人付き合いが苦手…人間関係が楽しくなる心理学の法則とは?

2017.01.01公開
 
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なかなかうまく人と付き合えない、でも会社や学校には行かなければいけない…こんな思いを抱えていると、なんだかいつも憂鬱で、家から出たくなくなってしまいますよね。

 

学校、職場、家族と暮らす家…現代社会を生きる中で、人と関わることは避けては通れない道です。

 

しかし、人間というのは十人十色、みんなが違う生き方をして、好みや性格も人それぞれです。中には自分とは馬の合わない人、付き合いづらい人というのも多くいると思います。

 

そこで今回は、そんな人付き合いを苦手に感じている方でも、人間関係を楽しめる心理学の法則をご紹介したいと思います。

 

 

人付き合いの基礎にあるもの

他人と新たに人間関係を作るとき、必ず行うのは会話です。

 

しかしあまりにも自分とタイプの違う人が相手だと、気後れしてしまって、なかなか打ち解けられないまま別れてしまうこともあるかもしれません。

 

一度きりの関係の人ならそれでも問題はありませんが、同じ職場の同僚や部活のメンバーが相手だと、とても気まずい感じがして避けてしまうこともあります。

 

「苦手だな」と思っている相手がいる方は、一度その人との会話を思い出してみましょう。

 

挨拶したきりほとんど会話らしいものをしていない、業務連絡の時しか話さない、自分とはほとんど話さないのに他の人とは楽しそうに話している…そんな覚えはありませんか?

 

もし心当たりがあるようならば、その人との関係がぎくしゃくしてしまうのも仕方がないかもしれません。なぜなら、ほとんど会話がないということは、その分だけ相手のことを知らないということだからです。

 

例えば、服装が派手で遊んでいそうな印象の人でも、話してみたらとても深く物事を考える人かもしれません。反対に真面目そうでとっつきにくそうな印象の人でも、話してみると意外と気さくかもしれません。

 

 

苦手な人との関係に悩む時は…

 

いつもの会話に一言プラス

最初からなんでも話せる親しい関係を作れる人はいません。誰でも最初は「人見知り」するのです。よく知らない人を相手にするのだから警戒心を持ってしまうのは当たり前のことです。

 

ぎこちなくても構いません。まずは苦手な人といつもより長く会話してみましょう。業務連絡の後に一言、「今日は暖かいですね」と言ってみるだけでも違います。

 

最初は「そうですね」だけで終わってしまっても、会話をするという目的は達成されています。

 

「話を続けなくちゃ」ではなく「一言だけ声を掛けてみよう」という気持ちでチャレンジすると、会話をするきっかけ、つまり相手を知るきっかけにつなげることができます。

 

 

会話のきっかけがつかめない時は…

 

「自分」を教えると相手も応えてくれる

会話のきっかけがつかめない時には、自分のことについて話してみましょう。趣味のことや好きな食べ物、何でも構いません。自分のことを相手に話すことを、心理学の用語で「自己開示」といいます。

 

自己開示をすると、不思議なことに相手も同じように自分のことを話してくれるようになります。これを「自己開示の返報性」といって、プライベートなことを教えてもらうと、自分も同じだけの情報を教えてあげたくなる心の動きを言います。

 

人付き合いを改善したいときの会話の第一歩として、自分のことを話すことはとても有効なコミュニケーションの手段といえます。

 

 

そもそも話すのが苦手なら…

 

聞き上手を目指してみましょう

人付き合いが苦手な人の中には、自分から話すのは苦手、何を言っていいのかわからないという人もいると思います。自分から話しかけるのはハードルが高い!という人は、話し上手ではなく聞き上手を目指してみましょう。

 

人間はだれしも「誰かに認めてもらいたい!」と思う承認欲求を持っています。

 

自分の話を親身になって聞いてくれる人がいるととても安心しますよね。これは話を聞いてもらうことで自分を認めてもらえていることを実感できるからです。つまり、人は話を聞いてもらうのが大好きなのです。

 

ここで大切なのは、ただ聞くのではなく反応を返してあげることです。

 

一生懸命話しているのに相手はスマホをいじっていてイマイチ反応が鈍い、というのはあまり気分がよくありません。そんなつもりはなくても相手を不快にさせてしまい、ぎくしゃくするきっかけになってしまいます。

 

相手が話しているときにはしっかりと話を聞き、「そうなんだ」「すごいね」「大変だったね」と共感して受け止めてあげる姿勢が大切です。

 

親身になって話を聞いてくれる人には好感を持ちやすく、自分が聞き手に回るときもしっかり話を聞いてくれるでしょう。

 

 

「苦手の檻」に閉じこもらない

人付き合いが苦手な人が、人間関係を楽しめるようになる法則として、

 

・人間関係の基礎は「会話」から

・「自分」のことを話すと相手も応えてくれる

・「聞き上手」は好かれやすい

 

の3つをご紹介しました。

 

人付き合いを楽しむには、自分も相手も心地よいと思える関係作りが重要です。「自分は人付き合いは苦手だから…」と閉じこもってしまわずに、勇気を出して一歩を踏み出してみましょう。

 

あなたが、たとえ不器用でも心から「良い関係になりたい」と思っているとわかってもらえれば、相手もきっと応えてくれると思います。

 

あなたが楽しい人間関係を築けるように、お力になれれば幸いです。

 

 

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【執筆】

須賀 香穂里

神奈川大学人間科学部・人間科学科所属

 

 

 

 

【監修】

杉山崇 臨床心理士

神奈川大学人間科学部 教授

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