こころの問題、失恋、私を受け入れてくれた存在【Aさん第8回】

2017.09.29公開 2018.08.20更新

『あの日(第5回)』の後も、元彼は私に対する態度を全く変えませんでした。こころの諸問題が起こったからといって、元彼と私の関係は何ら変わることはなかったのです。

 

 

元彼から「悩んでる」と言われた

つらかった時期を乗り越えて、むしろ絆を深められたと、私は安心して日常を過ごせるようになりました。

 

一方、元彼も彼自身の中で葛藤があっただろうと思います。

 

症状が落ち着いてきた頃、次第に元彼が「悩んでいる」「考える時間がほしい」と言って、連絡が少なくなってきました。

 

家族ぐるみのお付き合いもあり、結婚が身近になって、元彼にも思いがあるのだろうと考えていました。

 

ある日、元彼から突然呼び出されて、「気になる人が出来たから別れたい」と告げられました。

 

私は、好きな人がいることはきっかけだったとしても、それだけではないだろうと直感しました。

 

その後、話し合いの末、やはり元彼は、私のとん走やネガティブな思考など、こころの不安定さに一生対応することはできないという結論になりました。

 

 

私が悪いのか?病気が悪いのか?

「私が悪いのか」それとも「私の病気が悪いのか」。

 

そして「復縁することは出来ないか」と深く悩みました。

 

その間、仕事場でもちょっとしたきっかけで涙が止まらなかったりして、心療内科のお薬も増減して不安定な時期となりました。

 

 

くよくよ悩む自分に飽きた

でもある時、ふと、くよくよ悩んだり失恋の歌を歌ったりする自分自身に対して飽きてしまったのです。

 

それより、散歩でいいことを見つけたように、元彼や他の男性の「いいところ」を想った方が幸せに過ごせるのではないかと思いました。

 

きっぱり元彼を忘れることは今でもできず、ふと当たり前のように「元彼がこの景色を見たら何を思うだろう」と思うことはあります。

 

でもそれも含めて自分自身だと思うようになりました。

 

 

現在の恋人が言ってくれたこと

それと前後して、現在の恋人と出会い、LINEのやりとりをするようになりました。

 

その人には、私に何が起こったか隠さず話すことが出来ました。

 

そのうえで、

 

「パニック症状などが出た時、僕はその場にいられないかもしれない。でも、こころの健康が崩れそうなとき、気付いて声をかけることは出来るし、それが恋人として身近な人としての役目だと思う。」

 

と言ってくれました。

 

それは、自立できず、症状が周りに迷惑をかけていると自分を責めていた私にとって、とても気持ちが楽になる意見でした。

 

 

誰が悪いわけではないから

私の失恋には、確かに今までお話したこころの諸問題が関係しています。

 

でも、病気の私が悪いわけではなく、元彼が悪いわけでもありません。

 

これを読んでいるこころの諸問題の当事者も、恋愛に悩んでいるかもしれません。

 

逆に、抑うつ状態などの症状が恋愛関係に悪影響なときもあるでしょう。

 

でもそれは、お相手との関係の「大事な一部」であっても「全て」ではありません。

 

元彼には、「今でも友人の一人として大好きだし、支えてくれたことには感謝しています。これからあなたの人生にいいことが沢山ありますように。」という思いしかありません。

 

そして、今の恋人には、私を受け入れてくれたことにこころから感謝しています。

 

これからも健やかな時も、病める時も、どうぞよろしくお願いします。愛しています。

ペンネーム:Aさん

 

 

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  • 本記事は2017年9月29日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。