家族がうつ病になったらどうしますか?4コマ漫画で綴った父との記録【全37話】

2017.03.06公開 2017.03.30更新
 
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家族のうつ病と向き合う中で、ふと「孤独」を感じた…。そういう人は少なくないと思います。

 

孤独を感じた時、あなたを励まし、勇気づけ、「一人じゃない」と少しでも前向きにしてくれるもの――

 

それは、あなたと同じような境遇にいる人の存在かもしれません。

 

そこで今回、家族のうつ病と向き合ってきた大学生の女性に、当時ご自身の気持ちを整理するために、実際に描いていた4コマ漫画(全37話)を通じて、体験を共有していただきました。

 

まず、このコラムでは、お父さんのうつ病に向き合いながら、当時の想いや様子を4コマ漫画に描いていた「シブ子」さんの自己紹介をお届けします。

 

 

うつ病患者の家族として

こんにちは、はじめまして。シブ子と申します。

 

これから、うつ病患者の家族としての、そして悩める一個人としての私の体験談をシェアしていきます。

 

私は一番苦しい気持ちを抱えていた時、よく4コマ漫画を描いて気持ちを整理していたので、その時のものをここで発信していこうと思います。

 

今回はほとんどただの自己紹介ですが、目を通していただければ嬉しいです。

 

 

お父さんのうつ病と私

私は現在大学生で、父と母と兄と4人で実家に暮らしています。

 

父は数年前にうつ病を再発し(最初に発症したのは10年前)、休職して約2年間自宅療養中です。

 

このことをきっかけに、家族関係に変化が生まれ、父が肩身の狭い思いをしているのを見て、お父さんっ子の私は心を痛めることが多くなりました。

 

いつもいつも苦しい訳ではないんですが、この状況は私にとって、とても悲しく、辛いものでした。

 

 

4コマ漫画を描き始める

私は家にいるのが耐え難くて、頻繁に外食をしていたのですが、ある時、久しぶりに家族4人揃って晩御飯を食べました。

 

この食事の後、思うところがあって、自分の部屋にあったB5のコピー用紙と0.5ミリのボールペンで、4コマを描いてみることにました。

 

そしたら意外にも、どんどん手が動いて、気持ちを吐き出すように描き続けていたら、明るいものも暗いものも含めて、2か月で約40作にもなりました。

 

これが1年ほど前の出来事です。

 

 

気持ちを打ち明ける相手がいない

当時の私の悩みは、「気持ちを打ち明ける相手がいないこと」でした。

 

私は私なりに生きづらさを感じていたのですが、そう感じてしまうことすら「父と母に申し訳ない」と思って身近な人に打ち明けられずにいました。

 

これに加えて、「中途半端に理解されて、変にコメントされたくない」という一抹の警戒心も抱いていたのです。

 

しかし、単に自分の気持ちを吐き出すためだけに描いていた4コマ漫画も、30作ほどになった頃、

 

「この漫画を見せることで、自分の気持ちを上手く伝えられるかもしれない」

 

と思うようになりました。

 

 

涙を流した友だち

それで思いきって大学に持っていき、同じゼミの女友だちに読んでもらいました。ここでもまた、印象的な出来事が起こります。

 

その女友だちが、漫画を読みながら涙を流したんです。

 

その時、「あ、伝わったのかも」と思ったと同時に、すごく気持ちが軽くなったのを今でも覚えています。

 

この時、初めて「人に打ち明けること」の意味の大きさを実感したのでした。

 

 

家族のうつと自分に向き合う機会に

その出来事以降、私は必要な時に、周りの人に、私の周りで起きた出来事と自分の気持ちを話すようになりました。

 

今回の「私の体験談」への投稿も、この延長線上にあると感じてます。

 

先ほど申しましたように、4コマ漫画を描いたのは1年ほど前なので、当時の気持ちを振り返りつつ、今思うことも綴っていけたらいいなと思っています。

 

「こういう人もいるんだな」

「似たような気持になったことがある」

 

とか、いろいろ感じてくれる人がいると嬉しいです。

 

