愚痴の聞き方…心の専門家が実践する3つのポイントとは?

2017.02.04公開 2019.05.16更新

「あの人がうざい」

 

「こんなことがあって腹が立った」

 

「もう仕事なんてやめてしまいたい……」

 

日々過ごしていると、いろんな愚痴を聞く機会があると思います。

 

誰かの愚痴を聞いているとき、最初は一生懸命相手を元気づけようと聞いていても、話が長くなるにつれてだんだん面倒になったり、自分がイライラしてきたりといった経験はありませんか?

 

愚痴というのは、日常で溜まったストレスを発散するために、どうしても口をついて出てしまうものです。

 

しかし「愚痴を聞く」というのはただ人の話を聞くよりもとても難しいことです。

 

そこで愚痴を聞くとき、心の専門家が実践している3つのポイントをご紹介したいと思います。

 

 

相手のことを否定しない

愚痴を言いに来る人というのは「自分の気持ちを分かってほしい」と思っていることが多いです。

 

同時に、「この人ならわかってくれるのでは」という期待のもとに愚痴を言いに来ているのです。

 

だからこそ、愚痴を聞いている間は、その人の考えを否定するような態度を取らないようにしましょう。

 

自分が愚痴を言っているときのことを思い出してみてください。

 

相手が自分の考えに同調して「そうだよね」と言ってくれるとなんとなく安心しませんか?

 

逆に「それは違うよ」「あなたが悪い」といった態度を取られると、なんだかむっとしてしまいませんか?

 

これは、あなたが愚痴を聞く側に回ったときにも起こります。

 

聞き手に回ったときには、相手の言葉は否定せず、相手の気持ちに寄り添って話を聞くことに重点を置きましょう。

 

相手が欲しているのは、具体的な解決案や第三者からの意見ではなく、「自分の気持ちへの共感」なのです。

 

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【監修】杉山崇

臨床心理士

神奈川大学人間科学部 教授

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2017年2月4日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。