うつ病の超初期症状とは?気づくポイントを元精神科看護師でうつ病経験者が解説

2017.01.27公開 2017.11.09更新
 
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うつ病から早期に回復するためには、「いかに早く」自分の異変に気がつくか、ということがポイントになります。

 

早めに気がつけば症状も軽く済みますし、長く休職するということも避けられるかもしれません。

 

そこで今回は、「もしかしたらうつ病かも?」という症状に気がつくためのポイントを、元精神科看護師でうつ病経験者という視点からお話ししてみたいと思います。

 

 

どうして異変に早く気がつけないの?

そもそも、どうして自分のことなのに、なかなか気がつかないのか、気がついても対処しないのかと思う人もいるでしょう。

 

端から見ると、たしかにそうなんです。「自分のことなんだから」と思うのですが、これが意外とできないもの。

 

私がうつ病になったとき、一番最初に気がついた自分の異変は、「今まで難なく書けていたレポートが書けない」ということでした。

 

学生の頃から、課題やレポートは、早めに取り掛かって仕上げてしまうタイプだったのですが、社会人になったある日、必要なレポートを書こうと思っても、1文字も書けなくなってしまったのです。

 

これは、それまでの自分と比較すれば、明らかな異変でした。あとから考えれば、うつ病の兆候だったのではないかと思います。

 

でも私は、疲れているからたまたま書けなかったのだろう、次の休日にちゃんと休めば大丈夫だろうと自分を過信してしまいました。

 

結局、私はそのレポートは最後まで書くことができず、休職せざるを得ない状況になりました。

 

うつ病になった人の中には、私と同様に、最初の異変を「たまたまだろう」とスルーしてしまう人が多くいるのではないかと思います。

 

小さな変化だと気がつかないか、気がついてもたまたまだと思い、重要なことと考えずに放置してしまうことはありがちなのです。

 

 

うつ病の超初期かもしれない症状とは?

では、具体的に、うつ病の超初期症状に気がつくためのポイントとはどのようなものなのでしょうか?

 

いくつか挙げてみますので、参考にしてみてくださいね。

 

 

「なんとなく」やる気がしないと感じる

あなたには、習慣にしていることや、好きで毎日のようにしていることなどがありませんか?

 

例えば、通勤電車の中で本を読むこと、SNSをチェックすること、運動をすることなど、自分の中で当たり前のようにやっていることが少なからずあるのではないかと思います。

 

そのような行為を、「なんとなく」やる気がしない、する気になれないと感じていないかどうかが、ひとつのポイントです。

 

目立った憂うつさはないし、いつも通りに生活をしているつもりでも、習慣になっているものや進んでやっていることができなくなるのは、うつ病の症状のひとつである意欲低下の始まりかもしれません。

 

 

好きなものを美味しいと感じない

「好きな食べ物は?」と聞かれて、思い浮かぶものは何でしょうか。

 

スイーツ?ラーメン?食べ物の種類でなくても、この店の味が好きで何度も行く、という人もいるかもしれませんね。

 

そんな好きな食べ物や味を、いつもより美味しいと感じなくなるのも、注意すべきポイントです。

 

食欲はあるけれど、いつも美味しいと思うものが、なぜかそんなに美味しいと感じない。それは、味が変わったとか落ちたとかいうわけではなく、美味しいと感じられなくなっているのかもしれません。

 

「なんだか美味しくないな…」がだんだん「食べたくないな…」に変わり、食欲低下という症状になっていきます。

 

私自身も、もともと食べることが好きだったのですが、うつ病と診断される前は少しずつ食事が美味しいと感じられなくなり、最終的にはほとんど食べないという状態になってしまいました。

 

好きなものを好きと感じられなくなるという変化は、気をつけたほうがいいかもしれません。

 

 

なんだか体調がイマイチである

明らかな体調不良ではないけれど、なぜか体調がイマイチ良くない…というのも注意したほうがいいかもしれません。

 

疲れやだるさがなかなかとれない、頭痛や胃痛が続いている、などの変化があれば、早めに対処したほうが良いでしょう。

 

もちろん、うつ病でなく他の病気である可能性もありますので、場合によっては検査などを行う必要もあるかもしれません。

 

体調不良は放置せず、早めに対処するよう心がけましょう。

 

 

異変に気がついたら、どうしたらいい?

