泣くと得られる心理学的7つの効果とは?臨床心理士が解説

2019.03.22公開 2019.05.16更新

最近では、「涙活」という言葉も聞かれるようになりました。

 

泣ける映画や本、音楽などにふれ、意図的に涙を流す体験をすることで、気持ちのリフレッシュや癒しを得ようとする人が増えてきているようです。

 

悲しいとき、うれしいとき、悔しいとき、怒っているとき…。あなたが最後に泣いたのはどんなときでしょうか。

 

普段よく泣くという人もいれば、めったに泣かないという人もいるかもしれませんね。

 

泣くことは、心にとっても体にとってもメリットがたくさんあります。

 

今回のコラムを通じて、泣くと得られる心理学的効果を知って、涙と上手に付き合っていく方法を考えていきましょう。

 

「泣く」は弱虫?

子どものころ、「泣く子は弱虫だよ」と言われたことはありませんか?

 

泣いたらダメだという信念ができあがると、私たちはだんだんと泣くことに対して抵抗を感じるようになります。

「人前で泣くのはみっともない」

「泣くことで周りに迷惑をかけるのではないか」

そんなふうに考えて、泣きそうになる自分を否定してしまうこともあるでしょう。

 

でも、もともと人の体は、気持ちが高ぶると涙が出るようにできています。

 

悲しいときも、うれしいときも、その高ぶりすぎた気持ちを落ち着けようとする体の自然な反応が、「泣く」ということなのです。

 

涙が出るのは、あなたの心と体がしっかり機能している証拠。

 

決して恥ずかしいことではありませんし、あなたの心が弱いわけでもありませんよ。

 

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倉本梓

臨床心理士

心理系大学院修士課程を修了後、臨床心理士資格を取得。医療機関、教育機関でカウンセリングを担当するほか、スクールカウンセラーとしても活動。子育て、家庭問題、対人問題をはじめ、「自分らしい生き方」のためのメンタルヘルス向上を目指した支援を行なっている。

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2019年3月22日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。