仕事復帰は「やってみてダメなら次がある」くらいの方が良い
【書いてくれた人】
年代:38歳
性別:女性
うつ病から、双極性障害になり、パニック障害、不安障害です。
仕事を休職して、一旦、自分のペースに戻ることで、うつを再発させずに落ち着くことができてきたら、初めはホッとしますね。
でも体調が回復してくると、
自分の仕事がどうなっているのか気になったり…
自分の将来が不安になってきたり…
自分が休んでいることで周りに迷惑を掛けていないかと心配したり…
落ち着かなくなってきたって人はいませんでしょうか?
私も休職を2回経験しています。
仕事の復帰に向けて、体や心が落ち着いてくるまで、どれだけの時間がかかるかは、人それぞれです。
周りを気にしすぎずに、自分のペースで焦らないように、すすめていきましょうね。
仕事復帰のタイミング
仕事の復帰のタイミングがイマイチわからないって人もいると思います。
まず、朝から晩までの規則正しいリズムで生活ができるようになって、その中で、体力も付けることがポイントです。
そのためには、早寝早起きや、生活のリズムを整えることや、電車やバスに乗れるように慣らしていくことがポイントです。
特に、パニック障害の人で電車に乗らなくてはいけない人は、電車に乗ること自体がストレスになってしまいます。
「パニックにならないか?」という予期不安を抱えたままの通勤で、体に異変が起きやすいとされていますので、まずは慣れることをオススメします。
私自身、通勤は電車ではありませんが,仕事の移動でどうしても電車に乗らなくてはいけない時がありますが、いまだに薬を飲んでから電車に乗るときがあります。
毎日ではないので、電車の仕事は大丈夫ですが、毎日ですと心配になります。
規則正しい生活で、仕事の一連のシュミレーションをしておくと自信にもなりますよ。
復帰した際の仕事内容
復職した際は、できれば「少しずつ」が原則ですね。
いきなり、元のように仕事をしようとすると、かなりの確率でまたダウンしてしまうことが多いです。
焦って、戻ろうとしないことが、続けられるコツだと思いますよ。
「元気になった!」と思った私は、今までと同じ量の仕事をいきなりふられても、「挽回しよう」「大丈夫だろう」とか、軽く考えていました。
しかし人一倍に、体や心がストレスに弱くなっていますし、意外とできない自分に落ち込むことになってしまいました。
初めは簡単な仕事から始めましょう。仕事を続けるためには、少しずつができる環境が条件ですね。
正社員?アルバイト?
初めから正社員で入社したいと考えている人もいるかと思います。
しかし、最初はアルバイトやパートで復帰をした方が、結果として長く続けられるポイントと言えるかもしれません。
短時間勤務で、週数回から、始めながら、少しずつ増やしていくことがいいですよ。
あくまでも、自分の余裕を持って心と体に余裕を持って仕事をすることが大切です。
【参考記事】
>>うつ病での仕事復帰にアルバイトもあり?3つの理由とメリットを精神保健福祉士が解説
私は職場復帰して3年になりますが、いまだに、勤務時間が多く、休みが少なくなると、体調が悪くなってしまいます。
「焦らずに少しずつ」が、ポイントです。
職場でのコミュニケーションは?
自分が無理を続けてもまたダウンしてしまっては、またまた休職しなければいけなくなってしまいますよね。
定期的に、自分の体調を聞いてくれる上司がいれば安心ですが、なかなか自分の状況を理解してくれる職場ではない場合は、プレッシャーが体調不良を招いてしまいます。
人間関係での悩みまで増やしてしまうと、仕事の疲れと人間関係のストレスでつぶれてしまいかねません。
コミュニケーションは無理ない程度で、マイペースで行きましょうね。
仕事の復帰で不安だったこと
仕事の復帰と考えるだけで、不安や悩みが出てきますが、不安は考えるほどドツボにはまってしまいます。
仕事が慣れてきても、私はいまだに不安ってあります。「絶対にできる」ということはまだ無理だなと感じますよ。
それは、やはり「体調の安定のなさ」ですね。
今日は元気でも、調子が出なくて仕事が思うようにできず、ミスすることもたくさんあります。
「今、うつっぽいので…」と毎回言い訳はできないので、できない自分にいらだち、疲れてしまいます。
仕事の復帰での不安っていっぱいあります。
「また体調が悪くて休職になったらどうしよう」と初めから悩まずに、今日できることを、丁寧にこなしていくくらいのスタンスで大丈夫です。
自信は後からついてきますよ。
うつが再発した場合の対処法
「仕事復帰したけど、また体調が悪くなってしまった」
「また休職しなければいけない」
と、落ち込んでしまう方もいるかもしれません。
でも、休職が決まったら、一気に仕事のことは忘れましょう。
休職になってしまい、周りに迷惑を掛けてしまうとか、自分に対しての不安が一気に出てきますよね。
でも、休むときは、仕事は一旦忘れるくらいの気持ちが大切です。
会社に、休職の際に「診断書」がいる人は、主治医に言って書いてもらって提出しなければなりませんが、その時、休職期間は気にしないようにしましょう。
また、再発してしまったことから、「退職」を選ぶ必要がある場合は、どうか落ち込まずに。
再出発に向けての休み期間と思って元気になれば、新しい環境について考えることが楽しみになってきますので、それまでは、しっかり休みましょう。
私も同じような経験があります。
「情けない」と思ったりしましたが、また1からのスタートができると考え直して、気楽にしましたよ。
再発しないための心がけ
再発してしまったら、本当に困ってしまいますよね。
言葉では言い表せるものではありません。
再発してしまったら、仕事復帰にまた時間がかかってしまわないように、仕事を無理して続けることは、絶対に避けて頂きたいと思います。
守るものは、自分の体です。心です。仕事ではありませんよ。
再発しないためにも、常に自分の体と心に、必要以上の無理がないかを把握できるように、客観的に考えられる状況は必要です。
朝起きてから、何となく仕事に行くことが苦痛になってきた…ということはしばしばあります。健常者でもあると思います。
でも、うつの再発の場合は、体が動かなくなってくる、頭が回らなくなってくるなど、兆候は自分ならわかるはずです。
その時には、自分に問いかけて、頑張りどころなのか、再発に不安があるのなら、仕事の量を減らす対策などを考えてみてくださいね。
私は再発の予防として、「あー、危ないなー」と感じたら、仕事量をすすんで減らしています。
もちろん周りからはいい顔はされませんが…再発だけは避けたいと思っています。
さいごに伝えたいこと
仕事の復帰は、嬉しい反面、不安要素も多くて、ハードルに感じてしまいます。
何より苦役になりすぎることや考えすぎることもよくありません。
仕事の復帰の際は、いきなりのフルタイムではなく、短時間、週休3,4日の休みがあるくらいの方がベターです。
少しずつ仕事を増やしていくこととプレッシャーは常にあると思いますが、相談できる人や、ストレスフリーになれる環境も維持していくことも大切ですね。
復帰の際は焦らずに、「やってみてダメなら次がある」くらいの構え方の方が良いと主治医にも言われました。
一気に復帰は無理だと思いますが、自分のペースで自分を作り直すような気持で気楽に取り組んでみてくださいね。
応援しています!
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- 本記事は2018年10月18日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。