強制わいせつに遭ったけど男性に恐怖を抱かないのはおかしい?

加藤たかこ

回答者
加藤たかこ
臨床心理士

ご質問

2年ほど前に強制わいせつの被害者になりました。加害者は知らない人で本当に怖かったです。

 

当時も泣いたり相手に憎しみを感じたりしていたのですが、男性を苦手になったりはせず、親友に相談する時も何故か笑いながら話していて、そんな自分がおかしいと感じるようになりました。

 

また、男性へ恐怖を感じるどころか、色々な異性に、長く付き合っている彼氏がいるにも関わらず、わざと好意を抱かせようとしてしまいます。

 

好意を持たせたり、性的関係を結べると思わせては、断るという無意味な行動に充実感を感じてしまいます。

 

強制わいせつにあったにも関わらず、男性に恐怖を抱かない私はおかしいのでしょうか?

 

また、無意味な行動を行いたくなくなる方法はありますか?

 

長文・乱文で申し訳ありません。

回答

はじめまして。投稿頂き、ありがとうございます。

 

ご相談を拝見しました。2年前に、とても怖い体験をされたのですね。

 

当時、泣いたり憎しみを感じたり…とのことですが、そのような点では落ち着いてきてこられているところも、あるということでしょうか。

 

また男性に恐怖を感じるどころか、男性に無意識的に好意を抱かせようとされてしまうところがあるのですね。

 

今回のご相談は、

 

①男性に恐怖を感じないご自分は、おかしいのか?

②無意味な行動を行わないで済む方法は?

 

とのことですね。ぜひ一緒に、考えさせて頂ければと思います。

 

さて、①に関して、トラウマティックな体験をした方が皆、トラウマティックな体験に対し恐怖という反応を出すのかと言うと、必ずしもそうでは無いと言えます。

 

人間の心には、自分の心を守るための『防衛機制』という働きがあります。

 

防衛機制にはいくつかあって、よく聞くのが辛い体験を思い出せなくすることです。

 

これは専門的な言葉では、『抑圧』と言います。

 

投稿者様の無意識的に好意を抱かせようとする行動も、この防衛機制の働きによるものかもしれません。

 

 

防衛機制の中に、『反動形成』と呼ばれるものがあります。

 

これは辛い体験や不快な体験をした時に、反対の行動をとってしまうことです。

 

例えば、電車に乗ろうと急いでいた時に、目の前で扉がしまってしまい、苦笑いするしかなかった…というような経験が投稿者様にもおありかもしれません。

 

この苦笑いが反動形成で、笑うことで怒りやショックの気持ちが打ち消されるのですね。

 

反動形成含め防衛機制が起こるのは、体験が辛すぎて、そうしないと心が壊れてしまうから起こると考えられています。

 

つまり投稿者様も、恐怖とは違う形でストレス反応が出たのが、今回ご相談頂いた無意識的な行動なのかもしれません。

 

②に関して、もしその行動を無くしたいと考えられているなら、ご自身の内側に向き合う必要が出てくるかと思います。

 

具体的な方法は、カウンセリングを受けることになります。

 

以上、簡単にお答えさせて頂きましたが、投稿者様のお気持ちが少しでも明るいものとなりますように。

 

応援しています。

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