【第5話:君の役目】〜お父さんうつ日記〜
家族メンバー紹介も今回が最後です。今回はうちのワンコについて。
我が家のワンコは、父が10年前にうつ病を患い、治療の末、職場復帰した頃に飼い始めました。
私が「犬飼いたい!」とずっとおねだりしていたところに、「アニマルセラピーってあるって言うし」と意外にも父が乗ってきて、あれよあれよという間に決まったことなのでした。
以来、ワンコは我が家のアイドルで、特に父に甘やかされたので、心なしか私と性格が似ました。
10年経って、父もワンコも年を取りました。父が休職した今、父と一番長く一緒にいるのは、他でもないうちのワンコです。
前と変わらず、父の癒しになっているといいなぁと思って、この4コマを描きました。
これを描いた頃、父の外出の機会といったら、通院と、コンビニでのお昼ご飯の買い物と、ワンコの散歩でした。
父は病気になってから、外に出ることがずっと少なくなっていたので、(半強制的にでも)外出する機会があってよかったんじゃないかなと、“勝手に”思っていました。
というのも、仕方ないとはいえ、ほとんど家の外に出ない状態というのは、私にはなんとなく不健康な生活スタイルに見えていたからです。
だからこそ、「父に外出してもらいたい」と無意識的に望み、「ワンコの散歩」という名の外出の機会を父が得ていたことに、多少の安堵を覚えたのでしょう。
結局は、“不健康”が父と重なるのが嫌で、何とかして父の生活の中に“健康”な部分を見つけたかったんでしょう。
なかなか自分勝手な思考だったなぁと今になって思います。
【第6話:これからも】を読む
【執筆】
シブ子
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- 本記事は2017年3月8日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。