身内に理解者がおらず、主治医の申し出にも納得がいきません

2017.08.16公開 2018.05.21更新
村松真実

回答者
村松真実
看護師 心理相談員

ご質問

私は数年前から、精神科に通院中です。今の病院は3つ目の病院です。

 

最初の病院を訪れたきっかけは、職場の上司からストーカー的に追い回されたことで、怖くて職場に行けなくなりました。

 

初めて訪れる精神科がどんな治療をするのか全くわからず、「こんなものか」と毎回スッキリしない気持ちで病院をあとにしてきました。

 

そんなに話を理解してもらえているようにも感じず、山のように睡眠剤を出されることに違和感がありました。特に病名はつきませんでした。

 

いろんな経緯があり、二つ目の病院を訪れた時、最初の診察で「明日からその職場に行ってはダメだ」と言われ、仕事を休むようにと診断書を渡されました。

 

病名は「うつ病」と書かれていました。私は自分でも自分の症状についていろいろ調べていたので、うつ病という診断に納得がいきませんでした。

 

3つ目の病院を訪れ、長く話していくうちに私の病名は「PTSD」と言われ、初めて違和感が消えました。

 

私のPTSDは、その上司のことが最初の原因ではありません。多分、自分の生育歴が大きく影響しています。

 

私には他人には起きないような稀な出来事が次々と起き、一年近く前から解離的な症状が出るようになりました。

 

私は、両親にも夫にも心を閉ざしているので、身内に理解者はいません。20歳前後の2人の娘がかろうじて理解者です。

 

今の主治医は何とか身内に理解者を作ろうとしますが、私が拒否しています。

 

私が信頼できるのは今の上司だけで、主治医はその上司と働けなくなった時の私を心配して、両親と夫の3人の中から一人でいいから自分が会って話していい人を選べと言います。

 

虐待に近い扱いをしていた両親、DVで私を苦しめた夫、私には3人の中から一人なんて選べません。

 

自分で這い上がれるようになりたいと思っていますが、唯一信頼できる今の上司を頼ることは、そんなに今後が心配な悪いことなのでしょうか?

 

私には、今の主治医より、今の上司の方が私を理解してくれていると思えています。主治医の治療方針に乗れない私が悪いんでしょうか?

回答

ご相談ありがとうございました。

 

今まで、両親や夫との関係で苦しんでこられたのですね。それでも、頑張って2人の子供を育てつつ、今を一生懸命生きておられるのだと感じました。

 

今の主治医の申し出を受け入れられないことが悩みの一つになるようですね。

 

信頼できる上司に出会えたことが、あなたの気持ちの支えになれたことは、とても良いことだと思います。

 

上司に出会えたことで、安心して仕事に集中できるだけでなく、自分の居場所も見つかったのだと思います。そのことは、主治医も受け止めてくれているのではないでしょうか。

 

ただ、主治医の方が気にかけておられるのは、あなたのこれからのことではないでしょうか。

 

心のことに限らず、人は病気やケガなどで仕事ができなくなることがあります。その場合に支えてくれるのは、やはり夫を含めた家族や身内になります。

 

あなたの上司の方が理解を示してくれたとしても、あなたの治療について責任を持ってくれる可能性は低いと考えます。

 

それは、上司の方にも家族がおり、家族の方が反対する可能性もあるからです。

 

仕事上の関係は、あくまで仕事上での関係で、その中で良好な関係を継続することが良いと思われます。

 

そのことを踏まえて医師は、あなたの期待に上司が答えることができない状況になった時に、あなたが傷つくことを心配してのことだと思います。

 

あなたの今の症状が、過去の辛い事件の積み重ねの上に成り立っているのであればなおのこと、両親や夫を含めた家族がその状況を理解することはとても大切です。

 

そして、関係性を修復していかなければ、過去の自分を本当の意味で受け入れることも、未来を自分らしく生きることも難しくなります。

 

心を閉ざしてしまった関係を、少しずつ解きほぐし、本当にあなたにとって良いことは何かを考えることが大切なのです。

 

主治医の提案に乗れないあなたの気持ちは理解できます。

 

もっと、辛い気持ちになるのではないかという不安もあるのでしょうし、過去を思い出したくないこともあると思います。

 

提案を受け入れられない自分が「良い」「悪い」と考えるのではなく、今の症状を改善するためのステップの一つとして考えて頂けたらと思います。

 

過去のことを含めて、あなたの気持ちを楽にするためには、過去に関わった家族が必要なのだと思います。

 

あなたがより良い将来を作り出すために、医師をはじめ心専門家が間に入ることで、きつく縛られた糸をほぐすお手伝いをしたいのであって、あなたを責めるために家族を選んで欲しいのではないのです。

 

辛い出来事があっても、頑張って娘さん二人を育ててきたあなたです。その姿を理解してもらうためにも、家族に相談してみてはいかがでしょうか?

 

成人した娘さんたちの力を借りることも一つの方法だと思います。

 

乗り越えるためのステップ。そして、あなた自身で這い上がるための通過点として、医師の提案を考えてみてください。

 

応援しています。

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