「好き」とは?男女の違い・好きの3つの効用を心理学視点で臨床心理士が解説

2018.11.27公開 2019.05.16更新

「好き」がもたらす3つの効用

ストレスを低減する

「好き」と感じるときに生じる脳内物質は、幸福感や信頼感を生み、ストレスやトラウマを癒す効果があるとも言われています。

 

さらには、免疫系などにも作用し、体の健康にもつながっていると言われています。

 

自信を与えてくれる

誰かを「好き」になることで自分の存在を確認することにつながることがあります。

 

心理学で有名なエリクソンは、このような恋愛を「アイデンティティのための恋愛」と述べています。

「自分では自分に自信がもてないのだけれど、自分を好きでいてくれる人を好きでいることで、自信と自分らしさを作っていく」

ということです。

 

逆を言えば、自信がなく自分らしさをうしなっているときは、自分のことを好きといってくれる人を好きになってしまいがしち、ということもあるのかもしれません。

 

新たな自分を発見できる

誰かを好きになったとき、様々なハプニングと気持ちの変化が起きます。

 

好きな人のことを考えてわくわくしたり、次会うときのことを考えて緊張したり、時にはうまくいかなくて落ち込んだり、嫉妬心が生まれたり。

 

「好き」な気持ちがないと生じない気持ちはたくさんあります。

 

私ってこんな面あったの!?と新たな自分を発見できることがあるかもしれません。

 

 

さいごに

いろいろな「好き」の形がありますが、どれも創造的でとても素敵な気持ちだと思います。

 

ただ、「恋愛にハプニングはつきもの!」というように、時には、頭を悩ませるようなこともあるかもしれません。

 

ポジティブな面もネガティブな面も含めて、「好き」になることは、私たちに多くの経験と様々なことを教えてくれるのかもしれません。

 

 

【関連記事】

>>好きという感情がわからない原因は病気?3つの例で臨床心理士が解説

>>好きと言えない3つの心理・好きと言ってもらうコツは?臨床心理士が解説

 

【参考サイト】

Psychology Today; All About Love

Psychology Today; Don’t Try to be Happy on International Day of Happiness

・恋愛心理尺度の作成と恋愛傾向の特徴に関する研究 一 Leeの理 論をもとに一水野邦夫

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飯田杏奈

臨床心理士

心理系大学院修士課程を修了後、臨床心理士資格を取得。教育機関や療育施設、カウンセリングルームにて勤務。未就学児から大学生、大人までさまざまな悩みに向き合っている。一児の母として子育て奮闘中

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  • 本記事は2018年11月27日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。