【中学生のいじめ】親が気づかない理由・気づくための13の声掛け例を臨床心理士が解説

親が気づかない3つの理由

子供のいじめに親が気づきにくいのには、理由があります。

 

1.子供はいじめを隠そうとする

自分の理解が追いつかないことが起こると、多くの子供はまず自分を責めることから始めます。

「いじめられるのは自分のせいだ」

「こんな自分は恥ずかしい」

「いじめられてるとバレたらきっと怒られる」

と思っているので、親に言うどころか、必死で隠そうとします。

 

2.「親や先生に迷惑をかけられない」

また、多くの子供は、忙しい親や先生にはこれ以上迷惑をかけられないという気持ちを持っています。

 

だから、自分のつらさや苦しさを押し殺し、誰にも気付かれないように振る舞い、何事もなかったかのように装い、「自分ひとりで何とかしなきゃ」と考えます。

 

3.「バレたらもっといじめられる」

「いじめのことを言うことでもっといじめられるかもしれない」という恐怖心にコントロールされているので、

「何も言わないことが身を守ることだ」

と間違った解釈をしてしまい、文字通り、何も言わなくなってしまうことがあります。

 

子供たちがこのように考えることも理解できます。

 

親としては、いじめ被害が心を支配するということをある程度想定しておかなければなりません。

 

 

いじめに気づくための3つの声掛け

気づきにくいいじめ被害をどうしたら見つけることができるでしょうか?

 

そのためには、まずは土台として日頃から子供の様子をよく見ておくことが重要です。

 

日頃の様子を把握しておくことで、いつもと違う様子に気づくことができ、もしいじめられていたとしたら、いち早くいじめを発見し対処することにつながります。

 

子供の異変を感じたときに、いじめに気付くための声掛けをいくつか提案します。

 

1.直接的アプローチ

日頃から子どもとのコミュニケーションがよく取れている場合は、様子が違うことを直接質問しても大丈夫です。

 

その際は、子供の気持ちに十分配慮して、やわらかくたずねてみましょう。

「最近、なんだか元気がないようだけど、学校で何かあった?」

「よく眠れていないようだけど、何か気になることでもあるの?」

「食欲が落ちているように見えるけど、心配ごとでもあるの?」

子供の様子を見ながら、無理に答えさせることはせずに、

「あなたのことが心配」

「言いづらいと思うけど、教えてくれたら嬉しい」

という気持ちで対応しましょう。

 

2.間接的アプローチ

子供が自分のことはあまり話さないけど、必要最低限の会話ができる場合は、学校での人間関係の様子をそれとなく尋ねてみるといいかもしれません。

「最近、学校で○○さん(親が仲良しだと思っている友達)と会ってる?」

「○○君(とか○○君)は最近元気してる?」

「○○さんとはどんな話をしてるの?」

「また、ウチにも遊びに連れて来ていいからね」

もし、いじめ被害にあっているとしても、仲間がいるうちはまだ大丈夫です。

 

一番心配なのは、学校で孤立してしまうことなので、友達関係の話が自然にできているかどうかをよく見ておいてください。
 
 

3.あえて質問しない

子供が話をしない場合や、関わることを拒否するような場合は、無理に問いただそうとするよりも、こちらの気持ちが伝わる声掛けをおすすめします。

「最近、元気がないように見えて、心配だよ」

「父さんも母さんも、いつでも相談に乗るからね」

「一人で抱えずに、誰かに頼ってもいいんだよ」

「苦しいときは、苦しいって言ってもいいよ」

「お父さんとお母さんは、いつでもお前の味方だよ」

「絶対にお前のことを見放さないよ」

親の気持ちが伝わることで、「自分は大事にされている」と実感でき、少し気持ちに変化が起きるかもしれません。

 

そしてもしかしたら、そのうち気持ちを打ち明けてくれるかもしれません。

 

いずれのアプローチも、子供たちが今、思春期(反抗期)というとてもデリケートな時期であることを考慮しながら、子供のペースに合わせて根気よく対応していただきたいと思います。

 

また、親だけでは打開できないと判断した場合は、専門家を頼るなどして柔軟に対応しましょう。

 

 

さいごに

子供がいじめを告白することも親が気づくことも両方難しいのが、いじめの厄介なポイントです。

 

また、いじめの線引きも、受けた人の感じ方によって変わってくるので、他人が勝手に決め付けることはできません。

 

いじめを発見し、適切に対応するためには、子供の様子をよく見て、気持ちをしっかり汲み取ってから判断することが必要です。

 

いじめに限らずどんな問題も、日頃から子供に興味・関心を持って接することが一番の予防策であり、発見法であり、対処法です。

 

親の存在は「最後の砦」であることを忘れずに、子供の気持ちに寄り添い、「何かあったときは絶対に守る」という姿勢を持っていただきたいと思います。

 

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【監修】佐藤文昭

臨床心理士

おやこ心理相談室 室長 >>詳しい情報はこちら

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  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2019年9月14日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。

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