.おへその下あたりに、温かいものを意識しながら、深呼吸をゆっくりと8回くらい行います。

 

3.《深呼吸をしながら》自分が守られているような(自分の周りにバリアが張られているような、何かに包まれているような感じ)イメージをしてみてください。

 

4.《深呼吸をしながら》自分が安心できる言葉(大丈夫、問題ないよ、すべてOK、など)を自分に贈ってあげてください。

 

5.気持ちの落ち着きを感じたら、深呼吸を終えて目を開けます。その時に、「よし!」とか「できる!」と声をかけ、軽く手をたたくなど、程よい気合を入れる。

 

慣れてきたら、短い時間でできるようになってきます。もし、イメージが難しい場合は、深呼吸に意識を向けるだけでも、気持ちが安定してきます。

 

 

落ち込みを「適切に」振り返る

仕事がすべて終わったら、落ち込んだ時のことを書き出してみるのもひとつです。そのポイントは4つ。

 

1.落ち込むきっかけになった「状況と行動」

2.その時の具体的な「気持ち」(自分を責める気持ちと一緒に感じた気持ちなど)

3.その時の「考え」や「思い浮かぶ事柄」

4.その時の「身体の反応」(めまい、頭や肩が重い、動悸、手が震えた、など)

 

書き出すと、その時の気持ちもクリアになり、続けることで、自分の苦手な状況や、緊張する場面、自分の思考のクセ、その時の行動が見えてきます。

 

「思考のクセ」と「行動」は、意識をすると変えることができると言われています。

 

同じような場面や身体反応、気持ちが沸き上がった時には、リセットの時間とともに、思考と行動を意図的に意識してみると、今後に活かせそうな、望ましい行動が見えてくるかもしれません。

 

 

「真似すること」の効果

落ち込むときは、自分の苦手な場面が多いと思います。その時は、苦手な事柄を克服するきっかけにもなります。

 

それが、看護のスキルでも、誰かに何かを伝えるようなコミュニケーションの場面でも、意識の持ち方や態度でも、自分が苦手とするところが得意そうな先輩や同僚をよく観察して、「真似」をしてみてください。

 

行動や言動の「真似」を繰り返すと、それが習慣化されて自分でもスムーズにできるようになってきます。

 

「自分を変えて、できるようになる」と思うとなかなか難しいですよね。だから、まずは「真似をする」こと。

 

いちいち公言しなくても、ひっそりと、それが得意な誰かを真似してみてください。きっとあなたのスキルとなってきます。

 

 

バーンアウトを防ぐために

最後に、落ち込んだことがあっても、「今日は○○ができたから、私はOK」と、自分にOKを出せるところを毎日5つ以上探して、褒めてあげてください。

 

できるだけたくさん見つけて毎日続けていくと、肯定感が上がり自信につながってきます。このOKは、どんなに小さなことでもいいので、たくさん挙げてみましょう。

 

例えば、実施したケアは、手技がスムーズにできなかったとしても、「準備物はすべて揃えることができたからOK」「患者への説明はしっかりとできたからOK」といった具合です。

 

これは、できないところに意識がいきがちな新人でも「できたところ」に目を向ける習慣が付くことで、自己肯定感を強めることができます。

 

また、一つのケアを完璧に「できた」、「できない」と評価するのではなく、ケアの過程で「できたところを認める」ことにもなります。

 

完璧を求めずに自分を認めることができるようになると、バーンアウトを予防することにも繋がります。また、毎日続けると看護師を続けていく自信にもなってきます。

 

 

さいごに

「落ち込んだ自分を元気づける」ストレス解消法は、いかがでしたでしょうか?

 

プロだからこそのプレッシャーの中で大切なことは、「自分で気持ちをコントロールでき、自分を認めて成長できる」ことだと思います。

 

落ち込んでもいいし、イライラしても嫌な気持ちになってもいいのです。

 

それを自分でコントロールしながら看護を楽しみ、長く充実した看護師人生が歩めることを、心から応援します。

 

Eriko_Ikegami【執筆者】

池上枝里子

正看護師 上級プロフェッショナル心理カウンセラー

池上さんのインタビュー記事はこちら

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