好きな仕事・短時間・相談出来る人。うつでも仕事復帰を焦らないために
仕事探し・復帰の3つのポイント
ここで、お仕事探し・仕事復帰のポイントをお伝えしたいと思います。
自分の好きな仕事かどうか?
この病気になったからこそ、大事なポイントだと思います。
自分の好き嫌いってわがままに聞こえるかもしれませんが、そんなことはありません。
自分の心は自分が1番わかっていると思います。
向き不向きってありますよね。
嫌な仕事を無理してすると、うつの寛解からあっという間にうつが再燃してしまう可能性が高くなってしまいます。
ストレスにとても弱くなってしまった心を強くしてあげることは、好きな仕事をして、達成感を味わうごとに強く自信にもなってきますよ。
短時間の仕事から始める
「早く仕事に慣れたい」って、気持ちになりますよね。
でも、いきなりフルタイムはかなり無理があります。
心は元気になってきても、体はまだついてこないってことがとても多いのです。
うつ病になって、体が自分の意志に反して動けなくなった経験はあるかと思います。
まさにうつが再燃してしまう原因がストレスについで、無理して働きすぎてしまうことです。
働き始める時は、少しずつ少しずつ、自分の体や心と相談しながら、時間や日にちを増やしていくことが一般的です。
私も初めは短時間でしたが、時間が増えるごとに体が疲れやすくなっていることに気づきました。
そして、休職するか退職するかで焦りも出てきます。
そのたびに「まだ自分には無理なんだ」と落ち込みました。
でも、心や体力に余裕を持って仕事をすることが、その仕事を長く続けられるコツなのだとわかってきました。
時間をかけて少しずつ増やしていけばそれが自分の自信となり、いつしか時間もフルタイムで働けるようになりましたよ。
悩んだら相談できる人をみつける
これは人にもよると思いますが、「相談する人なんかいないから困っている」という人って結構多いですよね。
そもそも何でも気軽に相談できる人がいれば、悩みすぎて落ちることはなかったという人もいますよね。
私もそうでした。
信頼して相談できる人がいるなら、今の「自分が仕事探しをしたい」という気持ちを吐き出して、客観的な意見も参考にしてみましょう。
うつ病で苦しかった時のあなたを見ていてくれた人なら、参考になる意見や背中を押して励ましてくれると思います。
「そんな人はいない」って人は、主治医に思い切って相談してみると、今のあなたの状態をみて
「ここまでならいけるのでは?」
「これはやめた方がいいのでは?」
とアドバイスしてくれたりします。
私も、主治医に何度も相談して試行錯誤してきました。
なので、仕事で限界になりそうな時も主治医は客観的に、
「今は焦らないでこのままでいいよ」
「これ以上は今はやめた方がいいよ」
とアドバイスしてもらっています。
やっと仕事ができるまで元気になってきたのに、またうつ病を再燃させないことがポイントですね。
仕事探しで活用してよかったもの
いざ仕事を探すとなると、やっぱり、慎重になってしまいますよね。
私が仕事を探し始めた時は、インターネットや求人広告が主な探し方でしたが、念のためにもハローワークの障がい者雇用枠も見に行って相談もしました。
やっぱり、いろんな情報を集めておくことって大切です。
今はインターネットで求人をたくさん探すことができます。
私は、最終的に自分の情報を登録して置いて、求人会社から送られてくる募集の中から紹介された会社に勤めています。
それまでは、広告を見て面接に行ったり、障がい者雇用枠での求人探しにハローワークに行きました。
ちなみに障がい者雇用枠で就職した場合はオープンですので、自分の体調や病院などを考慮してもらえます。
不安の大きい人は、障がい者雇用枠で探すこともオススメです。
仕事探しで活用したけどイマイチだったもの
正直に言ってしまいますが、その地方や自治体にもよるのですが、私の住んでいる場所のハローワークの管轄の障がい者雇用枠を見て唖然となりました。
身体障害や知的障害者の雇用に比べて、精神障がい者の雇用枠はとっても少なくて、選べるほどもなかったのが現状でした。
「精神障害者はいつ休むか、いつ急変するかわからないから、身体障がい者や知的障がい者に比べて求人が少ない」
と担当の人が言っていました。
これには、ショックでしたね。
私が、障がい者枠をあきらめざるを得なかったのです。
そうなると、ハローワークではクローズでの仕事がほとんどになってきますので、ハローワークは諦めました。
でもこれは、その市によってかなりの違いがあるため、行ってみる価値はあると思いますよ。
仕事探しをする中で重視したこと
皆さんの仕事での悩みって、もちろんお給料も大事ですが、大概が人間関係や休みが取れるか?働く時間帯とかですよね。
私は、ストレスに弱くなった自分を自覚していたので、1番は人間関係や雰囲気を重視しました。
何件も面接に行った中で雰囲気や人を見て、「ここは良さそう!」ってところで決めたのですが大正解でした。
ただ、お給料はお高くはないですよ。
でも人間関係が良かったので、自分の体調が悪くなってきたときもシフトを変更していただけました。
それに、相談もしやすかったので、自分の話も聞いてもらえたり、今では「最近は体調どう?」と定期的に聞いてもらっています。
人間関係でのストレスが少ないので、仕事はなんとか続けられたのではないかと思います。
今の会社の前に勤めていたところは、人間関係が殺伐としていて「仕事+人間関係に疲れる」という状況で続きませんでした。
自分にとって、ストレスになるであろう部分は人それぞれと思いますが、なるべく自分にとってストレスが少ない環境にこだわることをオススメします。
読者に伝えたいこと
オープンがいいか?クローズがいいか?
迷っている人に一度考えてもらいたいのですが、自分が何を重視するのか?と。
自分が続けられそうな環境を探して、なるべく無理のないストレスの少ない仕事探しをして、焦らないでほしいと思います。
クローズでダメならオープンでもいいし、その逆もまた然りです。
「1度で決めなければならない」と自分を追い込まないようにしてくださいね。
私は主治医に、最初は障がい者雇用枠、その次はクローズを勧められました。
オープンで面接に臨んで採用されたことは少ないです。
それぞれにメリットとデメリットがありますが、あなたが無理なく余裕を持って仕事をしていくうちに、案外自分にもできる仕事があることに気づけますよ。
1度で決めなければと焦らずに、ぜひ何度でもチャレンジしてくださいね。
- 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
- 本記事は2018年12月24日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。