【臨床心理士解説】完璧主義な女性の特徴とは?仕事・恋愛・結婚がうまくいくためには?
完璧主義な性格で失敗を過度に不安に感じてしまったり、なんでも手を抜かずに結果として抱え込んでしまうといったことなどで、仕事・恋愛・結婚へのネガティブな影響が出てしまうこと少なくありません。
そこで今回は、女性の完璧主義をテーマに、その特徴や完璧主義が与える仕事・恋愛・結婚への影響と対処法について臨床心理士に解説してもらいました。
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完璧主義な女性の4つの特徴
完璧主義な女性の特徴としては以下の4つの特徴があります。
・努力家でストイック
・計画的に物事を進めていける
・仕事が丁寧
・人から信頼されやすい
「プライベートにも仕事にも手を抜かず、何事にも一生懸命な真面目でしっかり者」
というイメージを持たれやすく、人からよく頼みごとをされたり頼られたりするのも特徴といえます。
良い面も沢山ある完璧主義ですが、時にはその特徴が裏目に出て仕事・恋愛・結婚において悪い影響をもたらしてしまうことも。
以下で対処方法とともにご説明します。
完璧主義が与える悪い影響と対処方法【仕事編】
一人で業務を抱え込んでしまう
完璧に仕事をこなしたい、業務の全てを自分で把握しておきたいという思いが人一倍強いため、仕事を他の人に任せることに負担を感じてしまいます。
「自分でやった方が早い」
「人に任せて、中途半端に出来上がってきた仕事をフォローする方がきつい」
という考えになりやすいのです。
ある程度の仕事量であればそれでも仕事が回りますが、忙しくなってくると自分一人ではさばききれなくなり自分を追い詰めることになってしまいます。
また、本来仕事を部下に割り振らなくてはいけない立場の場合には、ある意味役割を放棄している状態ということになってしまいます。
対処法として、はじめから他の人に仕事を分配するよう計画の中に入れるようにしましょう。
最初に全てを自分の仕事と認識してしまうと完璧主義の癖で全てを抱え込もうとしてしまうため、最初から自分の持ち分を決めておくと、業務を抱え込まずに済みます。
仕事に手を抜いている人が許せない(ストレスになる)
自分自身が仕事に手を抜かずに頑張っているため、そうでない人を見るとイライラすることがあります。
「私はこんなに頑張っているのに!」
「あんな適当な仕事をする人と私が同じ給料なんて不公平だ」
とストレスと感じることも。
自分が頑張っていることを上手に周りや上司にアピールして気づいてもらい、仕事に手を抜いている人と待遇に差がつけば気持ちもおさまるところですが、なかなかそううまくいかない場合も少なくありません。
そこでストレスを溜め込まない対処法としては、仕事に手を抜くことも一種のスキルだと考えることです。
完璧主義でないからこそできるセルフマネジメントの一種だと考え、自分にないスキルを持つその人のことに感心する姿勢を持ってみましょう。
完璧主義が与える悪い影響と対処方法【恋愛編】
「隙が無い人」「面白くない人」と思われモテない
完璧主義が高じると、生真面目でユーモアに欠ける人に見えたり、抜けのない人に見えることがあります。
すると恋愛においては「とっつきにくい人」という印象を与えてしまい、異性としての魅力を感じさせない、つまりはモテない人になってしまいがちです。
特に人にモテなくても問題ない、という場合にはそれで構わないのですが、もしもなかなか恋愛でうまくいかないことに悩んでいるのであれば、ぜひとも完璧主義を一旦脇に置いてみましょう。
いつもならきっちり計画していくお出かけをノープランで気ままにぶらついてみたり、その時の気分や自分の正直な気持ちに合わせて自由に振舞ってみる、といった
「ちょっとダメな自分」
「ちょっとだらしない自分」
をどこかで作ってみてもいいかもしれません。
理想が高く、お付き合いまで発展しない
完璧主義な考えによって相手に求める理想像が高くなり、実際の相手に対して理想から外れている部分が目についてしまうことでお付き合いしたいとさえ思えなくなる、ということもあります。
対処法としては、理想を追うのではなく「等身大の自分に合った相手」を探すことです。
容姿や社会的地位、頭の良さや収入、自分への気配り具合など、上を求めればきりがないものは求めるだけ無駄です。
等身大の自分に合う人とは、例えば、
一緒にいて自分が笑顔になれる人、
肩の力が抜ける人、
素直な気持ちになれる人、
などです。そういった基準で相手を見てみると、相手の魅力的な部分に気づくことができるかもしれません。
完璧主義が与える悪い影響と対処方法【結婚編】
パートナーにも完璧主義を求めてしまう
結婚すると生活の全般を共にする相手に対して、自分自身の完璧主義なライフスタイルをついつい押し付けやすくなります。
朝起きてからのルーティーン、
家具や物の配置、
洗濯物の干し方や畳み方、
掃除の頻度、
などなど、正解のないものに厳格なルールを作ってしまい、守れなかった相手に苛立ったり、時には口論になることも。
家事を全て負担してしまう
完璧主義な自分の求める家事の完成度にパートナーがついてこれなかった場合、
「中途半端な家事をされる方がストレス、自分でした方がまし」
となってしまい、結果的に全ての家事を自分で負担してしまうことに繋がります。
元気な時はそれでいいのですが、体調を崩してしまったり、気持ちの面が不安定な時期などには「私ばっかり家事やってる!」と理不尽な気持ちになりストレスを感じてしまいます。
上記2つの完璧主義の悪い影響について、対処法としては同じことがいえます。
結婚生活においては双方の歩み寄りが大切であることを自覚し、「完璧=正解」ではないのだと学んでいくことです。
洗濯物の干し方を例にすると、効率よく乾き、見た目にも綺麗な干し方は確かにあると思いますが、それが絶対の「正解」ではありません。
洗濯物を干す本来の目的である「洗濯物を乾かす」という目的が果たされるのならば、どんな干し方だって正解になります。
完璧さを求めようとするときには、一旦立ち止まって目的を見直してみましょう。
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- 本記事は2023年2月14日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。