前置きが長くなりましたが、これからどうぞよろしくお願いいたします。

 

Webで公開するにあたり、一部内容や時期を事実と変えて綴っています。

 

辻褄の合わない内容がもしかしたらあるかもしれませんが、その点ご了承ください。

 

 

4コマ漫画一覧(順次公開)

【第1話:普通の家族】

第1話では、2つの4コマ漫画で、シブ子さんから見た家族のことを表現しています。

 

・一見、普通に見えるところに、「生きづらさ」が潜んでいるという状況は、ありふれたことなんじゃないだろうか。

 

そういった、シブ子さんの家族への想いが第1話では表現されています。

 

 

【第2話:私の父】

第2話は、シブ子さんのお父さんについて。

 

小さい時からお父さんっ子で、お父さんからの愛情を一身に受けてきたシブ子さん。

 

ある日、お母さんから「お父さんまたうつ病になったから」と告げられてます。

 

その時の呆然とした気持ち、うつ病を再発したお父さんへの想いが描かれています。

 

 

【第3話:私の母】

第3話は、シブ子さんのお母さんについて。

 

シブ子さんはお母さんのことを「精神的に屈強な女性」と言います。

 

シブ子さんのお父さんがうつ病を再発した後も、仕事から帰って来て、何食わぬ顔でみんなにご飯を作る…というのは、たしかに並大抵のことではありません。

 

その一方で、

 

「いつも強く見えた母も、本当は深く悩んで、どうしようもない状況に、不甲斐なさを感じずにはいられなかったのかもしれない…」

 

と、シブ子さんが感じた、「屈強な女性」の一面とは異なる、お母さんの姿が表現されています。

 

 

【第4話:私の兄】

第4話は、シブ子さんのお兄さんについて。

 

物心ついた頃から、あまり兄を受け付けなかったシブ子さん。

 

「家族だから」とか「兄妹だから」仲良くしないといけない訳ではなく、結局はただの人間同士ですから、ウマが合ったり合わなかったりします。

 

そんな、シブ子さんの正直な兄妹仲が、4コマで表現されています。

 

 

【第5話:君の役目】

第5話は、シブ子さんの家で飼っていた犬のこと。

 

犬を描い始めたのは、シブ子さんのお父さんが、10年前にうつ病を患い、職場復帰した頃。

 

10年前と変わらず、うつ病を再発したお父さんの「癒し」で居続けてほしいという想いが、4コマで表現されています。

 

 

【第6話:これからも】

第6話は、「父がうつ病を患っても、父を尊敬していると胸を張って言える!」、そんなシブ子さんの気持ちが表現されています。

 

とはいえ、うつ病を再発したお父さんに「不安」も感じていたシブ子さんの葛藤は、うつ病の人を支える家族に共通する部分なのかもしれません。

 

 

【第7話:伝われ】

第7話では、自分の存在を忘れないでほしいという、シブ子さんからお父さんへの想いが表現されています。

 

うつ病に苦しむお父さんの「光」になりたかった、シブ子さんの当時の心境が、シンプルかつ力強く描かれています。

 

 

【第8話:私のバカ】

第8話は、お父さんがうつ病を再発した時のシブ子さんの「後悔」の気持ちが描かれています。

 

うつ病の兆候を何となくキャッチしても、「なんだかんだ大丈夫」と思いたい気持ちは、きっと多くの人が抱くのではないでしょうか。

 

そんな当時のシブ子さん自身への素直な想いをヒシヒシと感じる4コマです。

 

 

【第9話:治りたかったんだよね】

第9話では、2ヶ月以上通院を止めていたお父さんを、診療所に連れて行こうとした時の様子が描かれています。

 

お父さんが通院を止めたと知って、焦りを感じていたシブ子さん。

 

「じゃぁ一緒に行こうか」と、シブ子さんが提案した時のお父さんのリアルな反応から、家族のサポートの大切さを感じる方も多いのではないでしょうか。

 

【第10話に続く…】

 

 

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【執筆】

シブ子

 

 

 

 

 

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