対人恐怖症でひきこもり気味です。元々は、はつらつとした性格でした

2016.07.03公開 2018.04.16更新
梶原成子

回答者
梶原成子
臨床心理士

ご質問

わたしの弟(20代)が対人恐怖症で、ここ1〜2年悪化しており、家からあまり出られず、ひきこもり気味で辛そうな毎日を送っています。

 

病院に行くという選択肢があるのですが、対人恐怖症ゆえ、医者に会うことができず、本人が嫌がっているので行けずにいます。

 

対人恐怖症用の薬があると聞いたのですが、それも初診にかからないと処方されないらしく、現在は漢方で代替しています。

 

高校では学級委員長も務めており、もともとはやる気のあるはつらつとした性格です。

ですが、対人恐怖症が悪化したことより、人と会うと動悸やめまいがひどくなるようです。

 

このようなケースの場合、一般的に皆さんはどのように回復の方向にもっていかれるのでしょうか?

状況が少しでも改善できればと思っています。

回答

ご質問ありがとうございます。

もともと、はつらつとした弟さんだけに、弟さん自身はもちろん、ご家族も苦しいことだろうと思います。

 

家から出られず、引きこもりがちになると、不安や自己否定感が大きくなり、症状も悪くなるという悪循環に陥りがちになります。

 

一般的にどうするのかというご質問ですので、一般的にはということでお答えします。

 

症状が悪く、家から出れないのであれば、第一歩は、家の中だけでも楽な気持ちで時間が過ごせるようになることでしょう。

 

楽な気持ちになれば、人と会う恐怖やこれからの不安から離れて、何かしようという意欲がわいてくるし、楽観的な考え方もしやすくなってきます。

 

そのために、一日の過ごし方を観察し、その中で少しは楽な気持ちになれる時に何をしているかを探します。

 

音楽を聴いている時やテレビを見ている時なら、その時間を増やすといいでしょう。

 

また、あなたのように親身になってくれる家族はとても助けになります。

話を聞いてあげたり、一緒にリラックして過ごしてくれることが安心感につながります。

 

次に何かに取り組もうと意欲が出てきたら、徐々にできることを増やして、安全感や自信をつけて行くと良いですね。

 

例えば、生活リズムを整える、体を動かす、出られる時間や場所を選んで出る回数を増やす、安心できそうな人と会ってみるなど、無理せず、その本人がやってみようと思うことから段階を踏んで行っていくといいでしょう。

 

また、本人が医療機関や相談機関に行くことが難しいのであれば、まずはご家族が行ってみることをお勧めします。

 

家族が専門家と信頼関係をもって安心できると、それが本人の助けになりますし、本人も行ってみようかという気持ちにもなりやすいものです。

 

弟さん思いの気持ちが伝わって、回復に向かうことを願っています。

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