好きという感情がわからない原因は病気?3つの例で臨床心理士が解説
ある研究によると、15~24歳の未婚男性の8割が「恋愛に対して消極的・無関心」と答えています。
一時期、草食系男子という言葉が流行りましたが、「好き」という気持ちについて積極的に関われない人は案外多いのかもしれません。
「好きって簡単に言うけど、どんな感情なのかよくわからない」
と感じること、きっと誰しもあると思います。
あるいは、「前は簡単に人を好きになることができていたのに、今は何を基準に好きというのかわからなくなった」という人もいるかもしれません。
「好き」という感情には形がなく、あいまいなものであるからこそ、誰かと共有することも難しいですよね。
今回のコラムでは、そんな複雑な「好き」に関する悩みについて考えていこうと思います。
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好きという感情がわからないのは病気?
「好きという感情がわからない」背景には、様々なことが考えられます。
成長の過渡期
人間は赤ちゃんのとき「快」「不快」の感情しか持っていません。
この2つの感情からはじまり、成長とともに様々な経験をし、気持ちが枝分かれ的に増えていくと言われています。
つまり、私たちが感じている様々な気持ちは、少しずつ学び身につけてきたものであり、「好き」という気持ちもそのひとつなのです。
また、成長とともにその気持ちの捉え方や考え方は変化していきます。
そんな成長と変化の時期には、気持ちが混乱したりわからなくなったりすることがあります。
「好き」がわからないときは、もしかしたら成長の真っ只中にいるのかもしれません。
無性愛者
好きになる相手が異性だったり、同姓だったり、様々なスタイルがあります。
その中に、同姓にも異性にも好きという感情がわかない「無性愛」というスタイルがあります。
人口の1~2%くらい、つまり100人に1〜2人がそのような傾向にあるといわれています。
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ストレス
好きという気持ちに限らず、ストレスや疲れにより、自分の気持ちがわからなくなったり感じにくくなったりすることがあります。
また、心が傷つかないように気持ちを無意識的に感じづらくすることもあります。
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- 本記事は2018年12月7日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。