看護師の人間関係が最悪…人間関係を楽にする実践テクニックとは?

2017.02.03公開 2019.05.16更新

人間関係を楽にするテクニック

スタッフと廊下ですれ違ったら、必ず挨拶をする

人間関係がスムーズになる第一歩は挨拶から。

 

病院や施設などの単位で、挨拶が習慣づいているチームは、人間関係が良好なところが多いようです。

 

朝や勤務終了時の挨拶だけでなく、勤務の途中でも、会釈をしたり「お疲れ様です」などと声をかけあうことが習慣づくと、チームの一員である意識が強まり、自然とコミュニケーションの不全は減ってきます。

 

 

手伝えるところがないか、声をかけ合う

自分の仕事の達成だけを考えるのではなく、常に、チームとして仕事の達成度と進み具合を把握し、自分のできることを考えて行動する姿勢が、チームとして目的を果たす意味で重要です。

 

自分の仕事にめどがついたら、他のメンバーに「できることがありますか」と声をかけたり、できることを率先して行ったりする配慮が人間関係をスムーズにします。

 

 

自分の考えとの違いを知り、歩み寄るコミュニケーションを

自分の看護観を知り、チームの考え方と、メンバー個々の看護観とその違いを知ることがとても大事になります。

 

そこを知っていると、自分の看護観からだけでなく、相手の考えや立場で見えることもあり、足りないと思えるところや優先順位が違うと思えるところにイライラすることも減ってきます。

 

また、イライラをぶつけられた時には、それによるネガティブ感情に、過剰に反応することも減ってくるでしょう。

 

また、看護観に限らず、そのチームの風土による暗黙での規律や判断、方法があるということも知っておくことが必要です。

 

看護観やチームの風土について、自分との違いを分かっていれば、気になるメンバーは、一生懸命やっていても、他の考え方が選択肢にないだけだと分かってきます。

 

すると、ねぎらいの言葉をかけることもでき、その後に、やり方を伝えたり、お互いに意見を交換したりなど、歩み寄るコミュニケーションを取ることもスムーズになります。

 

 

一緒にケアをしたら、「ありがとうございました」と声をかける

一緒にケアをしたら、「ありがとうございました」と声をかけるといいでしょう。

 

メンバーの協力に、それぞれが感謝を伝え合うと人間関係がスムーズになります。

 

ありがとうと言われると、ネガティブな思いは持たないものですね。

 

 

仕事とプライベートを分けたコミュニケーションをとる

仕事中は、状況の共有や判断と、個人的な感情が混ざっていないかを常に考えて言葉をかけ、相手からの言動を聴くようにしましょう。

 

仕事の場で、感情に流された言動に気が付けないと、適切な判断ができません。

 

例えば、イライラな気持ちのままでの言動は、相手を責める形になることもありますが、イライラの気持ちに気がついて冷静に伝えようと意識すれば、必要なことがしっかりと相手に伝わります。

 

しかし、感情に焦点をあてたコミュニケーションは、悪いばかりではありません。

 

同僚とプライベートの会話では、お互いの感情に共感できると、お互いの仲が深まります。

 

また、「気持ちを十分に聞いてもらえた」と感じると、その感情が緩和され、ストレスの緩和にもなるので、お互いに意識するとストレスマネジメントにも有効でしょう。

 

このように、仕事中とプライベートを分けて、「状況の共有や判断をする時」と、「感情を共有する時」とメリハリを付けられると、人間関係がスムーズになってきます。

 

 

さいごに

いかがでしたでしょうか?

 

看護師の仕事は、チームとして、かつ、個人での知識や看護観によって成り立っているものです。

 

だからこそ、チームメンバーとして他のメンバーへの思いやりの気持ちを持つだけでなく、しっかりと表現することを心がけると、人間関係は楽になることも多くあると思います。

 

当たり前なあいさつやねぎらいの言葉など、もう一度、見直してみてはいかがでしょうか?

 

そして、同じ状況での看護がわかるチームだからこそ、お互いにストレスを緩和するコミュニケーションも可能になると思います。

 

メンバー同士の思いやりをベースにして、素敵な看護を提供することをめざし、チームの一体感と達成感を味わってみてはいかがでしょうか?

 

 

Eriko_Ikegami【執筆者】

池上さんのインタビュー記事はこちら

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池上枝里子

正看護師 上級プロフェッショナル心理カウンセラー

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2017年2月3日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。