オタクだと思われないよう、自分の好きなことを抑圧してきました
お返事ありがとうございます。こういったことを人にあまり言う経験がないので、こうしてやり取りができて幸いです。
思い出すきっかけは、中学生の時と高校の時でしょうか…。
私の中学は、経済的に恵まれていない人たちが多く、そのせいか家庭事情も複雑な人が多かったため、煙草や飲酒、喧嘩、いじめなど多発していて荒れていました。
他と比較しようがないのでどの程度かはわかりません。
中学では「絵を描いてる=オタク」という認識が濃く、運動部に圧倒的に発言権があり、美術部や絵を描く人、はては漫画やアニメを見る文化系の人は、差別されたり後ろ指を指される傾向にありました。
それを見て絵を描くことを人前で控えるようになりました。
私は小学校まで人とのコミュニケーションもまるで取れない人間で、周囲から孤立気味でした。
中学で運動部に入ったことがキッカケで上下関係やチームプレイなど厳しく叩き込まれ、最低限(本当に最低)コミュニケーションができるようになりました。
しかし、今まで身を置いていた環境とあまりに違いすぎて、どう振る舞えばいいかわからず、クラスメイトから無視されたり、軽いいじめのようなものに遭い、自分の言動を気をつけなくてはならなくなりました。
しかし、この時抑圧されたからこそ、自分は絵が描きたいと心から思いました。
こうしたことが土台にあって、次の学校では絵を描くことを楽しもうと思って居ました。その後、高校に進学したのですが、高校も絵を描く人にあまり理解がない学校でした。
それだけなら良かったのですが、進学した高校はとても華やかな子達が沢山いて、制服も可愛いため、それが理由で進学する人も多いと聞きました。今で言えばギャル、チャラ男の多い高校です。
漫画やアニメ、美術が好きな私とは全く価値観の違う人達に囲まれ、一時友達も居ませんでした。
当時の私は中学では最低限のコミュニケーションを学んだとはいえ、全く価値観の違う人と話す手段は持って居ませんでした。
そのため、オタクであると思われないよう、自分の好きなものを人前に出さないようにしたり心がけました。
とはいっても、見た目が地味な雰囲気からも周りからはオタクだと思われ、クラスの中心的な男子の集団に目をつけられて、後ろ指を指されて笑われたり、何かと外見的特徴や言動を比較されたりしました。
友人ができるまでは、一時期ストレスで冷や汗が止まらなくなって、水たまりができていたりして、それもネタにされていました。
ここまで書くと完全に周囲のせいにしていますが、続けます。
高校では美術部に入りましたが、当たり障りのない絵を描き始めました。最初はただ単に息抜きのつもりでお堅い絵を描き始めましたが、周囲の目が気になって、どうしても自分の趣味へ突き進むことはできませんでした。
常に周りが気になって仕方がない高校生活で、最終的には一部の周囲とは仲良くできるようになりましたし、周りの言動を気にしたおかげでコミュニケーション能力が大幅に上がりました。
しかし、それは自分の意見や好きなものを抑圧して成り立って居たものだと思います。
大学に入って絵を描く人達に囲まれても、やはり自分の好きなものはさらけ出せず、絵も隠れるように描いていました。
今も隠れて描く自分の気持ちはよくわかりませんが、こうしたことが思ったより自分の心に影響を及ぼしてるのかと思います。
▼前回の相談はこちら▼
再度ご相談頂き、ありがとうございました。
今回は、あなたが「他人の目にどう映るか、評価ばかりが気になってしまい、描くことが楽しいと思えなくなってしまった」きっかけについて、たくさんのお話を伺うことができました。
このお話で、またあなたに一歩近づくことができたように感じました。そのことにとても嬉しく感じた私がいました。
あなたは、ここにご相談してくださったような内容を、誰かに、今までお話しする機会が…
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