人とうまく話せない…病気を疑う前にチェックすべきこととは?
目次
「禁止」の言い方をしてない?
これも案外、ありがちではないでしょうか。
実際に、コミュニケーションを分析すると、「◯◯しないで」というように、禁止の形で伝えている場合が意外に多いのです。
例えば、子供を叱る場面でもよく言ってしまいますね。
上司も部下によく言っていると思います。
このような禁止の形で気持ちを伝えていると、相手はどんな行動をとっていいのか分からないのですね。
そのため、どうすればいいのか分からなくなり、イライラしてしまうこともあります。
「◯◯をして欲しい」という形で伝えているか?
禁止ではなく、「◯◯をして欲しい」という言い方にしてみると、どうすればいいか分かりやすくなります。
といったようにに変換すると、相手は「どういうことをすればいいか」分かりやすくなりますね。
してほしいことを具体的に伝えてる?
「私の気持ちを分かって欲しい」「ちゃん考えてね」
ついつい言ってしまいたくなることも、確かにあります。
しかし、具体的な指示でないと、相手は「気持ちを分かるってどういうこと?」「ちゃんと考えるって何をどう考えたらいいの?」と思ってしまいます。
その結果、「言ったことを守ってくれない…」というコミュニケーションの悪循環に陥ってしまうのです。
そこで、
などのように、具体的な指示の形に変換してみましょう。
何度も同じ”言い回し”で伝えてみましょう
具体的に指示を伝えても、なかなか相手は実行に移してくれないかもしれません。
これは、残念ながらよくあることです。
そこで、あきらめずに、同じことを何度か伝えてみる必要があります。
何度も伝える際に、言い回し(セリフ)で伝えることで、相手には更に印象深く伝えることができます。
これは、デモのスローガンのようなものです。
メッセージを決めて、それを何度も伝えることで、社会を変えていくように、人にも何度も伝えることで、変わってくることがあります。
できない理由をちゃんと訊けている?
具体的に何度伝えても、相手が実行できていない場合は、実行できない理由がある可能性が高いです。
これを、非難をせずに尋ねてみましょう。
このように訊いてしまうと、相手を非難しているニュアンスが強く出てしまいます。
そこで、
のように、ニュートラルなセリフで訊いてみると、相手の気持ちがよく引き出せます。
その結果、
「早く仕事をあげろと言われていて…仕事を早くと思うとミスが増えるんです」
などのように、相手が自分の指示に従わない理由が見えてきます。
この自分の要求と、相手のできること・できないことをすり合わせていく過程が、コミュニケーションではとても大切になってきます。
ここで、二人で解決策を一緒に考えていけば、争わずにすみます。
例えば、
「じゃあ、仕事は多少遅くなってもいいから、ミスを減らすようにして欲しい」
などのように、相手のできること・できないことにあわせて、自分の指示・要求を変えていくのです。
さいごに
「自分の思っていることが伝わらない…」
そう嘆く前に、伝え方やコミュニケーションを見直すことで、お互いに納得のいく話し合いになっていきます。
コミュニケーションは、双方にWin-Winな関係を築いていくことが、良好な人間関係を長続きさせるコツです。
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- 本記事は2016年8月4日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。