退職を二社経験…辛い人間関係、現実から逃げ出すことも必要

【書いてくれた人】

年代:31歳

性別:男性

自閉症スペクトラム(社会不安障害)、うつ状態、対人恐怖症

うつを治療しながら、仕事をしていくというのはものすごい労力が必要ですよね。

 

嫌な上司や部下に、いろいろと叱責や愚痴を言われ、身体が動かなくなった…

頭が働かなくなって、もう仕事が出来ないと考え込んでしまっている…

 

心療内科や精神科に通って、うつを治療している人にとって、会社を退職という決断はものすごい勇気がいるという事です。

 

私もうつが原因で会社を何度も退職した人間。

 

退職してこれからどうしようか悩む前に、私の経験談を読んでいただければと思います。

 

うつで退職してよかった3つのこと

1.職場のストレスがなくなり、治療に専念できる

うつが酷くなり、会社を退職してよかった事は、まずうつの治療に専念出来たことです。

 

退職した途端に、人間関係によるストレスがなくなり、少し穏やかになれた感じがしました。

 

うつの治療はものすごく時間がかかり、寛解状態になるまで何年もかかってしまいます。

 

また、うつはストレスによる自律神経の乱れが原因だけでなく、脳の疲れが原因であるとも言われています。

 

つまり、身体と脳を休める事によってうつは少しでも寛解状態に近づいていくという事になるのです。

 

これらは、お医者様の診断を受け、薬を飲み、睡眠を促して治療をしていく事となります。

 

退職しようと思ったら、まずはとにかく仕事の事は何も考えないで、休むことに専念しましょう。

 

それがうつを治す事の第一歩になります。

 

2.自分の時間が作れたこと

次に退職して一番良かったのは、自分の時間を作れた事でした。

 

退職した後、私は自分が好きなテーマパークや公園に行きました。

 

特にテーマパークに行った事は大好きな着ぐるみキャラクターと触れ合える時間があり、自分の思っている事や悩みを、打ち明ける事が出来た事だと思っています。

 

キャラクターを演じている人には「この人、何を言っているのかわからない。」と思っているかもしれませんが、それはそれで良いのです。

 

自分にとって、仮面や着ぐるみの頭を被った人の前で、自分の想いを伝える事が何よりのストレス解消になったのです。

 

3.嫌な上司や部下に会う必要がなくなったこと

そして、一番大きかったのは、嫌な上司や部下に二度と会う事が無くなった事。

 

仕事中に威圧感や恐怖心を感じ取り、仕事のモチベーションが低くなってしまっていた部分がありました。

 

それが、うつを治療する上で阻害されていた原因の一つだったのかもしれません。

 

特に私は、上司に対してのストレスが強く、へらへら笑って仕事をしている上司を見ていると、自分が情けなくなってしまったのもありました。

 

それが、一番退職して良かった事だと今、感じています。

 

 

うつで退職して後悔したこと

後悔したことは、この職場で末永く仕事を続けて、会社に貢献したかった事です。

 

ただ最初に退職したところは、自分の身体にあっていなかったのと、通勤時間が長かった事。

 

そして重大なデータを管理する現場でしたので、心理的負担が大きかったです。

 

辞めた直後はプレッシャーが一気に解放されたので、退職して悔いはありませんでした。

 

しかし、2番目に辞めたところは、大人の事情による会社の経営統合によって上司が変わったので、辞めざるを得ませんでした。それが悔しかったです。

 

 

退職までの手続き…どう辞めたか?

