嬉しい、楽しい感情がない原因はストレス?精神保健福祉士が解説
ポジティブな感情がなくなったときの対処法
①まずはストレスのもとから離れる
ポジティブな感情を感じられなくなる時は、大抵強いストレスを受け続けています。
まずはストレスのもとから離れ、ゆっくりと休養をとることが必要です。
仕事や学校などを休めなくとも、昼休みに外に出たり、苦手な人に近づかないようにしたり、心が休まる時間を増やすことが必要です。
②体を動かす
ストレスを発散することも大切です。
軽い運動やストレッチは、何も考えずに行うことができるので簡単に取り組むことができます。
散歩をしたりラジオ体操をしたり、短時間でも試してみるとすっきりしますよ。
③感じたことを表現する
感情が消えてしまう原因は、感情を抑え込んでしまう点にあります。
いいことでも悪いことでも、感じたことを自分で受け止めることが感情の感度を上げるポイントです。
・一人でいるときに声に出して思ったままのことを言ってみる
・紙に思ったことを書いてみる
など、感情を何らかの方法で表現してみると気持ちを受け止めやすくなります。
感情を復活させるには、自分の気持ちを認めることが大切です。
向き合うことが怖くて、目を逸らしてしまいがちですが、自分が何を感じてどんなことを望んでいるのかを感じ取ってみてください。
うつの可能性は?5つのセルフチェック
では、どのような状態であれば受診すべきなのでしょうか?
基本的には心が苦しいと感じていたら、医療機関に相談することが有効です。
しかし、客観的に判断したいと感じる場合はセルフチェックをしてみましょう。
①寝つきが悪い、または夜中に目が覚めることが増えた
②最近2週間で、体重が2キロ以上変化した
③自分のことを価値のない人間だと感じる
④体力がなく、疲れやすくなった
⑤自殺や死について考えるようになった
ひとつでも当てはまれば、精神科を受診することをおすすめします。
または、セルフチェックを定期的に続けて、当てはまる項目が増えるとうつの傾向があると考えられます。
受診を迷っている方は、2週間程度セルフチェックを続けてみてください。
さいごに
ポジティブな感情もネガティブな感情も感じにくくなるのは、体と心が一致しにくくなるためです。
思っていることを抑えたり無視したりすることは、体によくないだけでなく、自分を大切にできていない証拠です。
あるがままの自分を認めて、愛してあげることでポジティブな感情を育てていきましょう。
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- 本記事は2019年7月8日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。