浮気、不登校、うつ病…日常に笑顔が増え始めたきっかけ【こなつ さん】
私は高校生になって彼氏が出来たのですが、この彼氏に様々なことで振り回されていました。
この彼氏のせいで、段々と精神的に不安定になっていき、それにうんざりしたのかしばらくして彼氏に浮気をされてしまいました。
更には友達に裏切られ、それがキッカケでいじめられるようになり、不登校になっていきました。
目次
不登校、うつ病、中退
学校を休んで家に居るとき、父が珍しく昼間に帰ってきて私にこう言ったんです。
「うつ病の可能性があるから精神科に行こう。」
この言葉を聞いてすごくショックだったのですが、精神科に行けばこの苦しみから抜け出せるかもしれない、と思って精神科に行きました。
精神科に行って医師に診断してもらった結果、私の病気はやはりうつ病でした。
そして、医師からこう言われました。
「高校をやめないと病状が悪化していく一方だよ。」
うつ病を患って間もないのに、これ以上の苦痛を味わうのはまっぴらごめんだ、と思ったのを今でも覚えています。
そして医師から、ある程度の説明を聞いた父は、診断書と休学届を学校に提出してしばらくは休学扱いでしたが、結局、私は高校を中退しました。
うつ病の私を避けるバイト仲間
高校を中退してから2年間はバイトをしていました。
バイトをし始めて1年を過ぎた辺りから、精神薬を1日3回は飲んでいるのにもかかわらず、周囲から見ても私が精神病を患っているのが分かるレベルまでうつ病が酷くなっていました。
バイトを始めて2年が経ち、私の精神状態はついに限界まできていました。
周囲の人から見ても私が精神病だと分かるくらいなので、バイトの人達は私を避けるようになりました。
周囲の人から避けられるようになったせいで、更に精神状態が悪くなって、バイトをするのすらも難しくなり、私はバイトをするのをこの頃から控えるようになりました。
結婚後も医師以外に相談相手がいない
それからしばらく経って、趣味を通じて今の旦那と知り合い、1年の交際を経て結婚しました。
旦那はすごく不器用なので、心の相談を聞くのが苦手なタイプです。
なので私は、結婚後も独身の時と同じように、医師にしか心の相談はしませんでした。
今まで数人とお付き合いしたことがありますが、全員に対して依存して、いつも必要以上に私の心の弱さを彼氏にさらけ出し、共感を得て安心していました。
しかし、私の心の弱さが逆に彼氏を精神的に追い込んでいました。
先程書きましたが、旦那は心の相談を聞くのが苦手なタイプです。
なので、付き合ってすぐ旦那に心の相談をしたことがありますが、受け流されてしまいました。
自分の感情と向き合うために始めた日記
誰にも自分の感情を言わないようにしていたので、段々と自分の中で負の感情が溜まっていくのが分かりました。
自分の感情がどうにかならないものかと思い、調べてみると
「相談出来る人がいない人は日記を書くといいかもしれません。」
という書き込みを見て、早速日記を書きました。
すると、自分でも驚くほどたくさんの自分の感情を日記に書いていました。
普段は何かを考えることが出来ないからなるべく考え事はしないようにしていましたが、気付かないうちに自分はこんなにも色んなことを考えていたんだとビックリしました。
緩い気持ちで日記を書いて大正解
日記を書き出した当時は、
「日記を書くのはめんどくさいけど、相談出来る人なんていないし、自分の感情を整理したいときに書けばいいや。」
くらいの気持ちで書いていました。
ですが、今思い返すとこれくらいの緩い気持ちで日記を書いていたのが大正解でした。
自分の感情を知りたいときは、日記を見れば、過去に自分がどんなことで落ち込んでいたのか、などが日記に書かれているので、日記を書けば書くほど、自分は何が原因で落ち込むのかが分かるようになりました。
自己評価の低さ&他責の気持ち
私が落ち込む原因は、「自己評価の低さ」と「他人を責める気持ち」にありました。
日記には「私はこんなダメな人間だから…」とか「アイツのせいで…」とか似たようなことをたくさん書いていました。
それに気付いたとき私は余計落ち込みました。
一生、うつ病は良くならないと思った瞬間でした。
過呼吸になり救急車で運ばれる
ある日、旦那の些細なことで精神的に不安定になって過呼吸になったことがありました。
酸素の吸いすぎで大きく「ハァ、ハァ。」と明らかにヤバイ呼吸の吸い方をしていて、旦那がこれはヤバイと思い救急車を呼んだのです。
救急車が自宅に到着して身体を持ち上げられたのですが、身体全体が痺れていて感覚がほとんどありませんでした。
救急車の中では「酸素100%…」という救急隊の言葉が聞こえ、しばらくしてかかりつけの精神科に着き、精神を安定させるための強い注射を打たれました。
それから、旦那と私と医師の3人でカウンセリングをしたのですが、「運動不足で免疫力が落ちてますね。」と言われ風邪薬を出されました。
精神薬に頼り切っていた私は「なんで強い精神薬を出してくれないんだ。」と、医師に対して強い不信感を募らせていました。
その日は雨が降っていたのでタクシーで帰っていたのですが、道中では、私と旦那は気まずさのあまりお互い窓の外をずっと眺めていました。
今までは気まずくなることがあっても、必ず旦那は私のことを気にかけていてくれました。
ですが、この道中では旦那はそういった素振りを見せることもなく、窓の外をずっと眺めていたのを見て、「いつまでもこのままだと旦那と離婚してしまうことになってしまう。」と思い、心の中で決心しました。
ちゃんと運動して自分と向き合う努力をしていこう、と。
ウォーキングではなく筋トレを始める
医師にはウォーキングをするといいと言われていましたが、人目が気になってとても外に出ることなんて出来ませんでした。
代わりに筋トレを始めてみました。
すると精神状態も少しずつ良くなっていき、食生活や睡眠の質まで変わっていきました。
旦那に負の感情をぶつけないようにもしていたので、夫婦間が前より良くなって旦那が笑顔になることが増えました。
そしてうつ病を患って初めて「しばらく継続して飲み続けていた睡眠薬が強いので弱くしてくれませんか?」と頼みました。
すると医師が笑顔で「この時を待っていました!!」と、嬉しそうに言ってくれて、凄く嬉しかったのです。
今までは「強い睡眠薬を出してくれませんか?」とは言っていましたが、自分から弱い睡眠薬にしてくれないかとお願いしたことは7年間の間、1度もありませんでした。
在宅ワークでゆっくり過ごす
最近になって在宅ワークでのお仕事を始めました。
今の精神状態ならバイトも出来るとは思うのですが、またうつ病が悪化して寝たきりになるのだけは嫌なので、しばらくは在宅ワークをしながら様子を見てゆったりと過ごしていこうと思います。
今まで書いていませんでしたが、私は現在障害者手帳二級持ちです。
今月には、障害者手帳を持ちだして、初めての障害者手帳の更新があります。
今回の更新で二級から三級になってくれたら嬉しいなって思っています。
最後になりますが、少しでも多くの人に私の体験談を見ていただき、何かを感じてくれたら嬉しいです。
ペンネーム:こなつ 様
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- 本記事は2017年12月10日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。