データ管理をする会社は、会社都合で退職しました。

 

試用期間(有期雇用)が3か月間だったのと、会社の上長からのクビ宣告で、退職せざるを得なかったのです。

 

しかし、この会社は深夜帯にも勤務するシフト制だったので、地元から職場に行き、深夜帯に働くというのがものすごくしんどかったです。

 

2番目に辞めた会社はうつの症状が酷くなって、もう自分から辞めさせてほしいと自己申告で退職しました。

 

普段は会社を辞める1か月ぐらい前に、退職の願いを出すのがビジネスマナーの基本です。

 

しかし、うつを患っている人にとって、働いている会社がストレスになっている場合は、その場で退職届を出して受理してもらった方が良いかもしれません。

 

そうすれば、ストレスが少なくなるかもしれません。

 

勇気を出さなくてはいけない行動かもしれませんが、うつを少しでも無くすには、手元に退職届もしくは退職願を書いて、上長に出せるようにしておきましょう。

 

それが、自分にとって良い逃げ道かもしれません。

 

 

退職後の失業保険や傷病手当金

私が最初に退職して失業保険をもらえたのは、会社を辞めて2か月ぐらい経ってからでした。

 

自己都合退職ではなく、会社都合での退職だったので、3か月間の給付制限が無く、すぐに失業保険をもらうことが出来ました。

 

失業保険の受給説明会を2時間ほど受けて、およそ1か月間の就職活動をして、給付申請をし、1週間ぐらいで失業保険をもらうことが出来ました。

 

2番目に退職した会社は、休職をしてから退職をしたので、傷病手当金でお金を賄えることが出来ました。

 

しかし、傷病手当を受けるのも、医師の診断書が必要ですし、傷病金が支給されるまでは健康保険組合の承認が得るまで、2か月間ほど必要でした。

 

次の仕事はすぐに決まり、また休職前に勤務した分の収入も得ることが出来たので、お金に困る事はありませんでした。

 

【参考記事】

>>傷病手当金の申請期間・書き方・金額・申請先を精神保健福祉士が解説

>>【傷病手当金】退職後の申請・任意継続の手続きを精神保健福祉士が解説

 

 

退職後の過ごし方

退職後は、私は必死になって次の仕事探しをしていました。

 

しかし、それは間違いだった事に後々気がつきました。

 

まだ、寛解状態にもなっていない身体に鞭を打って、仕事をするべきなのか…。

 

身体がまともに動けない状態で仕事をするよりも、さらにひどくなり身体を悪くしてしまいました。

 

就職先が決まらないけど、やっぱり仕事に就きたいというのであれば、ハローワークに相談してみましょう。

 

ケースによって異なりますが、給付金が1年ほど延長できる場合があります。もちろん仕事をしたいという前提です。

 

また、職業訓練校に通って、一から勉強し直し、就職する手も一つかもしれません。

 

そうすれば、失業保険の期間が延長や、自己都合退職での給付制限が短縮されるケースもあります。

 

また、訓練校に行けば、1日当たり500円ほどの受給手当がもらえる事も出来るのです。

 

もちろん、このほかにも様々な手当てがありますが、うつ病の治療が最優先する場合は、主治医の相談の元、体調を整えて休養し、ハローワークに行って相談する事をお勧めします。

 

 

皆さんに伝えたいこと

うつになって、会社を退職しなくてはならないという窮地に立ち、自分がこれからどうすれば良いのか考えてしまう事もあります。

 

しかし今は、辛い人間関係、現実から逃げ出す事が必要な時間です。

 

とにかく静養し、うつをしっかりと治し、少しずつ自分を取り戻していけるようにしていきましょう。

 

焦りは禁物。

 

身体を壊してまで頑張る必要はありません。

 

マイペースを心がけて、うつの治療に専念し、元の身体になったらまた一からやり直しましょう。

 

あなたは一人じゃないのですから。

 

臨床心理士より
退職するのはとても勇気がいることです。自閉症スペクトラムの方は睡眠リズムが特に大切なため、夜勤の仕事は負担が大きかったと思います。環境を変えることでかなり楽になるケースも多いですが、時期が大切なのです。主治医や家族と相談した上で検討するのをおすすめします。また、失業保険や手当金など、みなさんが心配な金銭面の情報はとても参考になります。スキルも身につく職業訓練校など、既存の制度を活用していきましょう。
シェア
ツイート
ブックマーク
  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2018年10月22日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。