専業主婦が仕事探しで挫折しないためには?キャリアコンサルタントが解説

2016.11.09公開 2017.01.04更新
 
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実は多い「働きたい専業主婦」

以前、専業主婦の友人から、ある相談を受けました。その友人は「実は働きたいと考えているけれど、義理の母親から、子どもがまだ小さいのに、働くのはどうかと思うと言われ、悩んでいる」ということでした。

 

自分の母親世代から、何となく「子どもを持ちながら、働くことはよくないこと」という価値観を感じてしまうことがありますが、本当に母親が働くことは悪いことでしょうか。

 

現在の専業主婦は、過去に何年も働いた経験がある方が多く、しかも一昔前よりも専門的なスキルを持ち、高度な仕事をしていた方もいらっしゃいます。

 

そうでなくても、会社で働いた経験があれば、仕事をして社会貢献したいと考えることは、ある意味、自然なことだと思います。また、近年の雇用環境から、夫の収入だけでは潤った生活ができないケースもあります。

 

2014年12月に掲載された日本経済新聞の記事によると、

「子供がいる専業主婦の80%以上が働きたいと思っていることが、人材サービス会社リクルートジョブズ(東京)の調査で分かった。働きたい人の90%以上が、仕事から長く離れていることや育児との両立などに不安を感じていた。」と書かれていました。

 

2年ほど前の記事になりますが、多くの専業主婦が働きたいと感じているのです。

 

 

仕事探しで挫折する前に

専業主婦が働きたいと考えている一方で、仕事から離れてブランクが長いことや、待機児童問題が未だに解消しない昨今において、育児との両立で不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

 

でも、仕事をしたい…そんな時に挫折しないためにやるべきこととは何でしょうか。

 

 

とにかく動き始める!

結論から言えば、「働くんだ」という意志をもって、どんなことでもいいから動き始めることです。

 

ブランクの長さを気にしている間に、さらにブランクは長くなっていきます。今の自分にできることから始めてみてはいかがでしょうか?

 

まずはどんな仕事があるのか情報を取ってみるだけでも良いのです。少しずつ自分の中で働くイメージがわいてくると思います。

 

働くイメージを思い描き、時間、場所、仕事の内容など、様々な制約がある中で「何が可能で、何が不可能なのか」を明確にします。

 

もちろん、専業主婦は家庭での役割があるため、家庭と仕事の両立をしなければなりません。そのために考えるべきことはどんなことがあるのか、具体例を以下に挙げてみましょう。

 

 

様々な制約の中で働くということ

働こうと考えた時に、専業主婦は単身の時よりも制約が増えています。そのため、働く条件は詳細に決めておいた方が良いでしょう。

 

自分が考えなければならない制約を考慮にいれながら、勤務先が求める条件と合致するのか、よく検討する必要があります。具体的には以下のような条件です。

 

・どの程度の時間なら働けそうか

・サポートは誰からどの程度してもらえそうか

・子どもがいる場合、学童や保育などの預け先があるのかどうか

・どの場所で働くか

・何をして働くか

・どのようなスキルが必要か

・どのようなスキルを得たいか

・収入はどの程度欲しいのか

 

そして働くにあたって「何を得たいのか」という軸をはっきりさせることが重要です。

 

そのような条件を考えた時に、ほとんどの場合、すべての条件がクリアされることはありません。

 

その場合に、どの条件なら譲歩できるのかを検討しておく必要があります。働くにあたって、優先される事情は人によって様々だと思います。

 

働くことで、自分のスキルを上げたいと考えている人もいれば、仕事の内容はともかく、少しでも空いた時間でお金を稼ぎたいという人もいると思います。

 

前者であれば、仕事の内容にこだわる代わりに、時間や場所、お給料は譲歩するなどの必要が出てきます。それと同時に、その仕事をするために、自分のスキルが十分であるのかよく考える必要があります。

 

後者であれば、お給料が高い仕事や正社員の案件を探してみると同時に、自分が受けられるサポート体制を確立することが必要になってきます。人それぞれ優先したいものが異なるのです。

 

 

今すぐ全てのものを手に入れようとしないこと

専業主婦という立場上、今できることについて、まずは少しずつ行動することが大切です。全てのものをすぐに手に入れようとして焦ってはいけません。

 

挑戦したい仕事があり、そのためのスキルが足りないと感じるならば、まずは関連する資格を取ってみることから始めても良いでしょう。ブランクが長いことも気になるかもしれません。

 

しかしあなたは、以前に獲得したスキルがブランクの間になくなってしまうと思い込んでいませんか。そんなことはありません。スキルは眠っているだけなのです。

 

履歴書や職務経歴書を書くために少しパソコンを触ってみる、

インターネットやハローワークに行って、実際の求人を見てみる、

子どもが小学校や幼稚園・保育園に行っている間に、取りたい資格について調べてみる

 

などをしているうちに、自分もかつて、社会の経済を担う一員として、働いていたことを思い出すはずです。

 

主婦やママとしての自分ではなく、経済活動を担う一員としての自分を思い出せば、働くということが自分事として感じられるでしょう。そして、働くということは自分だけの大切な時間とも言えるのです。

 

 

自分が得たいのは何か?

現在の安倍政権は「女性が輝く社会」の実現を掲げていますが、その波もあって、女性が働くことへの環境がますます整備されてくるはずです。

 

現在でもインターネットをのぞいてみると、子どもを持つ女性が柔軟に働ける求人が増えてきています。

 

何十年も前と比べて、結婚出産前にそれなりにキャリアを積み、スキルを持つ女性が増えてきているため、以前身に着けたスキルを活かして働いて欲しいと感じている企業も増えてきました。

 

現在、労働力不足から、女性の労働力も貴重なものと考えられており、労働参加を期待されています。

 

そのような流れの中で、どんなことでも良いから動き始め、自分が得たい「何か」のために働き始めること、それが第一歩ではないでしょうか。

 

suzukiyumiko【執筆者】

鈴木祐美子

国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、

CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)

鈴木さんのインタビュー記事はこちら

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