【臨床心理士解説】HSS型HSP3つの特徴。原因は遺伝?恋愛・結婚の相性は?

2020.08.23公開

外向的で新しいことへの好奇心が強い一方で、人の些細な言葉に、人一倍傷つきやすい繊細さから心が疲れてしまう…といった経験はありませんか?

 

一見、相反するような気質ですが、繊細さだけでなく、外交的で好奇心が旺盛な一面を併せ持つ人を「HSS(High Sensation Seeking)型HSP」と呼ぶこともあります。

 

ブレーキとアクセルを同時に踏んでいるような状態とも例えられる「HSS型HSP」。

 

HSS型HSP特有の生きづらさから、なんとか抜け出そうと様々な努力や無理を重ねてしまうと、かえって精神的な負担を大きくしてしまうことにもなりかねません。

 

そこで今回は、HSS型HSPの特徴や原因、そして恋愛や結婚の相性の問題などについて、臨床心理士に解説していただきました。

 

※HSPやHSSは“診断名”ではなく、状態像の呼称(概念)です。

 

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HSS型HSPの特徴、原因

HSS型HSPとは?

人口の約6%ほどいるとも言われるHSS型HSPの特徴として、

・新しい経験や情報を求める

・よく外に出ては人と関わる

・でも非常に敏感なので結局いつも傷ついてばかり

といったことが挙げられます。例えば、

子どもの頃から、周囲の注目を浴びるようなこと(例えば劇の主役だったり、リーダーだったり)を積極的に行うことが大好き。

 

だけど、すごく緊張してしまったり、一気に疲れが押し寄せてきて何もしたくなくなる…

ジェットコースターやバンジージャンプ、ホラー映画などの刺激的な物が好き。

 

でも、いざ思いきり楽しんだあとは、反動でぐったりしてしまう…

などがHSS型HSPの例としてイメージしやすいかもしれません。

 

このように、

・好奇心が強く興味の対象が移りやすく、

・外向的で、

・刺激は欲しいけれど傷つきやすい

上記で挙げた気質や傾向をHSS型HSPと呼ぶことがあります。

 

さらに、流行りや新しいことにも敏感で外出したりするけれど、途中で人混みに疲れてしまったり、休憩しないとずっと遊ぶことはできない場合もあります。

 

それらは、体力のなさと思うかもしれませんが、精神的疲労の可能性も十分にありえます。

 

HSS型HSPの原因は?

日本人の5人に1人いると言われるHSPに関しては、刺激を感じやすい原因が研究されています。

 

脳の扁桃体(へんとうたい)という、不安や恐怖を感じたときに活動する部位の働きが生まれつき強いためとも言われています。

 

脳の機能は、精神医学の世界でも遺伝による影響があると言われているので、それを考えるとHSPも遺伝の影響もあるかもしれません。

 

また、日本特有の和を重んじる教育環境が影響しているとも考えられています。

 

同じようにしていないと目立ってしまい、注意を受けたり、注目を浴びる可能性がある一方で、積極的な行動や自主性を重んじる日本の教育環境で、HSS型のように、挑戦する力も必要とされるからです。

 

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池谷さき

臨床心理士

大学院修士課程修了後、臨床心理士資格を取得。病院、クリニック、療育施設などで臨床心理士として勤務。「明日の為に寄り添いたい」という思いで、精神疾患や発達障害の方だけではなく、日々の生活に悩む人や自己肯定感の低い人など幅広い支援をおこなっている。

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2020年8月23日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。

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