うつで退職して後悔しない!退職前のやることリストを精神保健福祉士が紹介

2018.09.27公開 2019.05.16更新

「うつでもう働けないけど、退職して後悔したくない…」

「退職したら、二度と職場に行ける気がしない…」

 

こういった気持ちになって、仕事を辞めることばかり考えていませんか?

 

うつの症状が辛いと、とにかく仕事をすることが大変になってしまうので、今の状況から脱することは選択肢の一つです。

 

一方で、「本当に辞めていいのか」「辞めた後はどうなるんだろう?」と不安が尽きないと思います。

 

インターネットで検索しても、「とりあえず休職を」「せっかく入った会社をすぐ辞めないように」という言葉ばかりが目立ちます。

 

そこでこのコラムでは、

 

「なぜ会社に留まるよう促されることが多いのか?」

「退職を前提とするのであれば、何に気を付けるべきなのか」

 

をお伝えしていきます。

 

>>【うつと退職】治療・お金・退職の手続き・再就職【精神保健福祉士解説まとめ】

 

「辞めるな」という意見が多いのはなぜ?

「自分はもう辞めたいのに、親も友だちも『続けるだけ続けたら?』とばかり言ってくる。」

 

「インターネットで検索しても『重大な決断をしないで、とりあえず休職を』と書いてある。」

 

うつになって、仕事を辞めることを相談するとこのような状態にぶつかります。

 

自分の中では退職する気持ちが固まっているのに反対意見しかないと、不安ばかり募りますよね。

 

多くの人が退職に反対する理由は以下の3点です。

・復職の可能性を残したい

・収入が途絶えてしまうことを心配している

・休職期間も会社に在籍していれば失業給付を受け取れる期間が長くなる

配置換えや異動によって同じ会社で勤務を続けられるならば、一度収入が途絶える選択肢を取らないほうがよい、というのが多くの意見なのです。

 

しかし、辞めたいという気持ちが固まってしまうと、いくら復職の見込みがあっても、職場には残れないというのが本人の気持ちではないでしょうか。

 

 

うつで退職して後悔しないために(会社編)

では、退職の意思を決めた後、その後の生活についてやっておくべきことは何でしょうか。ここでは3つのポイントを挙げておきます。

・業務内容の変更や時短勤務など、職場に残る道はないか確認する

・未払いの残業代・有給消化について整理する

・退職後も傷病手当を請求できるように退職日を決める

まず会社に対して、やっておきたいのは以下2つです。

・職場に残る方法はもうないのか確認すること

・お金の面をクリアにしておくこと

会社に確認することをためらうこともあるかと思いますが、大切なことなのでここまではやっておいたほうがいいと思います。

 

上司や総務に確認するほか、傷病手当について健康保険組合に問い合わせをしておくといいかと思います。

 

退職後も傷病手当金を受け取れると、経済的なゆとりが生まれます。

 

【関連記事】

>>傷病手当金の申請期間・書き方・金額・申請先を精神保健福祉士が解説

>>【傷病手当金】退職後の申請・任意継続の手続きを精神保健福祉士が解説

 

 

うつで退職して後悔しないために(自分編)

会社に確認することがまとまったら、ご自身のこととして、以下3つについて取り組みましょう。

・貯金額の確認と退職後の収入や手当についてまとめる

・休養後の再就職について道筋を立てておく

・主治医以外にも相談先を作る

退職前後は気力がなくなってしまって、お金の手続きを諦めてしまいそうになります。

 

しかし、十分に休養するためにも、辞める前に退職金や傷病手当金、失業給付について受け取れる時期や金額を確認しておきましょう。

 

また、再就職や生活の上での相談は、診察とは異なるため、主治医には相談しきれません。

 

病院の相談員でも地域の支援者でも、生活や再就職について相談できる人を作ることが大切です。

 

 

活用したい相談先と就労支援

お金や再就職について、誰に相談していますか?

 

多くの方はご両親や友人などの経験談を参考にしているようです。

 

身の回りに頼れる人がいるのはうれしいことですが、専門家の意見を聞く機会があると参考にできる点がたくさんあります。

 

相談できる機関は以下の通りです。

・保健所

・区役所の福祉課

・基幹相談支援センター

お住いの地域によって呼び方が異なるかもしれませんが、総合窓口で問い合わせるとよいでしょう。

 

また、再就職について考えたいときは自分で求人を探す方法の他に、転職エージェントや支援サービスを利用する方法があります。

 

公的な窓口としてはハローワークの専門援助部門があります。

 

障害者手帳や診断書を提出することでサポートを受けながら働くための相談を行うことができます。

 

また、うつによって退職した後には障害福祉サービスを利用することができる可能性があります。

 

再就職に向けて就労継続支援や就労移行支援といったサービスを利用し、ビジネススキルを再びつけていくのもひとつの手です。

 

Remeでも、メンタルサポートをしながら就職を支援するサービスを行っています。

 

【関連記事】

>>就労移行支援とは?期間・対象者・利用料を精神保健福祉士が解説

 

 

さいごに

もしかしたら、退職を全く後悔しないことは無理かもしれません。

 

「残っていたらどうなっていただろうか」と考えることは当然だと思います。

 

しかし、1社との労働契約が終了したからといって、やり直しがきかないわけではありません。

 

ここに挙げた項目をもう一度考えて、退職についても今後の生活についても目処をつけられるといいですね。

 

>>【うつと退職】治療・お金・退職の手続き・再就職【精神保健福祉士解説まとめ】

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菊池恵未

精神保健福祉士

精神保健福祉士として、都内NPOにて精神障害者の支援を行う。就労支援担当として面接同行や就職後の業務メニュー作成などをしてきた。障害年金や生活保護受給の相談にものっている。JCTA日本臨床化粧療法士協会認定のもと臨床化粧療法士®として隔月でメイクアッププログラムを実施中。

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2018年9月27日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。