離れて暮らす夫が希死念慮にかられている…どう支える?

2018.07.13公開 2018.07.17更新
加藤たかこ

回答者
加藤たかこ
臨床心理士

ご質問

離れて暮らす夫が希死念慮にかられているようで、どうしてあげたら良いのか悩んでいます。

 

夫といってもまだ結婚一か月で、半年後に同居の予定でした。

 

夫は4月に異動が決まっていて私はついて行けないので、6月に夫が仕事を辞め私の所に来る予定でいます。

 

7年ほど前に心療内科に通院したこともあったようです。

 

たまに突然に希死念慮が浮かぶそうです。

 

首つりについて調べたメールを送って来たことがあります。

 

メールしかできず、電話は出ません。

 

誰にも会いたくないと言います。

 

仕事はいっているようです。

 

夫は片親で10代前半から働いたり、10代後半で子供ができ最初の結婚。

 

20代後半歳で離婚。

 

その後生活が荒れ借金を作り、借金が払いきれないと死にたいと言うことがありました。

 

いまは公務員で安定しているのですが、きついようです。

 

私は会いに行って良いのでしょうか?

 

無理をすれば4月についていけますが、ついて行った方がよいでしょうか?

 

どう支えてあげたら良いのでしょうか?

 

離れていて死んでいることが私は不安です。

 

何もできないことが悔しいです。

回答

初めまして。投稿頂き、ありがとうございました。
ご相談を拝見致しました。

 

ご主人のこと、とても気がかりですよね。
離れていているがために、何も支えてあげられないと思われることで、投稿者様もとても歯がゆく感じていらっしゃることを思います。

 

またご主人は、若い頃からご苦労を重ねてこられた方だったのですね。
ご苦労の末に公務員になられたとのこと、きっと大変な努力をされたことを思います。

 

今回のご相談は、

① 誰にも会いたくないというご主人に、会いに行っていいだろうか?
② 無理をすれば4月の異動に投稿者様もついていけるけど、ついて行った方がいいか?
③ どう支えてあげたらいいのか?

についてですね。

 

ぜひ一緒に、考えさせて頂ければと思います。

 

まず①についてですが、ご主人は希死念慮がありながらも、何とかお仕事には行かれていらっしゃるのですね。

 

これには心理士の中でも色々な意見があるかと思いますが、私は今こういう時こそ投稿者様が会いに行って、しばらく滞在されると良いのではないかと思います。

 

何故なら投稿者様の不安は、ご主人のご様子が全く伝わってこないからこそ発生しているものだと言えます。

 

かつ、きつい職場環境であれば、公務員であってもきっちり定時に帰れているとは考えにくいですよね。

 

抑うつ的な症状がある方に、仕事が終わった後の食事作り、洗濯掃除などは、大きな負担になるのではないでしょうか。
もしも会いに行かれるならば、生活面をサポートすることを目的で、行かれることをおすすめします。

 

そのため行かれるのは土日では無く、平日に数日投稿者様が休みを取っていかれると、望ましいかもしれませんね。

 

次に②ですが、これは4月についていったら、投稿者様もお仕事を辞めたりする必要が出て来るということでしょうか。
もしそうだとしたら、6月にはご主人がお仕事を辞められるのですよね。
逆にご主人の退職を早めるという方法も可能でしょうし、公務員は休職から復職に戻るのも、一般企業よりもしっかりしています。
ご主人がお仕事を長期的に休まれてその間は投稿者様の元で過ごし、体調が戻られてきたところで復職されるか退職されるかを選ぶことも、できます。

 

そういったことを踏まえて、慎重に判断されると望ましいのではないかと思います。

 

ついていくかどうかの基準は、投稿者様がついていかれることで、ご主人の負担がどれくらい小さくなるかだと思います。
ついて行かれたことで、投稿者様の通勤時間が2時間を超える・・などになったら、平日は投稿者様も、家には寝る為だけに帰ることになってしまいます。
それならば毎週末ごとにご主人の元に行かれるという方が、ご主人にとってサポートとなりやすいかもしれませんね。

 

さらに③のどう支えてあげたら良いのかについては、①で私が提案した「誰にも会いたくないというご主人に会いに行く」ということ以外は、基本的にはご主人のご希望を聞ける範囲お伺いし、希望に沿ってあげるというお気持ちが大切なのではないかと思います。

 

抑うつ症状がある方のご家族は、兎角「この先どうなっていくのだろうか・・」と、まだわからぬ先のことに、気持ちを置いてしまいがちです。
けれどもあまりにも先に気持ちを置いてしまいすぎると、投稿者様まで不安いっぱいになってしまわれますよね。

 

今は傷病手当金など、万が一のことがあってもある程度生活のことはしっかり保障されていることが多い時代です。

 

ご家族がいたずらに不安を抱え込まないことも、ご主人を支える上ではとても大切なことなのではと思います。

 

かつ、抑うつ的な症状がある方のご家族も、大きなストレスを追いますよね。
「ご主人を家に残して遊びに行くのは申し訳ない・・」など思わず、投稿者様もご自身のために時間を使って頂ければと思います。

 

今回思いついたことを、いくつか提案させて頂きました。
投稿者様とご主人が、この先少しでも明るいお気持ちで過ごされますように。応援しています。

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