産後うつで夫ができることって?私が嬉しかった3つのこと【村田あゆみさん】

2018.06.27公開 2018.09.03更新
 
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産後女性の10~20%がかかると言われている産後うつ。

 

その割合とは裏腹に、社会的にはまだまだ認知されておらず、産後女性の子育てと自身のメンタルの回復を遅らせています。

 

中でも、一番の理解者であって欲しい夫の無理解、無関心は大きな壁となってしまいます。

 

また、夫側からすると、妻を思ってかけた言葉がかえって心を傷つけることになってしまったり、家事や子育てを手伝っているつもりが妻の負担を大きくしてしまったりと、サポートしようと思ってもどうしていいか分からないということもあります。

 

別記事「産後うつ 夫の理解を得るための3つのコツ」でも書いていますが、まずは夫が産後うつの存在を知ることが何より大きなポイントです。

 

そこで今回は、具体的な体験話を交えながら、夫のどんなサポートが私の心に響いたかをまとめました。

 

 

産後うつで夫ができること&嬉しかったこと

誰にも邪魔されずに寝させてくれた

上の子の時は授乳がうまくいかず、体重がなかなか増えなかったので、生後4か月ごろまで一回の授乳量の目安がありました。

 

母乳で育てたいと思いながら分泌が悪く、一回の授乳に1時間かかることもしょっちゅうでした。

 

昼間はもちろん、夜も3時間おきの授乳と頻回なおむつ替えで慢性睡眠不足でした。

 

「赤ちゃんと一緒にお昼寝しなさいね」と助産師さんには言われましたが、お昼寝するのは抱っこか膝の上。

 

一緒にお昼寝なんて考えられない状態です。

 

生後半年を過ぎるころには夜泣きも始まって、子どもと一緒に泣きながら寝かしつけたり、時にはイライラが募って泣き止まない赤ちゃんを怒鳴る時もありました。

 

そんな時、「ちょっと代わるよ」と言う夫の言葉は体の疲れも取ってくれましたが、何より誰にも邪魔されずに眠れるという心の安心が大きかったですね。

 

 

「寝てていいよ」に救われた

いつもというわけではありませんでしたけれど、「寝てていいよ」という一言にかなり救われました。

 

産後のママは赤ちゃんの泣き声に反応する高感度のアンテナが働いています。

 

1人目でも2人目でも、何人目でも、産後のママは睡眠不足です。

 

産後の急激な身体の変化と、ホルモンバランスの乱れによる精神的な不安定さの中で、24時間休みなく赤ちゃんのお世話をしているママにとっては、短時間でもちゃんと寝られるのはとてもありがたいことです。

 

お仕事で疲れているとは思いますが、時にはママを寝かせてあげてくださいね。

 

 

ゆっくりお風呂に入れた

赤ちゃんのお世話の中で、ママが一番気を張るのがお風呂です。

 

生後一か月を過ぎて一緒に入れるようになると、ふにゃふにゃする身体を支えて湯船につかったら、ホッとする間もなく、赤ちゃんの身体を洗ってタオルにくるみ、外に置いてあるバウンサーに置いた後、大急ぎで自分も洗ってお風呂から上がる…。

 

お肌のケアどころか服を着る間もないまま、赤ちゃんに保湿クリームを塗って服を着せて、そこでようやく自分も服を着る…

 

秒刻みで動かなければならない入浴の時間はリラックスどころか出陣前のようなのです。

 

上のお子さんがいたら大変さはいっそうのもの。

 

好みのアロマをたらして、湯船につかりながら読書していたころを思い出しては、変われば変わるものと泣きたい気持ちになったものです。

 

もう一度、お風呂に入り直そうと思っていても、疲れた身体は寝かしつけとともに夢の世界へいざなわれてしまうし、よもや頑張ってもう一度入り直しても、おっぱいを欲しがる赤ちゃんの泣き声に呼び戻されることもしばしばです。

 

「泣いたら見ておくから、ゆっくりお風呂入っておいで」

 

そう言われて、入浴剤と読みたかった本をお風呂にもちこんで、汗をかきながら入ったお風呂は格別でした。

 

 

自分のペースを乱されない一人時間は大切

時にはそれがお風呂ではなく、一人外出の時間だったり、一人キッチンの時間だったりしました。

 

自分が予定したことが予定通りに進む。自分のペースを乱されることなく、時間が過ぎる。

 

産後、何がつらいかというと、一つのことを終えられないことが一番つらかったのです。

 

料理を作っていれば、それを中断しておむつ替え。

 

着替えていれば、それを中断して授乳。

 

何一つとして自分の予定が予定通りには動かない。そんなことの連続です。

 

だから、

 

「誰にも邪魔されない、自分だけの時間を過ごせた」

 

