
他人の目を気にする理由は自信がないから?自意識過剰?臨床心理士が解説
他人の目を気にしすぎる3つリスク
①他人と関われなくなる
他人の目を気にしすぎている人は、何をするにも
「これでいいのだろうか」
「どう思われているのだろう」
と考えてしまいます。
そうなると、緊張や不安はどんどん強くなるばかり。
だれかと一緒にいるだけで疲れたり、落ち込んだりしてしまうため、だんだんと他人と関わることを避けるようになります。
②すべてがネガティブに見えてくる
「自分がどう思われているか」を考え始めると、周りの人の表情、言葉、行動など、細かいことひとつひとつが気になってくるもの。
なんでもないことに対しても、
「機嫌を損ねてしまったのではないか」
「責められているのではないか」
とネガティブに感じるようになります。
③自分らしさを失う
つねに周りに従おうとしていると、どうしても自分の気持ちや考えがないがしろになります。
それが続くと、しだいに自分が抑えつけられ、自分らしさが失われていったり、自分の本当の気持ちをキャッチすることができなくなってしまいます。
ときには、それが思わぬかたちで爆発したり、生きる意欲自体を奪ってしまうこともあるため、早めに対処することが大切です。
他人と自分をバランスよく気にする
いろいろな人のいる社会で生きていく以上、他人をまったく意識せずに暮らしていくことはできませんよね。
だからこそ、他人の目を気にしないようにするのはとても難しいことです。
そこで、「気にするのをやめる」のではなく、「他人と自分をバランスよく気にする」ことを意識してみてください。
具体的なポイントを、いくつか挙げてみましょう。
他人の目を気にしない5つの対処法
①自分の気持ちに気付く
他人の目を気にする習慣が付くと、自分の本当の気持ちに気付きにくくなります。
他人がどう思うかを考える前に、まずは自分の気持ちや考えに気付くことから始めてみましょう。
「私はこれが好きだ/嫌いだ」
「私はこれがやりたい/やりたくない」
など、「私は」という主語を使うと、自分の気持ちを見つけやすくなります。
また、
「好きと嫌いが混在している」
「やりたいかやりたくないかが分からない」
など、自分の気持ちがはっきりしないということも、大切な気付きのひとつです。
②自分をありのまま認める
他人の目を気にしすぎる行動の裏には、
「自分をよく見せたい」
「弱点を見透かされたくない」
という気持ちも少なからずあるかもしれません。
完璧でなければダメだと考えると、自分の欠点や弱点を受け入れることができません。
でも、なにもかも完璧な人はいませんし、完璧でなければ嫌われてしまうということでもありませんよね。
欠点や弱点も、見方を変えればあなたの魅力のひとつ。
自分を偽ったり、否定したりしないで、ありのままのあなたを認めることも大切です。
③自分の安心できる場所をつくる
他人の目を気にしてしまう人でも、自分の家の中や親しい人の前ではありのままでいられることがあります。
まずはあなたの安心できる場所で、自分らしく行動する「練習」をしてみましょう。
心に余裕が持てるぶん、自分の気持ちに気付きやすくなります。
ふだん緊張や不安で疲れている心をリラックスさせることにもつながりますよ。
④さまざまな考え方にふれる
せっかく自分の気持ちに気付いても、それが今いる環境のなかで認められないこともあるかもしれません。
たとえば、親やパートナーと考え方が違ったり、上司と意見が違っていたりする場合、どうしても相手の判断に従わざるを得ず苦しい思いをしている人もいるでしょう。
そんなときは、相手だけでなく、もっとたくさんの人に話を聞いてみましょう。
人それぞれ考え方は違うこと、どれが正しいという正解はないことなど、いろいろな気付きや視野の広がりを感じられるはずです。
⑤考えすぎない工夫をする
いつも他人の目を気にしている人でも、ふと他人の目を忘れている瞬間は必ずあります。
たとえば、
・何か作業に集中しているとき
・好きなことに没頭しているとき
・ものすごく忙しいとき
などは、他人の目を気にすることなく自分の世界に入り込んでいるのではないでしょうか。
頭の中に余白ができると、人はついネガティブなことを考え始めてしまうものです。
目標をもったり、集中できるものを見つけて、「考える時間」を減らすことも工夫のひとつといえるでしょう。
さいごに
誰しも多少は他人の目が気になるもの。
ただ、それが「苦しい」と感じるなら、あなた自身があなたの「自分らしさ」を抑えつけているのかもしれません。
自分の気持ちも周りの意見もどちらも大切にできるよう、少しずつ注意のバランスを調整してみてくださいね。
- 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
- 本記事は2019年4月21日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。