人といると疲れる…隠れた心理や対処方法について心理相談員が解説

2016.12.09公開
 
シェア
ツイート
はてブ
お気に入り
共感
20

あの人といると疲れる…親しくない人と一緒にいると疲れてしまう…そんな悩みを抱えていませんか?

 

誰とでも仲良くできる人もいるのに、どうして自分は人といると疲れてしまうのか。

 

そんな気持ちになる心理と、もっと楽に人と向き合える対処についてご説明します。

 

 

人といると疲れる心理とは?

まずは、人といると疲れるいくつかの原因や心理について説明したいと思います。

 

 

人の意見に合わせすぎる

何でも話ができて、刺激しあえる相手と一緒の時は、「疲れた」という感情を抱くことは少ないですよね。

 

ですが、大小の集団の中でうまくやっていきたいと考える時、本心とは違うのに周囲の意見に合わせてしまうことがあります。

 

その内容が、時折一緒に食べるランチのお店程度なら疲れを感じませんが、職場の人間関係や仕事に関わることとなると、周囲の人の意見に合わせられないこともあります。

 

その時に、自分の考えを、一言でも言えていれば心理的負担も少なくなります。

 

しかし、周囲の圧力に押されたり、その場の雰囲気に流されたりしてしまうと、結果的に自分に嘘をついているようで苦しくなり「人といると疲れる」と感じるようになります。

 

その背景として、「年上の人の意見を聞きなさい」という教育を受けた場合や、今までに自分の意見を言ったことで、結果的に周囲から孤立してしまった経験がある場合があることがあります。

 

「周囲に合わせなければいけない」「周囲とうまくできない自分はダメな人間だ」という心理が働き、無理に人の意見に合わせすぎるために、人といると疲れてしまうのです。

 

 

周囲の反応に敏感すぎる

「人といると疲れる」背景の一つに、周囲の反応に敏感すぎることが考えられます。

 

人の感じ方は、千差万別で、同じ状況に遭遇しても、それをポジティブに転換できるタイプと、ポジティブに転換できるタイプがあります。

 

私自身もその傾向がありますが、例えば、「○○さんが自分に返事をしてくれなかった=何か私悪いことをしたのかも」という考えが浮かび、自分の中でマイナスな思考が次々と浮かび、気持ちが疲れてしまうのです。

 

その行動の背景としては、他人に対する不安や恐怖心がある、他人の態度や表情の変化に敏感すぎることがあげられます。その心理としては、自分に対する自信のなさや、自己否定が隠されています。

 

本当は、相手の機嫌の悪さは、相手の問題であるのに、自分が相手に不愉快な思いをさせてしまったと考え、自分を責めてしまうため、人といると疲れると感じてしまうのです。

 

 

「完璧」でありたい

誰からも好かれたい、いつもきちんとしていたい、そんな思いが強すぎるタイプも、人といると疲れてしまいがちです。

 

「きちんとした人間」とは人によって、定義もまちまちですし、人には完璧に近い人に対する妬みや嫉みといった気持ちを抱く相手が必ずいるものです。

 

ですが、その人に対しても「好かれなければ」「きちんと対応しなければ」と考えすぎてしまうことで、「人といると疲れる」と感じるようになります。

 

人から好かれたい、認められたいという気持ちは、誰にもある気持ちです。

 

ですが、「周囲のすべての人から認められたい、好かれたい」「完璧だと思われないと、自分を認めることができない」と考えることは、認めてくれない相手に怒りを抱く、もしくは自己否定する心理につながります。

 

周囲の人と比較して、完璧でありたいと思う気持ちが強すぎることも、人といると疲れることにつながります。

 

 

「べき」思考が強い

人には、いろいろな価値観があり道徳心があります。

 

例えば、「挨拶は声を出してするもの」という価値観がある人にとって、会釈程度の挨拶や挨拶さえしないで仕事を始めるタイプの人が近くにいるだけで「疲れる」と感じることになります。

