躁鬱の接し方に悩んでいます(20代・男性)

2017.04.11公開 2017.04.17更新
加藤たかこ

回答者
加藤たかこ
臨床心理士

 
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ご質問

恋人は以前より、うつ病にかかっており、現在も過去のトラウマ等を思い出して、うつ状態になることがあります。

 

そんなうつ病の恋人との接し方について困っています。

 

うつ状態であることは交際するにあたって理解をしており、なんとかやってきました。最近ではかなり良くなったと思います。

 

一方で、確信はないのですが「躁状態なのではないか」と思う時があります。

 

そう思う理由としては

 

・話し出したら止まらない

・自分とは逆の意見に対して物凄く敏感

・自分のやりたいことに口を出される事に対して物凄く敏感

・現実に目を向けようとしない

・夢を見たいと言う

・カッとなって暴力を振るわれる

 

嫌味のように見えてしまいますが、相談の材料になればという思いで、思い当たる問題を記しました。

 

恋人は2年ほど前に、うつ病で通院していました。別れたいとは思っておりません。

 

ただ、今後の接し方に関して、そして精神的に改善できる点はないのだろうかと思い相談させていただきました。
よろしくお願いします。

回答

初めまして。投稿を読ませて頂きました。

 

また、「恋人の方が躁状態なのでは」と、いくつか思い当たることをご提示下さり、ありがとうございました。

 

今回ご提示頂いたようなことが繰り返されると、当事者である恋人の方も辛いでしょうし、周りで支える側の投稿者様やご家族も、しんどく感じる時があるかもしれませんね。

 

確実なことは言いきれないのですが、「話し出したら止まらないことがある」とのことで、少なくとも現在は、うつ状態にあるわけではないと思われます。

 

躁状態であると確定的なことはお伝えすることは難しいのですが、それでも何らか治療の継続が必要な状態であることは推測できます。

 

きちんとした診断は、病院受診の上、慎重に行ってくださいね。

 

今回はあくまで、躁状態(躁うつ病)だったらという仮定の元、

 

①通院のこと

②ご家族や恋人が関わる際のポイント

 

以上の2点についてお伝えします。

 

 

① 通院のこと

 

拝見した文章では、恋人の方が通院されていたのは2年前とのことでした。現在は、通院はされていらっしゃらないということなのでしょうか?

 

あくまでも一般論なのですが、うつ状態に比べて躁状態はご本人も気分が良いために、病気が治ったものとご本人に捉えられてしまうことがあります。

 

その為、うつ状態以外のエピソードを医師に伝えておらず、薬が適切なものでなかったり、勝手に服薬をやめてしまうことも、しばしば聞きます。

 

またかつ、周囲の方は困って受診して欲しいのに、ご本人は困り感を感じていないので受診に繫がらないということも、よく聞く話です。

 

そこで私が1つ提案したいのは、うつ状態に限らず、躁状態のエピソードを恋人やご家族等周囲の方が日々記録を付けておくということです。

 

そしてその記録を、うつ状態で恋人が病院を受診しようと思われた際に、一緒に持って行って頂くのです。より的確な確定診断につながると思います。

 

その他、私の知人の中には、躁転した家族に対して

 

「(躁状態なのでは、という疑いは伝えず)あなたが、またうつ状態になったら、私はとても不安だ。もしそうなった時のことを思うと、いてもたってもいられないから、今の元気なうちにお医者さんに行って、どうしたら良いのか聞いてきて欲しい」

 

といったような説得をして通院に繫がった人もいます。

 

もしも、投稿者様の恋人が通院を続けていらっしゃるのであれば、薬が適切かどうかも大事かもしれませんが、まずはきちんと服薬できているかどうか、気に掛けてあげる必要はあるのではないかと思います。

 

 

②ご家族や恋人がかかわる際のポイント

 

躁状態は気分も高揚していて、楽しい気分であっても怒りであっても、感情に火が付くのが早いようです。

 

その為、躁状態が強く出ている時には、直接的に何か恋人に意見を伝えるよりは、むしろ聞き流すくらいの姿勢が求められることもあるかと思います。

 

躁うつ病の患者さんは、一般的に躁状態が終わると心身がヘトヘトになり、かつ、うつの落ち込みも重なって来るので、よりつらいものとなると聞きます。

 

けれども、その気分の波に合わせる側のご家族や恋人といった周囲の方も疲れてしまう事があります。セルフメンテナンスをしていくことが大切になります。

 

セルフメンテナンスをする上で、投稿者様もご自身だけの時間を過ごしてみることを心がけてみられてはいかがでしょうか。

 

今回は簡単ではありますが、上記を情報提供させて頂きました。

 

もしもまたご質問等あれば、いつでもご連絡頂ければと思います。

 

投稿者様と恋人の方を応援しています。

加藤たかこ

加藤たかこ

臨床心理士

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