コンプレックスが克服できない3つの心理と対策とは?臨床心理士が解説

2019.05.24公開 2019.06.06更新

見た目に自身がない、運動が苦手、人と会話をするのが苦手…。

 

コンプレックスが強くて、人に強くあたってしまい、友だちができない…。

 

誰しも多かれ少なかれ持っている“コンプレックス”。

 

この存在のせいで、日常生活がうまくいかなかったり、中には引きこもりやうつ状態になるという方もいらっしゃいます。

 

コンプレックスを克服することは難しく、時間もかかりますし、つらい思いもします。

 

でも、コンプレックスを克服を通じて得られることも大きいのです。努力の量と得られるものの量は比例します。

 

コンプレックスの克服方法を学ぶことは、あなたの人生の道標を見つけることにつながります。

 

コンプレックスをなかなか克服できないでいる方も、ぜひフラットな気持ちで読んでみてくださいね。

 

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コンプレックス克服が難しい3つの心理

1.コンプレックスにフタをする「心のブレーキ」

さて、コンプレックスを克服するのはどうして難しいのでしょうか?

 

まず、コンプレックス克服の鍵になるのは、

“自分のコンプレックスに気づくこと”

にあります。

 

しかし、人間の心は、自分が見たくないもの、見るとつらいものを直視しないように加工してしまいます。

 

ですので、“自分のコンプレックスに気づく”ということが非常に難しくなり、克服への第一歩に非常に時間がかかってしまうのです。

 

詳しくはこちらの記事(人間嫌いは自分も嫌い?心理・原因・克服方法とは?)を御覧いただきたいのですが、人間の心にはブレーキが付いています。

 

直視すると辛いものはなるべく見ないようにする、そしてフタをした事実は“心の歪み”となって表出されます。

 

例えば、「自分は周りと比べてとても背が低い」ということに強いコンプレックスを抱いていたとします。

 

この事実を毎日毎日意識していたらどうなるでしょうか?

 

特に、身長は自分の努力で今すぐ変えられるものではありません。

 

何をしても覆せない劣等感。当然、心はボロボロになってしまいますよね。

 

そこで心はブレーキをかけて、この劣等感を見えなくしてしまいます。

 

だから私達は日々の生活を送っていけるわけです。

 

さらに、心のブレーキは自分を守るために一工夫します。

 

例えば、

・周囲を威圧するいじめっ子になる

・背が高くて優秀な人を標的にして悪口を言いふらす

・自分の先祖はとても偉い人だったと思いこむ

というように、攻撃もしくは自分自身の美化などによって、何重ものオブラートでコンプレックスを包み込み、見えなくしてしまうのです。

 

説明だと一見簡単に見えますが、このオブラートを剥がしていく作業というのは本当にやっかいです。

 

2.コンプレックスを客観視する難しさ

さて、どうにかしてご自身のコンプレックスに気づけたとします。

 

このあとのコンプレックス克服のための流れとしては、

・主観的なものか?相対的なものかを判断する

・コンプレックスを感じる状況で、自分自身がいつも陥りがちな考え方のクセを整理する

・コンプレックスを感じるシチュエーションで考えるべきプランCを考える

といった作業が必要になってきます。

 

ちょっと抽象的で難しいかもしれませんが、簡単に言うと、

コンプレックスについて客観的に考え、もっと良い考え方のクセを見出していく

ということですね。

 

しかし、コンプレックスというものは、そもそも主観的な思いに満ち溢れています。

 

ですので、一人で解決のプロセスを行っていくことは非常に難しいと言えます。

 

3.コンプレックスによる習慣を変える難しさ

コンプレックスがあると、その考え方に基づいた行動を取りがちになります。

 

例えば、

対人コミュニケーションにコンプレックスを持っている

交友関係はほぼなく、だいたい一人で過ごす

という行動習慣があったとします。

 

習慣化している行動を変えるのは非常に難しいです。

 

行動が変わらない、つまりご自身に対する評価も変わらないため、いつまで経ってもコンプレックスありきの自分から抜け出すことができません。

 

先ほどの例で言うと、

「いつも一人でいるということは、自分は人から好かれないんだな。やっぱりコミュニケーションが苦手だ」

といった具合です。

広瀬絵美

臨床心理士

心理学の大学を卒業後、広告会社にて勤務。退職後、心理系大学院修士課程を修了し臨床心理士資格を取得。精神科病院にて従業員のメンタルヘルスケア業務に従事する。また、国立研究所にて職場組織や妊婦さんのメンタルヘルスに関する研究にも携わっている。理想的な「ワークライフバランス」を目指し、研究と実践の両面から支援を行っている。一児の母。

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