見守っている人は必ずいる。自分なりの社会復帰の一歩を

仕事内容

職場に復帰をしたら、まずはどの作業をさせられるのか不安な面も出てきます。

 

しかし、人事部の方が身体に負担をかけてくれない作業を与えてくれるはずです。

・ダイレクトメールの作成

・表作成ソフトへの入力

・郵便物の仕分け

など、身体と心に負担をかけない作業は世の中たくさんあるのです。

 

仕事は雇用した会社から与えられて作業を行うもの。

 

もしそれが出来ないと思ったら、もう一度人事部の方や産業医と相談し、時間をかけて自分に適した作業をもらえるようにしましょう。

 

 

雇用形態

雇用契約が変わるかもしれない事も頭に入れておきましょう。

 

今まで正社員として勤務していたのが、条件が契約社員、もしくは時短勤務社員へと変わり、戸惑いを受けてしまうかもしれません。

 

しかし、あなたの身体と心を守るとなると、会社が出した条件は受け入れる必要があります。

 

それだけはしっかりと心にとどめてください。

 

自営業として仕事をしたいと考えたら、会社でやっていた健康保険、年金を自分で納める必要となります。

 

また、在宅で仕事をするとなった場合、自分から行動し仕事を見つけ、双方と同意しなければ、仕事をありつけることがありません。

 

貯金を持っているのであればそれを切り崩して、収入前の準備金として使いましょう。

 

そして、会社勤務と同じように、自分に負担をかけないで少しずつ作業をするという事を心がけてください。

 

 

職場の同僚や上司との接し方で意識すること

復帰後、皆さんがどのようにして同僚の方や上司の方とコミュニケーションを図るようにするか、考えていますか?

 

私は仕事で不安になったたり、うつの症状が酷くなった時、メンタルヘルスに詳しい上司の方に相談する事によって、勤務する事が出来たのです。

 

つまり、休職する前に同僚の方や上司の方へ味方をつけるというのをしたのです。

 

私は以前、ある失敗をしてしまいました。

 

それは、お金に不安を感じ、病み上がりの状態で、新しい会社に入社し仕事を再開させた事です。

 

前の会社を自己都合で退職し、うつの治療には専念せず、うつの症状は隠し(クローズ)、仕事に臨みました。

 

しかし、仕事が思うようにいかず、さらには直属の上司から仕事を否定される等して、障害担当の人に電話をし、うつをオープンにして勤務するようにしました。

 

また、うつの状態をわかってくれた人事の上司の方にも巡り合ったので、結果的にその会社には1年在籍する事が出来ました。

 

しかし、うつというのは本当に浮き沈みが激しいもの。

 

やはり無理をしすぎてしまったのか、結局その会社を退職してしまいました。

 

上司や同僚とのコミュニケーションを上手く取るというのは、人間関係を円滑にする事であったので、コミュニケーションはほんの小さなやり取りでも、大切だなと反省しております。

 

 

仕事復帰で不安にならないために

私のようにうつが完全に治りきっていない状態で、仕事を再開させまた退職しなくてはならなかった。

 

この時の私は、もう心身共に疲れ果ててしまっていたのです。

 

退職後、私は両親のところへ帰り、会社を辞めたこと、人間関係がごちゃごちゃになってしまった事を話しました。

 

両親に話しているおかげから、私の心のもやもやは少しずつ無くなっていき、会社でのストレスも消えてきました。

 

両親からも『あんたの事を見ている人は、私たちだけでなく他にもいる。』と言ってくれたので、その言葉が、この記事を読んでいる皆さんが仕事復帰の上で、一番大切なことなのではと思います。

 

 

再発した場合の対処法

「再発したらどうしよう、仕事を再開したけど結局はだめだった。」と再発をし、再休職をしてしまうケースも少なくありません。

 

その時は、思い切って会社を辞めて治療に専念する事も必要かもしれません。

 

また、自分が得意としている事を仕事にして、フリーランスで仕事をするというのも一つの手です。

 

うつというのは自分でもわからないくらい、浮き沈みが激しいもの。

 

本当に辛くなったら、一回仕事から離れて、治療に専念しましょう。

 

病院に行って勤務出来ない事の診断書を書いてもらえば、傷病手当が受け取れるし、会社に1年以上籍を置いて、雇用保険に加入していたら、3か月の給付制限期間が免除され、すぐに失業手当が受給できます。

 

フリーランスで仕事をするときは、自分でお金の管理をしなくてはいけませんが、自分のペースで仕事をする事が出来ます。

 

自分が今まで経験したことを振り返って、『これなら出来る!』と思ったら、フリーランスの人材紹介サイトで仕事を見つけて、挑戦してみてみましょう。

 

ただし、傷病手当、失業手当は同時に受け取れない事。

 

また、不正受給をしたら、給付金の2倍に相当するお金を返還し、失業保険の受給が出来なくなりますので注意しましょう。

 

そして、働く意志があることも1つの条件であることも忘れないでください。

 

 

再発しないための心がけ

何よりも大事なのは、お医者様から処方されたお薬をきちんと飲む事。

 

本当に辛くなったら仕事の事を考えずに、休職し体調を整えること。そしてあなたを見ている人は誰かが見ているという事。

 

会社に就職しなくても、仕事は出来る事。その事を忘れないでください。

 

 

読者に伝えたいこと

社会復帰をするというのは、会社に復帰して仕事をするという考えではありません。

 

フリーランスで仕事をしたり、ボランティアをしたりするのも、社会復帰の一つです。

 

うつをしっかりと治療して、ゆっくりと自分なりの社会復帰を目指してください。

 

何度も言いますが、あなたを見守っている人は必ずいますから。

 

精神保健福祉士より
お金の面が気になり、復職を焦ってしまうという話はよく聞きます。お金が底をつきそうなのに、治療だけに専念するなんてできない…と思うのは自然なことかと思います。行動を起こす前に、主治医に相談するのはとても大切ですね。就労不可となった場合でもきちんと理由を聞くことで、治療のゴールが見えてきます。傷病手当や障害年金、失業給付などを申請し、金銭的な不安を減らすことも大切です。筆者様のように、いざというときはご家族に相談するのもよいでしょう。職場復帰に必要なのは「働き続ける力」です。体調が万全であればもちろん、気持ちに不安が残っていても余裕をもって働き、活動できる条件を探していければよいと思います。
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  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2019年1月29日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。