看護師の人間関係が最悪…人間関係を楽にする実践テクニックとは?

2017.02.03公開
 
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看護が好きで、やりがいをもって働いている看護師はたくさんいます。しかし、そんな看護師でも、厄介に思うことの一つに「職場の人間関係」があるのではないでしょうか?

 

しかも、職場の人間関係によって、その職場をやめてしまう看護師は多いのです。

 

どの業界でも人間関係は難しいものですが、看護師の仕事の特徴が、職場の人間関係を複雑にしていることがあります。

 

ここでは、その特徴に焦点をあてて、人間関係を楽にする実践テクニックをお伝えします。

 

 

看護師の仕事の特徴とは?

チームと個人との考えに整合性を付けることが必須

看護師の仕事の目的は「患者さんの健康」を見ていくこと。そのため、患者さんが24時間生活をする場での仕事であるために、ひとりで仕事が完結することはありません。

 

日勤者から夜勤者への引き継ぎに象徴されるように、メンバーの看護師がみんなで協力していくことが必要になります。

 

そのために、チームの考え方に沿った看護を求められる一方で、患者さんと向かい合う時には、その場で最もよいケアを判断していくことも多く、看護師ひとり一人は、自身の看護観と知識に自信をもって仕事をすることも求められます。

 

そのため、自身の考えと、チームとしての考え、さらに、メンバー個々の考えの違いに整合性を付けるというストレスが常に存在しているのです。

 

そこを意識できないことで、意見の食い違いや連携がうまくできずに、メンバー同士の人間関係に影響を及ぼすことがあります。

 

 

自身のコントロール感を実感できないことが多い

患者さんの健康状態によって、求められることが多様なため、思った通りにケアをして、思った通りの結果が出ないことも多いのが看護の特殊性。

 

例えば、自分が心を尽くしてケアをしても、患者さんの健康は上向きにならないこともあり、結果をコントロールできない「無力感」を持ちやすいこともあります。

 

また、自分が担当のケアをしようとしたとたんに、他の患者さんから呼び止められる、他のスタッフから別件を依頼をされるなど、「今、自分のしようと思ったことが、ここでできない」というコントロール不能感が重なることも多く、大きなストレスになってきます。

 

理由はわかっていても、したいことができないストレスは大きいものです。

 

すると、自分のコントロール感を実感したい欲求が無意識に大きくなり、コントロールしやすい相手を支配することで、ストレスを発散することもあるのです。

 

それが、後輩や中途採用者へのきつい指導になったり、看護観の合わない人への過度な言葉になったりで、関係性にヒビが入ることもあるのです。

 

そんな特殊性をふまえた上で、看護師の人間関係を楽にするテクニックをお伝えします。

 

 

人間関係を楽にするテクニック

スタッフと廊下ですれ違ったら、必ず挨拶をする

人間関係がスムーズになる第一歩は挨拶から。

 

病院や施設などの単位で、挨拶が習慣づいているチームは、人間関係が良好なところが多いようです。

 

朝や勤務終了時の挨拶だけでなく、勤務の途中でも、会釈をしたり「お疲れ様です」などと声をかけあうことが習慣づくと、チームの一員である意識が強まり、自然とコミュニケーションの不全は減ってきます。

 

 

手伝えるところがないか、声をかけ合う

自分の仕事の達成だけを考えるのではなく、常に、チームとして仕事の達成度と進み具合を把握し、自分のできることを考えて行動する姿勢が、チームとして目的を果たす意味で重要です。

 

自分の仕事にめどがついたら、他のメンバーに「できることがありますか」と声をかけたり、できることを率先して行ったりする配慮が人間関係をスムーズにします。

 

 

自分の考えとの違いを知り、歩み寄るコミュニケーションを

自分の看護観を知り、チームの考え方と、メンバー個々の看護観とその違いを知ることがとても大事になります。

 

そこを知っていると、自分の看護観からだけでなく、相手の考えや立場で見えることもあり、足りないと思えるところや優先順位が違うと思えるところにイライラすることも減ってきます。

 

また、イライラをぶつけられた時には、それによるネガティブ感情に、過剰に反応することも減ってくるでしょう。

 

また、看護観に限らず、そのチームの風土による、暗黙での規律や判断、方法があるということも知っておくことが必要です。

 

看護観やチームの風土について、自分との違いを分かっていれば、気になるメンバーは、一生懸命やっていても、他の考え方が選択肢にないだけだと分かってきます。

 

すると、ねぎらいの言葉をかけることもでき、その後に、やり方を伝えたり、お互いに意見を交換したりなど、歩み寄るコミュニケーションを取ることもスムーズになります。

 

 

一緒にケアをしたら、「ありがとうございました」と声をかける

一緒にケアをしたら、「ありがとうございました」と声をかけるといいでしょう。

 

メンバーの協力に、それぞれが感謝を伝え合うと人間関係がスムーズになります。ありがとうと言われると、ネガティブな思いは持たないものですね。

 

 

仕事とプライベートを分けたコミュニケーションをとる

仕事中は、状況の共有や判断と、個人的な感情が混ざっていないかを常に考えて言葉をかけ、相手からの言動を聴くようにしましょう。

 

仕事の場で、感情に流された言動に気が付けないと、適切な判断ができません。

 

例えば、イライラな気持ちのままでの言動は、相手を責める形になることもありますが、イライラの気持ちに気がついて冷静に伝えようと意識すれば、必要なことがしっかりと相手に伝わります。

 

しかし、感情に焦点をあてたコミュニケーションは、悪いばかりではありません。同僚とプライベートの会話では、お互いの感情に共感できると、お互いの仲が深まります。

 

また、「気持ちを十分に聞いてもらえた」と感じると、その感情が緩和され、ストレスの緩和にもなるので、お互いに意識するとストレスマネジメントにも有効でしょう。

 

このように、仕事中とプライベートを分けて、「状況の共有や判断をする時」と、「感情を共有する時」とメリハリを付けられると、人間関係がスムーズになってきます。

 

 

さいごに

いかがでしたでしょうか?

 

看護師の仕事は、チームとして、かつ、個人での知識や看護観によって成り立っているものです。

 

だからこそ、チームメンバーとして他のメンバーへの思いやりの気持ちを持つだけでなく、しっかりと表現することを心がけると、人間関係は楽になることも多くあると思います。

 

当たり前なあいさつやねぎらいの言葉など、もう一度、見直してみてはいかがでしょうか?

 

そして、同じ状況での看護がわかるチームだからこそ、お互いにストレスを緩和するコミュニケーションも可能になると思います。

 

メンバー同士の思いやりをベースにして、素敵な看護を提供することをめざし、チームの一体感と達成感を味わってみてはいかがでしょうか?

 

 

Eriko_Ikegami【執筆者】

池上枝里子

正看護師 上級プロフェッショナル心理カウンセラー

池上さんのインタビュー記事はこちら

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