もしも、そういった異変に気がついたら、どのように対処したら良いのでしょうか。

 

うつ病は、個人個人で原因や症状の程度などが異なりますので、ベストな対処方法というのは一概には言えません。

 

しかし、早めに自分の異変に気がついたなら、できることはいくつか考えられます。

 

 

休養を取る

うつ病の治療の基本ともされているのが、休養を取ることです。

 

うつ病の症状が重くなって、仕事や日常生活行為が困難になるようであれば、長期の給食も必要となるでしょう。

 

しかし、まだ不眠や抑うつ感などが強くないのであれば、上司と相談して連休を取るというのも、ひとつの方法かもしれません。

 

「このところ多忙だったな」「ゆっくり休んでいないな」という人は、まずはしっかり休みを確保するというところから始めてみてはいかがでしょうか。

 

 

生活リズムを整える

食事をとる時間や内容、睡眠時間など、基本的なことではありますが、生活リズムを整えることが不調の改善につながることもあります。

 

「そんなに寝なくても平気!」「たくさん食べなくても大丈夫!」という人もときどき見かけますが、自分で思っているよりも、体や心には負担になっているかもしれません。

 

病気かも、と疑う前に、生活リズムが乱れていないかを見直すことも大切ですよ。

 

 

気分転換を図る

仕事のことや家庭のことなど、ひとつのことばかり考えていると、疲れてしまうことがありませんか?うまく気分転換を図ることはストレスの解消につながります。

 

運動をしてみたり、趣味に没頭する時間をつくってみたりと、いくつか自分の中で気分転換方法のレパートリーがあると良いですよ。

 

簡単にできるものからそうでないものまで、何種類か方法があると、場面に合わせて対応できるようになるので、おすすめです。

 

 

カウンセリングに行く

もしも、そんな症状が現れる原因がなんとなくでもわかっているなら、カウンセリングに行ってみるというのもいいでしょう。

 

家族や友人に話しにくいことでも、話を聴くプロであるカウンセラーなら、話すことができるかもしれません。

 

話す場所を持つということは安心感につながりますし、話すことで自分の思考が整理されることもあります。

 

カウンセリングでストレスへの対処方法がわかれば、心身の不調も生じにくくなっていきます。

 

 

病院を受診する

「やっぱり何か変だ」「いろいろやってみるけどうまくいかない」と言った場合は、病院を受診することも選択肢として考えてみましょう。

 

眠れない、憂うつ感があるなどの症状があるなら特に、精神科や心療内科を早めに受診することをおすすめします。

 

精神科も心療内科も、怖いところではありません。

 

症状を良くしてくれる薬に頼った方が、回復が早いこともあります。無理に我慢して、症状がどんどん悪化する方がつらいのではないかな、と思います。

 

私は不眠の症状がひどかったのですが、初めて受診して薬を飲み始めてから眠れるようになって、とても楽になった経験があります。

 

最初は受診するのに勇気がいるかもしれませんが、一人で我慢せずに、つらいときは頼ってみましょう。

 

 

異変は小さくても無視してはいけない

ほんの少しの異変でも、おかしいなと思うなら、それは何かのサインかもしれません。

 

「私は大丈夫だから」と無視しないこと。無視し続けた結果、長期休職を余儀なくされるという自体にもなりかねません。

 

心身の異変は、自分と向き合い、大事にするきっかけです。

 

無理をし過ぎていなかったか、生活リズムは乱れていなかったかなど、振り返る時間をつくるようにしてみてほしいなと思います。

 

 

 

【執筆者】

小松亜矢子 看護師

小松さんのインタビュー記事はこちら

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