母親の余命が一ヶ月と宣告されました…どう接していけば?

2018.02.11公開 2018.06.13更新
村松真実

回答者
村松真実
看護師 心理相談員

ご質問

母が、余命1カ月と言われてしまいました。

 

母は秋田、 私は沖縄に嫁ぎ、近くに嫁に行けば良かったと後悔しています。

 

子供達が落ち着いたら老後は私がみたいと思っていました。

 

余命宣告されてから二週間過ぎたので残り僅かと考えていたら悲しくて悲しくて涙が止まりません。

 

昨日は声を上げて泣きほとんど眠れませんでした。

 

子供は2人いて、4歳の子供は今一緒に、中学生の娘は沖縄でお父さんにお願いしています。

 

娘の事も心配ですし、心が宙ぶらりんでとにかく寂しくて辛いです。

 

旦那は心からほっと出来るタイプではなく、気を使います。

 

何でも話せていつも明るい気持ちにさせてくれる母がを失うのが怖いです。

 

これから、どのように母と接することが良いのでしょうか?

回答

初めまして。ご相談内容、確認させて頂きました。

 

大切なお母さまの予後を告知され、その事実を受け止めることができずに苦しく哀しい気持ちなのですね。

 

大切な人を失う体験は、自分の半身を奪られるように痛みを伴い、何を足場にしてよいか判らない状態だと思います。

 

今、あなたはお母さまに「どのように接すれば良いか」とのこと。

 

私は、がん患者さんとご家族の支援を行っています。

 

その経験からお話しすると、「今まで通りに」「いつも明るい気持ちにさせてくれる」お母さまの子供として、お母さまに接して頂きたいと思います。

 

予後については、医師から「おおよそ」の目安を伝えられたにすぎません。

 

予後よりも短い方もいれば、予後以上に長く生きられた方もたくさんいます。

 

予後を左右するのは、病状だけでなく、その方が持っている生命力でもあります。

 

その生命力は、ご家族や周囲の人の温かい支援によっても大きく変わります。

 

今まで、支えてくれたお母さまを亡くすことで、あなた自身が気持ちのコントロールを失いかけているとは思います。

 

けれど、たぶん、自分を失ったことで泣くであろうあなたを残していくことで心を痛めているのは、お母さまではないかと思います。

 

お母さまに限らず、人は必ず亡くなります。

 

ですが、それは「肉体」が無くなるだけのことで、あなたの心や記憶や体がお母さまを感じ続けることはできるのです。

 

今まで、たくさんの優しさと明るさをくれたお母さまに、「大丈夫」なあなたを見せてあげることが、お母さまが心穏やかに旅立てることになるのではないでしょうか。

 

同時に、あなたを支える人は、あなたが今作っている家族ー旦那さんと二人のお子さんになるのではないかと思います。

 

旦那さんに遠慮をしているようですが、できれば心の辛さをしっかりと旦那さんに言葉で伝えて頂ければと思います。

 

旦那さんを「心からほっと出来るタイプではない」と感じるのは、もしかしたらあなたの気持ちが反映されているだけかも知れません。

 

言葉で、感情で、今の辛さを旦那さんに伝えることで、夫婦関係も変わっていく可能性もあると思います。

 

お母さまにできることとして、お母さんの体にできるだけ触れてあげて下さい。

 

大切な娘からケアを受けることは、お母さまに安らぎを与えます。

 

同時に、日常の話をするように心がけてください。

 

子どもの話しや、他愛もない話をすることが、お互いに「今、生きてること」を感じることになります。

 

大切な人を亡くす体験は、本当につらく苦しいです。

 

ですが、その体験があるからこそ、人は人を更に愛おしく大切に思うものでもあります。

 

また、どんなにお母さまにケアを十分にしたとしても、お母さまを亡くされた後に、後悔するとは思います。

 

ですが、あなたの気持ちはお母さまには伝わっています。

 

そして、その気持ちをもって、天国に召されていくのです。

 

泣きたい時、苦しい時は、またメールを下さい。

 

一人で悲しむよりも、一緒に悲しませて下さい。

 

私も身内をがんで亡くしています。

 

けれど、私の心には、今も思い出があります。

 

そして、その思い出を話す相手もいます。

 

あなたの辛さを、お母さまとの思い出を、ご家族にも伝えて下さい。

 

もし、可能であれば、中学生の娘さんにも、思い出を作ってあげて欲しいと思います。

 

限られた時間しかないと考えず、与えられた時間があると考えて、あなたができる範囲で、お母さまと一緒の時間を過ごしてください。

 

あなたを応援しています。

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