プロではない家族に、辛い時にSOSを出すのは避けるべき?

2017.12.16公開 2018.05.31更新
池田智理子

回答者
池田智理子
キャリアコンサルタント 認定心理士

ご質問

先日、うつ状態がひどくなったときに、つらい気持ちを家族に打ち明けたら、「しっかりしろ、情けない」と叩かれてしまいました。

 

以前、うちの心療内科の院長先生が監修したマンガが出版されました。

 

とてもわかりやすかったので、家族にも渡して、「僕と話すときはぜひこの本を参考にして欲しい」と伝えました。

 

家族も読んでくれて、「とてもわかりやすくてよかった。ありがとう。」と言ってくれました。

 

それからしばらく立って、先日、うつ状態がひどくなったときに、つらい気持ちを家族(母)に打ち明けました。

 

そうしたら、先日渡した本の内容は全く無視して、怒った様子で「しっかりしろ、情けない」と叩かれてしまいました。

 

自分としては、つらい気持ちを受け止めてもらえると思っていただけに、暴行を振るわれてとてもショックでした。

 

家族は専門の心理職でないことは理解しています。

 

だから、心療内科のカウンセラーの先生のように上手に話を聞けるわけではないこともわかっています。

 

だから、せめてその助けになるようにマンガを渡したつもりでした。

 

それなのに、いちばん身近な存在である家族に、つらい気持ちを打ち明けても、受け止めるどころか、否定されて叩かれてしまったことが一番ショックでした。

 

やはり、気持ちがつらい時には、家族に打ち明けることはさけて専門の心理職の先生にのみ打ち明けるべきなのでしょうか。

 

プロではない家族に、辛い時にSOSを出すのはさけるべきなのでしょうか。

 

お知恵を拝借できれば幸いです。よろしくお願いします。

回答

ご相談ありがとうございました。ご相談内容、拝見しました。

 

文章の中には、ご相談者さんの気持ちがいっぱい込められていたと感じました。

 

ご自分が辛いときには、ご家族の方に「辛い自分を理解してもらいたい」という気持ちを持つことはとても自然なことです。

 

ご家族の、特にお母さんにわかってもらいたいという想いがあるのですね。

 

でも、うつ状態が悪くなった時に、お母さんにお話ししたら、渡した本を読んでくれたはずなのに、思ってもみなかった対応が返って来まっては、とてもショックですよね。

 

カウンセラーとしての私の仕事は、色々な方のお話しを聴かせていただくことです。

 

聴かせていただくための訓練はずっとしてきましたし、病気に対する知識も学んできました。

 

それでも、あの時はこう答えた方が良かったかもしれないとか、間違ったかもしれないなど反省することが多々あります。

 

そのために、もっと上級の方の指導を受けながら、日々精進しています。

 

それでも、身内の話や身近な知り合いの話はうまく聞くことができません。

 

それは自分の感情が邪魔をするからです。感情が入ってくると心の目が曇ってしまうのです。

 

ご相談者さんのお母さんは「怒った様子で、しっかりしろ、情けない」と叩いてしまったのですね。

 

それは、良くも悪くも、お母さんの感情がほとばしって出てしまったからではないかと思いました。

 

否定しようとしたわけではないのだけれど、ご相談者さんに「こうなって欲しい」「早く治って欲しい」と思っているので、そういう対応になってしまったのかもしれません。

 

そしてお母さんも辛かったのかもしれませんね。受け止めることって、とても難しいことなのですよ。

 

でも辛いときには、ご家族にSOSを出してください。

 

ご相談者さんの一番近くにいて、最初にあなたの変化に気づけるのはご家族です。Dr.やカウンセラーではありません。そのSOSが治療に役立つように思いました。

 

それから、「ご家族の方に辛い自分を理解してもらいたい」という気持ちを持っていることを伝えてみてください。

 

上手く伝わらなければ今回の相談内容を見せてもいいかもしれません。

 

また、お話しをしたいと思われたら、ご相談くださいね。私で良ければお話しを聴かせてください。

シェア
ツイート
はてブ
あとで見る