【アルコール依存症家族】見捨てる前に活用したい相談先・支援先6選【体験談】
「こんなこと誰にも相談できない…。」
家庭内にアルコール依存症の問題がある家族は、このような思いをぎゅっと握りしめているのではないでしょうか?
私自身も、飲酒が原因でパートナーとの仲がギクシャクし始めた最初の頃は、友人に愚痴をこぼせていました。
しかし、家庭内の状況が深刻になればなるほど、誰にも相談できなくなりました。
病気が進行するにつれ(アルコール依存症は進行性の病気です)、様々な問題がもっと頻繁に起こるようになり、パートナーとの関係はますます悪化、家庭は心が休まる場ではなくなっていきました。
アルコール依存症に振り回され、疲れ果てている家族は、
「本当は誰かに聴いてもらいたい」
「この悩みを吐き出したい」
と切実に思う一方、さまざまな理由から「こんなこと、誰にも相談できるわけがない」と思いつめてしまいがちです。
毎日、孤立感、断絶感を抱えて暮らすのは、とても辛く苦しいですね。
もしくは、「相談したいけれど一体どこに相談していいのか分からない」、そう感じて身動きがとれない方もいるかも知れません。
この記事が、あなたが相談できる先に繋がって、少しでも楽になるきっかけになればと願っています。
目次
相談の意味やメリットって?
「家族が窮状について相談しても、アルコール依存症患者本人にお酒を止めさせることができないのなら、家族がわざわざ相談する意味があるのか?」
もしかすると、そう思いたくなる方もいるかもしれません。
相談する意味の一つは、この問題を抱えているのは「自分一人ではない」と感じられること。
この力は想像以上に大きいものです。
また、家族であるあなたが適切な場所に相談することで、あなたは病気に対する正しい対処の仕方を学ぶでしょう。
適切な対応の仕方が分かれば、今までのように飲酒による問題が起こる度に振り回されることが激減し、あなたの心身の負担はずっと軽くなります。
アルコール依存症の場合、世間一般の考えや他の病気とは異なる対処の仕方をしなければならないことが多くあります。
例えば、家族は極力手を出さずに、病気である本人が困るようにすることなどです。
今までとは異なる対処の仕方に、迷いや葛藤もたくさん出てくると思います。
その時、相談することで「正しい対処の仕方を確認できること」は大きなメリットと言えるでしょう。
どんな相談先があるの?
一般に、私たちは悩みがあると、身内や友人、上司(先生)や同僚など、身近な人に相談しますよね。
気をつけていただきたいのは、アルコール依存症という病気に関しては、場合によっては、それが逆効果になってしまうことがあるということ。
アルコール依存症という病気について、正しい知識を持っていないと(そしてほとんどの人が持っていません)、たとえ善意からでも、見当違いの助言をしてしまうことがあるからです。
その結果、家族がさらに精神的負担を抱えたり、アルコール依存症患者の状態を悪化させてしまうことも…。
ですから、正しい相談先に繋がることが重要です。
ここで言う正しい相談先というのは、アルコール依存症が病気であると理解し、病気について正しい知識がある人たちを指します。
同じ問題を経験した人たちや医療・福祉関係者などです。
それでは、具体的には一体どんな相談先があるのでしょうか?
- 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
- 本記事は2018年5月11日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。