嬉しい、楽しい感情がない原因はストレス?精神保健福祉士が解説
最後に思いっきり笑ったのはいつか思い出せますか?
笑った覚えがないどころか、楽しかったことが思い出せなかったり、嫌なことしか思い浮かばなかったりはしないでしょうか。
もしくは、嫌なことばかりなのが当たり前、苦しいのは自分が弱いせいだと感じていませんか?
強いストレスに晒されていると、ポジティブな感情を失うばかりではなく辛さや苦しさにまで鈍くなってしまいます。
ここでは、楽しい感情を忘れてしまったと感じている方にアドバイスをしていければと思います。
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嬉しい、楽しい感情がなくなる原因
どうして、楽しさや嬉しさを感じにくくなってしまうのでしょうか?
喜んだりはしゃいだりすることが億劫に思えることもあるでしょう。
それだけでなく、自分がどんなことを感じているのかわからなくなっていませんか?
原因は以下のような部分にあります。
①感情の感度が下がっている
わたしたちの体は、ネガティブな感情だけを感じないようにすることができません。
ネガティブな気持ちを抑えようとすると、一緒にポジティブな感情も抑え込まれてしまいます。
一方で、長い間ストレスを感じていると、身を守るために感情を遠ざけようとします。
その結果、感情を抱くという行為そのものの感度が下がってしまいます。
②感じたことを否定してしまう
自分に起こった感情を否定する習慣がついていませんか?
「自分には楽しむ資格がない」
「人に怒りを感じるなんて悪いことだ」
と何かを感じる度に、罪悪感や否定的な気持ちに捉われていませんか?
自分の気持ちに耳を傾けることができずに、捻じ曲げてばかりいると、感じたままの気持ちをキャッチすることができなくなっていきます。
③気持ちと行動がずれている
ネガティブな感情を否定する気持ちと連動して、心と体がバラバラの行動を取ってしまうことがあります。
・怒っている相手に媚びたり、
・本当は嫌なのに喜んでいるように見せたり、
ネガティブな気持ちを表現できずに反対の行動を取ってしまうのです。
このようなことがずっと続いていると、心と体が乖離(離れて、統一性がなくなってしまう)してしまい、感情を感じることができなくなっていきます。
つまり、沸き起こる感情を素直に受け止め続けることができない状態を続けていると、どんな感情も感じにくくなってしまうのです。
一方で、悲しみや不安が治まらないときは精神的な治療が必要なこともあります。
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- 本記事は2019年7月8日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。