不安で始めるダイエットが成功しない理由と成功に近づく3つのポイント

2020.04.30公開

「いろんなダイエット方法を試したけど、うまくいかなかった…」
「リモートワークで太ってしまった…」
「ダイエットがしたいけどどうしたら…」

 

現代社会では、年齢・性別問わず、そのような悩みを多くの人が持っているのではないでしょうか。

 

そして、コロナウイルス感染防止によるおうち生活で太ってしまい、ダイエットを始めようと考えている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

 

「食事の摂取量を減らす」「運動をする」など様々なダイエットにチャレンジして減量に取り組む人も多くいらっしゃるでしょう。

 

しかし、残念なことに、

 

「痩せなければならない」と不安になったことをきっかけに、体重の数値を目標にして実施するダイエットはリバウンドする

 

と言われています。

 

しかし、これを「あなたがどう生きていきたいか」という視点からのダイエットに変えることで、リバウンドの問題とお別れすることができます。

 

そこで今回の記事では、「あなたがどう生きていきたいか」という視点を持ったリバウンドしないダイエットについて説明しています。

 

これまでの苦しい、辛いダイエットが、きっと良い形であなたの人生に取り入れられるようになり、さらには自然な減量、そして体重の維持へとつながるきっかけにしてみてくださいね。

 

必ずリバウンドするダイエット…その理由は?

ダイエットをして一時的に体重が減少したとしても、長期的に維持することは非常に難しく、リバウンドすることがほとんどです。

 

今ダイエットをしている人にとって、この事実は大きな悲劇であるかもしれません。

 

この事実はMorten(2020)らの研究1)でも示されています。

 

彼らは、ある基準を満たした質の高いダイエット研究を集めて比較しています。

 

そこでは、食事療法や運動、行動療法*などをダイエットに有効とされる方法で減量のための介入を行い、さらには3〜5年の間もそのダイエットをサポートし続けるという8件の文献が選ばれています。

 

しかし、残念ながら、8件全ての研究で、最終的にダイエットを始める前の元の体重まで戻っていることが示されているのです。

 

つまり、一時的に減量することは可能でも、時間と共にリバウンドしてしまうことは明らかだということなのです。

 

ダイエットの方法がこんなにも溢れる中で、どうしてこんなにもうまくいかないのでしょう。

 

それは人間の「マインド(mind)」のせいなのです。

 

「マインド」とは、人間の言語のメタファー(比喩)であり、頭の中で分析したり、比較したり、評価したりするようなプロセスを表現したものです。

 

例えば・・・

 

「こんなに太っていたら、だらしがないと思われるに違いないわ」
「ダイエットに成功しなければ、大好きな彼とデートに行ってはいけない」

 

ダイエット中のあなたの「マインド」はこんな風に傷つけたり、不安になったりするようなたくさんの言葉を囁いてくるのではないでしょうか。

 

そして、あなたはこのマインドをきっかけとして、減量のための食事制限・運動など、様々な努力をしていることでしょう。

スライド1

しかし、どうでしょう。

 

体重が減少すると、不安になる言葉を囁いていたマインドは「あー、一安心。もう大丈夫よ」という言葉を囁き始めます。

スライド2

 

きっかけを失うと、そのきっかけを元に行っていた行動の頻度は減少すると心理学(認知行動療法)ではいわれています。

 

つまり、不安な言葉を囁いてくるマインドをきっかけに頑張っていた運動の頻度が減少したり、食事制限をやめてしまったりするのは、この理論からすると至極当然のことなのです。

 

それでも私たちは、「太っているなら、ダイエットをすべき」という強い思いこみを手放せずにいると思います。

 

不安をきっかけにダイエットをし、安心するとリバウンド…。そうするとまた不安になり、その不安をきっかけにまたダイエットをする。

 

その繰り返しで人生の大半を費やすというのはあまりに悲しくはありませんか。

 

そして、あなたはそのような生き方をしたいと思っているでしょうか。

 

きっと答えは…ノーのはず。

 

うまくいくダイエットの秘訣は心理的柔軟性?

それでは、どのようなダイエットをすると良いのでしょうか。

 

まずは、不安な言葉を囁くマインドをきっかけとしたダイエットをやめる!というのが、その答えです。

 

人間というのは、不安な言葉を囁くマインドがあれば、それをなくしてしまいたいという気持ちが自然と働き、それを追い出したり、避けたりしようとします。

 

しかし、追い出そうとすればするほど、それは自分の中で大きくなってしまいます。

スライド4

ではどうすればいいのでしょう。

 

その不安を避けるのではなく、一緒に抱えながら、自分の人生においてやりたいことを達成していくということが大切です。

 

たとえ、自分のマインドに不安になるような言葉を囁かれ、不安が自分の中に出てきたとしてもです。

 

つまり、「あなたがどう生きていきたいか」という視点に基づくダイエットが必要なのです。

スライド5

 

このように、不安を一緒に抱えながら自分の人生においてやりたいことを達成していくためには、どうすればいいのでしょう。

 

心理学にはいろんな理論がありますが、

避けられない痛みを受け容れ、有意義で豊かな人生を切り拓くこと2)」

を得意としているAcceptance and Commitment Therapy(アクセプタンス アンド コミットメントセラピー, 以下ACT)という方法があります。

 

そこでは、「心理的柔軟性」を持つことが必要だと言われています。

 

「心理的柔軟性」とはその名の通り、心を柔らかくすることです。

 

そうとなると、心を柔らかくするにはどうすれば良いのかを皆さん知りたいはず。

 

A C Tの中では、

「オープンにする」
「今、ここに、いる」
「大切だと思うことをする」

この3つが心を柔らかくするポイントとなるといわれているのです。

スライド3

それでは1つ1つ、具体的なエクササイズも交えて詳細に見ていきましょう。

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藤本志乃

臨床心理士 公認心理師

大学院修了後、スクールカウンセリング、東京大学医学附属病院・日本赤十字社医療センターにおいてカウンセリング業務に従事。全人的総合的腎不全医療の推進・普及を目指し、患者の精神心理面に関する臨床・研究・講演活動なども行う。2020年にカウンセリングルームLe:selfをオープン

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2020年4月30日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。

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