ピンチをチャンスに変えるための3つのポイントをカウンセラーが解説
望みどおりのシナリオを書くには
では、どうしたら「望むようなシナリオ」を書くことができるのでしょうか?
ポイントは、
・ピンチの事実と、思いや考えを区別する
・ ピンチは過去のもので、未来とは区別する
の3点が挙げられます。
以下、具体的にシナリオを書く手順をみていきましょう。
①「ピンチについて、自分はどう思っている?」と自分に問いかけてみる
嫌な感情に伴って、ピンチをどう評価して、意味づけているのかを意識できればOKです。
まずは、自分の思いや考えをしっかりと意識してみてください。
② ①の思いに「本当にそう?」と問いかけてみる
例えば①で、
と思っていたら、
と問うてみてください。
すると、面接と怪我は全く関係がないことに気がつき、アクシデントの事実と、思いや考えを区別することができます。
③ アクシデントは過去のもで、未来は自分で決めることができることを意識する。
先ほど挙げた例で言うと、
と思えることにつながり、ピンチの悪影響を最小限にすることができます。
このように、自分の思いや考えを見つめることができると、ネガティブさに翻弄されず、望むシナリオに書き換えることができるのです。
ピンチをチャンスに変えるために
ピンチをチャンスに変えるには、どうしたらいいでしょうか?
まずは、上手くいった自分がしている行動、見ている景色、表情、話す言葉、周りの人との関係など、具体的にイメージすることがポイントです。
ピンチを越えるイメージができると、脳がストレスフルな状態だとしても、ピンチを「脅威」ではなく、「挑戦」と判断して、自分を元気に成長させる「良いストレス」と捉えるのです。
この「良いストレス」と認知すると、活気に満ちた対処や、柔軟な問題解決のための対処をとりやすくなると言われています。
先ほどの例だと、怪我をしている自分が面接に臨むイメージを、家を出て会社の玄関に入るところから行ってみます。
面接の場面では、怪我に気後れせずに、自分らしく受け応えをしている姿をイメージしてみます。
それは、面接のリハーサルにもなるのです。
すると、怪我に配慮してくれた感謝の思いに気がついたり、会社をより好きなったりと、面接での言動が良くなる観点が見つかるかもしれません。
良いストレスのもとでは、柔軟な発想が可能になり、ピンチがチャンスになっていきます。
さいごに
イメージは、練習すると上手にできるようになります。
ピンチがなくても、日ごろから、上手くいく自分をイメージしてみると効果的です。
不本意なピンチに遭遇したら、ぜひ、試してみてくださいね。
- 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
- 本記事は2016年11月3日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。