好きと言えない3つの心理・好きと言ってもらうコツは?臨床心理士が解説
私が幼稚園生だったころ、好きな男の子に毎日「○○くん大好き~!」と気持ちを伝えていたそうです。
思春期を経験し大人になってみると、赤面を通り越して笑い話なのですが、歳を重ねるごとに「好き」という気持ちを伝えることがどんどん難しくなってくるなあと感じます。
友人との恋愛トークでは、
「好きなら気持ち伝えればいいじゃない!」
「そんな簡単に言えたら苦労しないよ!」
なんて会話を何回したかわかりません。
ただ一言なのに、どうして「好き」って素直にいえないのでしょうか。
今回はそんな複雑な気持ちについて、考えてみましょう。
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好きなのに好きが言えない心理とは?
関係性が変わることへの不安
人間は、環境の変化が苦手な生き物です。
「好き」と伝えることは、相手との関係性に何かしらの変化をもたらします。
それがどんな変化であれストレスになるため、変化よりも変わらないことを選択しようとします。
つまり、無意識的に「好き」を伝えない方向へ気持ちが傾きやすくなります。
ネガティブな結果を考えすぎてしまう
さらに、人間の脳は、万が一のストレスな状況を避けるために、起きてもいないネガティブな出来事を考えるくせがあります。つまり、
「相手に振られる状況=ストレス」
なので、その状況を避けるために、振られるイメージをたくさん思い浮かべ、そのリスクを避けようとさせるのです。
「好き」と伝えることで生じる結果は、「付き合える」「付き合えない」だけではなく、いろんな可能性があるはずなのですが、つい「振られてしまって傷つく」ことを考えすぎてしまうのは、このような脳の考え方のくせがあるのかもしれません。
「好き」という言葉の重み
「好き」という気持ちだけでなく、相手に自分の意見や気持ちを伝えることに抵抗を感じる人は多いかもしれません。
特に、個人的な内容であればあるほど、その抵抗感は高くなります。
つまり、とてもとても個人的な内容である「好き」という気持ちを伝えることは誰しも強い抵抗感を持つことなのです。
「好き」と言う勇気を持つには?
何かの結果を想像するとき「成功」か「失敗」の2つのパターンを考えてしまいがちですが、このような極端な考え方は自分の可能性を狭くしてしまう場合があります。
結果よりも「なぜ伝えたいのか」という目的に目を向けると勇気が湧いてくるかもしれません。
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- 本記事は2018年12月10日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。