カインとアベル…兄弟間コンプレックスから解放する9つの方法とは?

10月から始まったTVドラマのタイトルにもなっている「カインとアベル」。

 

ドラマでは、なんでもうまくできる兄と、失敗ばかりの弟として話が始まりました。

 

旧約聖書の「カインとアベル」は、神が弟アベルの貢ぎ物だけを喜び、兄カインの貢ぎ物を無視したことから発した殺人事件です。

 

兄カインは、怒りと嫉妬のために弟アベルを殺害し、しかも、そのことを隠すために嘘までついて自分を守ろうとしたのです。

 

兄弟は、同じ血を分けた肉親です。

 

ですが、両親の愛を独り占めしたい気持ちが満たされない時、兄弟はライバルでありながら、憎しみの存在へと変わります。

 

カインコンプレックスが生じる心の闇とは、両親に愛されなかった自己否定であり、他の兄弟への激しい嫉妬。

 

同じ血を分けた兄弟だからこそ、その能力や愛情の差を見せつけられることで劣等感を抱くのです。

 

今回は、兄弟間における心の闇と、コンプレックスからの解放方法をご説明します。

 

 

両親の愛情の差と自己否定

兄弟は、同じ親から生まれているからこそ、両親の愛情の差を感じやすい存在です。

 

特に、上の兄は、弟が生まれるまでは両親の愛情を一身に受けていたはずが、弟の誕生で、両親の愛情に差が生まれたことを知ります。

 

そして、兄は「長男だから」と良い子を命じられることが多いのに比べ、弟は子育てになれた両親にとって、愛情だけを注ぎこめる対象になります。

 

両親は、しっかりものの兄がいるからこそ、安心して弟には自由を与えやすく、甘くなりがちなのです。

 

シェア
ツイート
ブックマーク

村松真実

看護師・心理相談員

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2016年10月31日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。