カタルシス効果とは?3つの事例・逆効果のケースを臨床心理士が解説

2019.04.17公開 2019.05.16更新

気持ちがモヤモヤしたり、イライラすることは、きっとどなたにもあると思います。

 

そんな気持ちがスッと溶けて、気持ちが軽くなる…、気分がすっきりする…。

 

そんなご経験をされたことがある方も少なくないはず。

 

私たちの気持ちを軽くしてくれる、この感覚っていったいなんなのでしょうか。

 

今回は、この感覚をもたらす「カタルシス」についてお伝えしたいと思います。

 

カタルシス効果とは?

カタルシスとは、もともとはギリシア語で「浄化」を意味する言葉です。

 

カタルシス効果とは、

私たちの心の中にある、不安、不快感情、いらいら、つらさ、悲しさなどを解放して「浄化」することで、気持ちを軽くする現象

のことです。

 

私たちが生きていくうえで、非常に重要な役割を果たしてくれています。

 

ブロイアー(Breuer,J)がヒステリーの治療の際に、鬱積した感情の表現を促すことによって症状が改善することを発見しました。

 

過去に起こった恐怖や罪悪感を伴った外傷体験は、意識に浮かべると不安や不快が生じて、心の奥にしまいこまれて意識に上ってきにくい側面があります。

 

不安などの感情や葛藤を自由に表現させることによって、心の緊張を解こうとする方法です。

 

シグムント・フロイトの精神分析療法の治療機序の一つとなり、その後、様々研究を経て、今日では種々の心理療法において技法が工夫されています。

 

自律訓練法、遊戯療法、芸術療法などにおいては、カタルシス的な緊張発散による治療効果が認められています。(出典:心理学辞典 有斐閣)

 

花井菜美

臨床心理士

心理系大学院修了後、渡米。現地NPOサポート団体に所属し活動をする。帰国後精神科や発達障害児支援施設にて勤務。学生、主婦、子ども、夫婦関係など様々な問題を抱える方の支援を行う。1児の母。

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  • 本コンテンツは、メンタルヘルスに関する知識を得るためのものであり、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題について責任を負うものではありません。

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