 

「べき」思考は、自分の中にある倫理観や価値観ともつながり、誰もが大なり小なり持っています。ですが、それを周囲の相手にも求めすぎてしまうと、思う通りに行動しない相手に怒りやイライラを感じてしまい、結果的に自分が疲弊することになります。

 

 

相手のパワーに巻き込まれる

エネルギッシュな人と接することは、自分もエネルギーをもらって元気になれますよね。

 

ですが、相手の発するエネルギーが強すぎる時や、自分の心のエネルギー量が少ない時は、相手から発せられるパワーに巻き込まれ、そのパワーの強さに疲れてしまうこともあります。

 

相手のパワーと自分のパワーの差がありすぎことも、人といると疲れると感じる原因の一つです。

 

 

「人といると疲れる」時の対処法とは

今まで、「人といると疲れる」と感じる時の原因や心理について説明していました。ここでは、「人といると疲れる」時の対処法についてご説明します。

 

 

完璧でなくても良い自分を認める

「人といると疲れる」と感じやすい方の中には、周囲から見た自分が完璧でありたいという気持ちが強い面があります。

 

ですが、うまく立ち回れなかったとしても、次があります。そもそも、うまく立ち回れたとしても、周囲がそのことに気が付かないこともあります。

 

「自分がうまくできないこと=自分の価値がない」というショートカットな思考や、周囲の行動や評価を気にしすぎることはやめて、「それが、今の自分」であることを認めてみませんか?

 

周囲を見回すと、「失敗しちゃった」「私は、○○が苦手」と自分ができないことを口にすることで、周囲から好意的に認められる方も多いと思います。

 

完璧であることにこだわらず、「今の自分」を言葉にすることで、人といることが楽になるのではないでしょうか。

 

 

自分の意見を言える強さを持つ

自分の意見を言うことは、勇気が必要ですし、場合によっては意見の対立を招くこともあります。

 

ですが、「自分が我慢すればそれで済む」ということで、その場をやり過ごしてしまうと、その不満や負担は心の中にたまっていきます。

 

成長するに従って自分の意見が生まれることは当たり前です。また、以前は孤立してしまった経験があったとしても、今度は同じとは限りません。

 

社会で仕事をしている場合には、自分の意見をはっきりと言うことで、集団から頭一つ出て楽になることもあります。

 

また、学生の時とは違い、会社やご近所以外のコミュニティを持つこともできます。自分の意見を相手に伝える強さを持つ。その強さに惹かれて集まる仲間がいるはずです。

 

 

自分の感情と付き合う

他人に怒りを感じて、人といると疲れると感じる時は、自分がどんな時に怒りやイライラ・ジレンマを感じて疲れるのかを、書き出してみましょう。

 

そして、その感情を抱いた時、自分がどうすればイライラを感じずに済むかの対処法をできるだけ多く考えます。

 

「イライラする人とは、関わらないようにする」これも、人といると疲れる時の対処の一つです。

 

 

疲れたら、休む

自分自身にエネルギー不足な時はエネルギーがいる人や場所にいることで、心がさらに疲労します。そんな時は、自分の心のエネルギーの補充を第一に考えます。

 

睡眠もその一つですし、自然に触れる、お気に入りの場所で過ごす、安心できる人と一緒にいることも良い方法だと思います。

 

「人といると疲れる」と感じることは、心から発せられたサインです。まずは、休息をとることを優先してください。

 

 

さいごに

人といると疲れると感じる時は、無理している自分や、べき思考に縛られている自分がいるはずです。

 

完璧でない自分、疲れている自分を認め、そして周囲の人との距離間を上手にとって、自分が楽に過ごせる環境を作っていきましょう!

 

【執筆者】

村松真実 看護師・心理相談員

LINEバナー
シェア
ツイート
はてブ
お気に入り
共感
20

関連記事