片思いの失恋…立ち直る5つの方法や期間は?臨床心理士が解説
片思いの失恋は「思いが成就されなかった」という辛さ、つまり「未練」が残りがちです。
未練はわたしたちの心を長く苦しめるため、通常の失恋よりもつらい期間が長くなりがちに…。
早くこの苦しみから逃れて、自分らしく楽しい生活を取り戻す方法を心理学的に解説します。
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片思いの失恋が辛い4つの要因
片思いの失恋は、どうしてこんなに辛いのでしょうか?
失恋が辛い心理学的理由には様々なものがあります。
・片思いの時に放出されていた幸せホルモンが出なくなる
・失恋と同時にイライラホルモンが脳内から放出される
・脳が幸せホルモンを取り戻したいと思うのに、現実では手に入らないから心が辛くなる
・“失敗体験”として、自分自身の人格を否定してしまう
などなど。
しかし、失恋が辛いと感じる最大の理由は「愛着機能」にあります。
失恋の辛さをもたらす愛着機能とは?
人間には愛着という心の機能があり、主に乳幼児期に両親などの重要な養育者との間で形成されます。
幼い頃、お世話をしてくれる相手との間に特別な強い結びつき(愛着)が生まれ、この結びつきがあることによって、心と身体の安全を保つことができるようになります。
例えば、生後6ヶ月位になると、赤ちゃんは人見知りをして泣くようになります。
愛着によって、“安全な相手(養育者)”とそうでない人の違いを判別しているのですね。
もしこれがなければ、誰にでもついて行ってしまい、危険にさらされてしまいます。
愛着は心が発達していく上で最も重要な基盤であり、この愛着のスタイルによって将来の対人関係スタイルが左右されることもわかっています。
愛着スタイルは安定型、回避型、不安型の3つに分けることができます。
【安定型】
自分が求めたとき、養育者が愛情を提供してくれるという育ち方をすると安定型に。
【回避型】
養育者がほぼいない、もしくは居てもあまり気にかけてもらえず、自分から助けを求めるという習慣がない。
【不安定型】
愛情をくれたりくれなかったりするといった不安定な養育環境の場合、“常に親の顔を伺う”といった不安定な愛着になると考えられています。
こういった養育環境の違いにより、自分自身の中に形成される愛着の型が変わります。
ここで形成された型は将来的に自分自身が親から離れ、友達や恋人といった他人とのコミュニケーションの際に再現されることとなります。
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- 本記事は2019年5月10日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。