これが何よりもうれしかったのです。

 

 

ダメ母の烙印を押さないために

こんな風に言うと、自分の子どもなのに邪魔者扱いするのかと思われそうですが、愛情とは別次元の感情の問題です。

 

できないことが続いていくと、だんだん自分のスキル不足のせいではないかと思えてくるのです。

 

そして、子育てができないダメ母の烙印を自分に押して、負のスパイラルへとはまっていってしまいます。

 

自分の時間をもつことで、そうした思いが勘違いだと気がつけたのです。

 

「私ができないわけではない、あの状況ではできなくて当たり前なんだ。」

 

そう思えたから、乗り切れたと言っても過言ではありません。

 

 

さて、最後にもう一つ。

 

1人時間を作ること以上に嬉しかったことがあります。それは、家族みんなで確認したこと。

 

 

家事のハードルを下げる

洗えないお皿、すみの埃、かごの中の洗濯物…

 

フルタイムで働いていた私は、一日家にいるのに家事が進まないことでイライラしましたし、そんなこともできないのかと劣等感や罪悪感を抱いて落ち込みました。

 

赤ちゃんがお昼寝している間に家事はしているのに、なぜか終わらない…。

 

私は主婦としても母としても失格だ。

 

そんな風に思って、どんどん自分がみじめになっていったんです。

 

だから、夫がやってくれても「私ができないせいで、仕事をしている夫に家事をさせている」と思って余計に落ち込むし、その一方では、やり方が気に入らないと文句を言ってまた自己嫌悪に陥っていました。

 

夫にしてみれば、手伝えば文句を言うのですから、たまったものではなかったと思いますが、そんな余裕もありませんでした。

 

 

無理しない、できないことはしない

最終的に落ち着いたのが、「無理はしない」「できないこともしない」です。

 

中にはお金で解決したこともあります。

 

食洗機やお掃除ロボット、洗濯乾燥機は、お互いのストレスを減らしてくれました。

 

長い目で見れば、お得な買い物だったと思っています。

 

そして、それ以外のことでも夫婦二人の時にはあり得ないと思っていた「スタンダード」を見直しました。

 

かごから洗濯物を取って着るのもOK!

 

お風呂の残り湯は使わない(それまでは洗濯に使っていました)!

 

ごみの捨て忘れもご愛敬!!

 

こんな風にハードル下げてOK!としたことが、心理的負担を大きく減らしてくれました。

 

 

さいごに

子育ては、思っている以上に時間を取られるものです。

 

思い通りにいかない時、「それでいいんだよ」というコンセンサスを得られるだけでも気持ちはとても楽になります。

 

あなたがそのままでいい、今できていることだけで十分だという安心感を、ママに届けてあげてくださいね。

 

>>産後クライシスで夫がうつになる前に!4つの予防方法とは?

 


face村田あゆみ

Shiny Edu代表・教育コンサルタント

高校教師として3,000人を超える高校生を指導。「21世紀型子育てレッスン」講座・講演主催。教員経験、子育てでの産後うつ、不登校経験から学童期までの母子の関わりの大切さを伝えています。

【所有資格】中学校1種教員免許状(国語)、高校専修教員免許状(国語)、JAOS認定留学アドバイザー、アドラー心理学ELMリーダー講師、勇気づけ親子心理学SHINEbasicリーダー講師

 

村田あゆみさんのコラム一覧

【Part  1】産後うつかも?経験者が教えるチェックしたい3つの前兆とは?

【Part  2】産後うつの原因って?実体験で分かった3つの原因

【Part  3】産後うつになりやすい3つの特徴や20のチェック項目とは?

【Part  4】産後うつで夫が嫌いに…すぐに実践できる3つの克服方法とは?

【Part  5】産後うつにカウンセリングがオススメな3つの理由とは?

【Part  6】産後クライシスの解決法!私が実践した3つの方法をご紹介

【Part  7】産後うつ・クライシスで離婚?後悔する前に試してほしい3つのこと

【Part  8】産後クライシスで夫が浮気?夫婦関係を改善する3つの方法とは?

【Part  9】産後うつを夫が理解しない…夫の理解を得るための3つのコツ

【Part10】産後うつへの夫の対応…ついやりがちな3つのNG対応とは?

【Part11】産後うつで夫ができることって?私が嬉しかった3つのこと

【Part12】産後クライシスで夫がうつになる前に!4つの予防方法とは?

【Part13】二人目で産後うつの再発が心配…大切な5つのマインドセットとは?

【Part14】産後うつで夫の仕事に影響…夫が仕事と子育てを両立する3つのコツ

【Part15】産後うつはいつまで続く?14の特徴・4つのセルフケアとは?

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