感情をコントロールするには?すぐ出来る簡単テクニックをご紹介!

2017.02.13公開 2017.03.21更新
 
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私たちは日頃、頭では分かっていても、ついつい感情的になってしまうことがあります。

 

自分自身から生まれている感情も、時に「本当に自分がそう感じているのか」と驚きを隠せなかったり、目を背けたくなったりすることもあるのではないでしょうか。

 

感情には喜怒哀楽がありますが、「何事も楽しめない」「上手く喜びを表現できない」といったお悩みから、怒りや不安など、「負の感情をもっと上手にコントロールしたい」というお悩みまで様々です。

 

そこで今回は、感情の中でも扱いにくい「負の感情」に焦点を当てていきたいと思います。

 

 

負の感情とは?

負の感情は、不快感を伴うこともあり、普段私たちが生活する上で、不都合なものとして理解されている事が多いのではないでしょうか。

 

まずはそれぞれの感情にはどのような役割があるのかを知る事が、コントロールする第一歩となります。

 

例えば、身体の場合ですと、「痛み」は病気の発見や力の加減に役立ちますし、「熱い」という感覚は火傷の防止になるでしょう。

 

それと同じで、実は、負の感情は私たちに何らかの「サイン」を送ってくれているのです。

 

 

不安の役割

例えば、「不安」は物事を進める際、「それは本当に大丈夫?」と冷静さや客観性を持つためのストッパー的な役割を果たしてくれています。

 

その為、大きな危険の回避や打開策、工夫の仕方を考えながら行動することができるのです。

 

 

悲しみの役割

また、「悲しみ」の場合は、自分が今、癒しを知る前段階にいる事を教えてくれています。

 

悲しみを感じるから、癒される喜びや優しさに気づきやすくなり、しっかりと悲しみを味わう事で、うつ病等の病気の回避や、より良く生活していく為の糧となります。

 

 

怒りの役割

「怒り」は、心の痛覚だと言われています。ある状況において心が痛む場合、被害に合うのを回避してくれます。

 

例えば、人に怒鳴られたという状況で怒りを覚えた場合、今後、その人や似たような状況を回避する為の判断材料にするようになるのです。

 

また、ほどよい妬み嫉み、劣等感、自責感、苦しみなども、それらがあるからこそ「もっとこうなりたい」と自己実現するエネルギー源になっています。

 

 

「怒り」の扱いは難しい

中でも、怒りは最も取り扱いが難しいと言われています。

 

怒りの大小に関わらず、突然やってきては長居することもあり、人間関係や物、最悪の場合は、人生そのものを破壊しかねない厄介なものです。

 

先ほどもお伝えしたとおり、怒りは心の痛覚でしたね。その為、怒りも大切な感情の1つであることに変わりありません。

 

だから、なかなか手放せないのではないかと思っていませんか。手放せないのは、怒りについてまだまだ正しく理解できていないからとも言えます。

 

 

「怒り」に対する誤解

怒ろうとした相手を許してしまったら、自分の怒りの対象となった出来事が「大した事ではない」と片づけられてしまうのではないかと思い、怒りを引っ込めることが出来ない場合があります。

 

これは、怒りに対する誤解の1つとして根強くある考えですが、自分自身が抱く怒りの強さと、被害にあったと感じる出来事の重さは、全く比例しません。

 

怒り続けることで、「相手が自らの非に気付いてくれるのではないか」とか、「出来事をうやむやにさせまい」としてしまう事もあるかもしれません。

 

しかし、怒るという行為に費やすエネルギーは本当に大きい為、怒り続けることで、かえって自分自身が消耗し、その分だけ自分への被害も続いてしまうのです。

 

 

「 怒り」の前にある感情

「怒り」は、対人関係の要素が強い「二次感情」と呼ばれています。「一次感情」はというと、心配や悲しみ、寂しさ等の感情をいいます。

 

つまり、怒りの前に不安などの一次感情が起こり、そして二次的に怒りに変換されているのです。

 

私たちは、突発的に怒りの感情を感じているように思っているので、あれもこれもが一緒くたになりやすく、具体的な対処もできないでいる事が多くあります。

 

しかし、怒りの仕組みを知る事で、更に感情のコントロールへ近づきますし、いたずらに怖がる必要もなくなるというわけです。

 

例えば、門限を破った子どもに対し「何で約束守らないのよ。」と親が怒るとします。子どもにしてみれば、約束を守らなかった事で親は怒っているのだと感じます。

 

でも、本当のところは、きちんと約束を守ってほしいという思いと、帰りが遅いので心配して不安だった(一次感情)気持ちが入交り、つい怒って(二次感情)いるということが考えられるでしょう。

 

 

怒りで出てきそうな時は…

強い怒りが出てきそうな時には、

 

・一呼吸置く

・深呼吸をする

・数を数える

・きれいな風景を見たり、想像したりする

・水を飲む

・リラックスできる香りを嗅ぐ

・その場を離れる

 

など自分にとって効果的であり、なおかつ瞬時に対処できる方法をいくつか用意しておく必要があるでしょう。

 

 

それでも、怒りが表出することもあるかもしれません。

 

そんな時は、怒りの前にある「一次感情」に気付いてみましょう。もし、一次感情に気が付ければ、先ほどの例で挙げた、子どもに対する言い方は、

 

「何で約束守らないのよ」

 

ではなく、

 

「本当に心配したので、時間通りに帰ってきてもらいたい。もしどうしても無理な時は事前に連絡を1本入れてほしい」

 

と、こちらのしてほしい事を、適切な形で相手に伝える事が出来るため、人間関係にヒビが入ることも少なくなるでしょう。

 

 

「怒る」ではなく「叱る」

怒りの感情を相手にぶつけてしまい、相手からの反発を受けるなど、自分が被害に合うことも回避できるのではないでしょうか。

 

一次感情に向き合いながら、相手に話すことで、怒りに任せて強く言われた時よりも、内容をしっかりと伝えられるようになると思います。

 

また、相手も「心配かけて悪かったな」と反省し、自主的に約束を守るよう努めやすいかもしれません。

 

これが、怒ると叱ることの違いであり、怒りに支配されている自分ではなく、怒りをコントロールしている自分の良い例です。

 

 

さいごに

今回は、感情の役割や仕組みを知ることが、感情をコントロールするための第一歩だということをご説明しました。

 

怒りは心の痛覚であり、対処が必要な問題が起きているという心のサインです。

 

適切な対処法を見つけ、出来るだけ早く怒りの感情を手放す事が、自身を守る事につながっていくでしょう。

 

 

【執筆者】

村松真実 看護師・心理相談員

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